仮に前世があったとして
私は、日蓮正宗信徒の家に生まれたつもりで生きてきました。
今年で47歳になります。
正確には昭和47年生まれの、創価学会員2世です。
私の家には、昭和47年7月3日の日付が記載された、初詣りのときにいただいた御経本があります。
無意識というのでしょうか?
赤ちゃんの時に日蓮正宗のお寺(現在の所属寺院)で御授戒を頂戴しております。
日蓮正宗の信徒として、生まれて来たのが私なのです。
しかし、両親は創価学会員でした。
しかも、かなりの狂信的な。
不思議な話があります。
私の額には、生まれつき傷跡のような痣があります。
この痣は、私が生まれる前に亡くなった、母方の祖母が交通事故に遭ったときにできた、傷にそっくりだというのです。
両親は私が幼いころ、私の額の痣について色々と言っておりました。
母は、自分の母親の生まれ変わりだと。
父は、母方の祖母のことが嫌いだったらしく、頑強に否定しておりました。
私はと言えば、全く記憶にございません。
なんとことやら。
そんな感じでした。
でも、母方の祖母は当時としては珍しく、昭和30年代の入信ながら創価学会に入会することを潔しとせず、法華講に入っていたそうです。
なぜなのかは、今となっては知る由もありません。
でも、時々思うのです。
私が創価2世・顕正会と彷徨したあげくに、法華講に帰ってこれたのは、この母方の祖母の縁があったからではないかと。
真偽はさだかではありません。
仮に前世があり、前世を懸命に生きた私がいたとして、私にはその記憶がありません。
今世の私は、私をリアルに生きていますし感じています。
私とは何なのか?
答えは見つけられていません。
でも、私はもうすぐこの世からいなくなるでしょう。
来世があるとして、今の私は何であるのかあったのか。
でも、ひとつだけ確信できることは、この存在感。
記憶がなくなり、現世の全てが消滅したとしても、この存在を感じている存在感だけは残るのではないかと。
それは、やはり私なのではなでしょうか?
もしも、来世があるのなら、やはり私は日蓮正宗信徒として生まれたい。
実に無始曠劫の契約・常与師倶生の理ならば・日蓮・今度成仏せんに貴辺豈相離れて悪趣に堕在したもう可きや(最蓮房御返事)
大白法・平成7年4月1日刊(第429号より転載)御書解説(24)背景と大意
最蓮房御返事
(御書 585頁)
(別名『供物書』)
一、御述作の背景
本抄は、文永九年(一二七二年)四月十三日、大聖人様が御歳五十一歳の時、佐渡の一谷いちのさわにおいてお認したためになられました。
本抄は別名「供物書くもつしょ」ともいい、佐渡へ流されていた天台僧の最蓮房が入信し、大聖人様の弟子となった二ヵ月の後、京の都から届いた品々に手紙を添そえて、大聖人様に御供養申し上げたことに対する返礼のお手紙です。御真蹟しんせきは現存しておりません。
対告衆 最蓮房は、最蓮房日浄にちじょうあるいは日栄にちえいともいい、十七歳で出家した京都出身の天台宗の僧侶ですが、いかなる罪によって佐渡流罪るざいとなったのかは不明です。
本抄の、
「二月の始めより御弟子となり」
との御文から、最蓮房は大聖人様が佐渡にお入りになられた文永八年(一二七一年)の翌年二月には、すでに弟子となっていることが分かります。
また、本抄に、
「二月の比より大事の法門を教へ奉りぬ」
とあるように、弟子入り間もない頃にもかかわず、大聖人様より『生死一大事血脈抄』や『草木成仏口決』を賜り、さらには『諸法実相抄』『当体義抄』『立正観抄』などの重要法門書を賜っていることからも、相当深い学識を持っていたことは間違いないでしょう。
最蓮房は、大聖人様が身延みのぶに入られたあとに赦免しゃめんとなって京都に帰りましたが、後に甲州(山梨県)の下山しもやまに移って、本国寺を開き、延慶元年(一三〇八年)八十七歳で亡くなったと伝えられています。
背 景
当時の佐渡は念仏宗の信仰が蔓延まんえんし、その門徒もんとが権勢けんせいを握る土地であったため、念仏を強く破折する大聖人様に対して、憎悪の念を抱く者や感情を露あらわにする者も多く、
「阿弥陀仏の大怨敵、一切衆生の悪知識の日蓮房此の国にながされたり。(中略)打ちころしたれども、御とがめなし」
(種々御振舞御書 御書 1064頁)
といった殺気さっきが漂ただよう状況でした。
文永九年一月十六日、塚原三昧堂つかはらさんまいどうには数百人もの諸宗の僧俗が押し寄せ、口々に大聖人様を罵ののしり騒いだのですが、所詮、大聖人様の相手ではなく、彼らの邪義・邪難はことごとく折破せっぱされ、完膚かんぷなきまでに破折されてしまったのです。
この折、問答の一部始終を見聞した最蓮房は、大聖人様の崇高すうこうなる御人格と理路整然とした衆生救済の教えに深く感動し、この御方以外に自分がお仕えすべき師匠はないと心に固く決め、この問答の後に自ら進んで念仏を捨て、帰伏きふくしたのです。
同年二月の頃から最蓮房は、大聖人様より甚深の御法門を教授され、四月八日には受職灌頂じゅしょくかんじょう、すなわち御授戒の儀式をしていただいて、正式に大聖人様の弟子となることができたのです。本抄は、その弟子入りからわずか五日後に賜った御書です。
二、本抄の大意
まずはじめに、最蓮房の手紙に、大聖人様と師弟の関係を結ぶことができた悦びの文があることを取り上げ、師弟の関係というものは、過去無量劫からの契約によるものであり、深遠じんのんな宿習によることを明かされています。
さらに、人々を導く師匠には、正師・邪師、善師・悪師の四種あることを示し、いかに世間的名声があり、あるいは出世間的に高徳の人であっても、法華経を誹謗する者は邪悪の師であり、親近しんごんしてはならない。なぜならば、自分に悪心はなくとも、邪悪の師に近づけば、いつか必ず相手の誤った教えに感化かんかされて、正邪の分別を失ってしまうからである、と固く戒められています。
また、正善しょうぜんの師については、法華経に予証される通りに忍難弘教あそばす大聖人様御自身が、末法の法華経の行者にほかならないとお述べになり、
「予は正師なり善師なり」
との大確信を披瀝ひれきされているのです。
このことは『御義口伝』の、
「本尊とは法華経の行者の一身の当体なり」(御書 1773頁)
とある意より拝するならば、大聖人様の当体即本尊との意を含んだ御教示と拝すべきでしょう。
さらに、最蓮房の手紙の「これまで仕えた邪師を捨て、これよりは大聖人様にお仕えいたします」とある言葉は、実に尊い言葉であると述べられ、最蓮房が日蓮の行化ぎょうけを助けるために現れたことは、法華経の文に照らして明らかである、したがって、これよりは日蓮とともに諸宗の謗法を責め、捨邪帰正しゃじゃきしょうせしめるために力を尽くし、その重大な使命を自覚して信行に励みなさい、と信心を督励とくれいされています。
また、本門の戒を受けた者は必ず成仏することを述べられ、「常与じょうよ師し倶生ぐしょう」の道理なれば、師である日蓮が成仏するのに弟子の最蓮房が悪道に堕おちることはない、と妙法の絶大なる功力を示し、師弟の絆きずなを確信すべきことを教えています。
最後に、大聖人様は最蓮房の流刑が一日も早く赦免しゃめんとなるよう祈念することを約束されています。御自ら、いかなる御境界にあらせられても、弟子の安否あんぴをお思いくださる大聖人様の深い御慈悲を拝し、最蓮房の心には師への敬慕けいぼの念が一段と増したことでしょう。
三、拝読のポイント
前述したとおり、本抄では、仏法の師に正師・邪師、善師・悪師があることを御教示されていますが、私たちは最高の正善の師である御本仏大聖人様と師弟の関係を結ぶことができたのです。この師弟の関係は、決して一朝一夕の偶然によるものではありません。
本抄に、
「過去無量劫より已来このかた師弟の契約有りしか」
「我等無始より已来師弟の契約有りけるか」
「実に無始曠劫こうごうの契約、常与師倶生の理ならば云云」
と、三度までも仰せられていることに深く留意すべきです。すなわち、これらの御教示に、大聖人様が久遠元初くおんがんじょの仏としてのお立場に立ち、末法の衆生が妙法を受持じゅじするところに開かれる境涯としての、久遠以来の師弟の深い因縁をお示しになられたことは、私たちの信心の要諦ようていが、師弟相対にあることを明確に示されたものと拝さなくてはなりません。
したがって、私たちにとって最も大切なことは、大聖人様との師弟の因縁を深く自覚することであり、それは取りも直さず、直接の師たる血脈付法の御法主上人に信伏随従し、破邪顕正の折伏を真剣に行ずることなのです。
大聖人様が最蓮房に、
「予が如く諸宗の謗法を責め彼等をして捨邪帰正せしめ給ふて」
とお示しのように、常に師とともに歩む信心の姿勢を持つならば、いかなる苦難が競い起きても必ず克服し、確固たる成仏の境界を得ることができると確信すべきです。
四、結 び
大聖人様が本抄において、
「悪人に親近すれば、自然に十度に二度三度其の教へに随ひ以て行くほどに、終ついに悪人になるなり」
と仰せのように、仏法破壊の邪悪の師に親近すれば、知らず知らずのうちに、多くの悪業の因縁を積み重ね、自身が悪人となって、無間地獄に堕ちるとのお示しですが、まさに今日の池田創価学会の三宝破壊が、数々の天変地夭てんぺんちようとなって現われ、人々に不幸と恐怖をもたらしていると言えるのです。
今こそ、邪悪の師に盲従もうじゅうする罪の恐ろしさを、一人でも多くの創価学会員に教え、正善の師である御本仏大聖人様に親近せしめる大事な時ではないでしょうか。
私たちは、本抄に示された師弟の深遠なる因縁を自覚し、正師として邪教破折の先頭に立たれる御法主日顕上人猊下の御指南のままに、大聖人様の仏法をどこまでも正しく信受して、日々の勤行・唱題に励むとともに、真剣に折伏・再折伏を実践していきましょう。
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