日蓮正宗のススメ

人生談義と時事放談

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日蓮大聖人御金言義類別入文集

法華経39

迹門には三千塵点已来、娑婆世界の衆生は阿弥陀等の諸仏に棄てられ畢んぬ。化城喩品に云はく「爾の時に聞法の者、各の諸仏の所に在り乃至是の本因縁を以て今法華経を説く」云云。此くの如き経文は文に云はく「娑婆世界の衆生は過去三千塵点已来、一人として…

法華経38

法華経は女人の御ためには、暗きにともしび、海に船、おそろしき所にはまぼりとなるべきよしちかはせ給へり。羅什三蔵は法華経を渡し給ひしかば、毘沙門天王は無量の兵士をして葱嶺を送りしなり。(乙御前御消息896㌻) 葱嶺(読み)そうれい:パミールの…

法華経37

疑って云はく、経々の勝劣之を論じて何か為ん。答へて曰く、法華経の第七に云はく「能く是の経典を受持する者有れば亦復是くの如し。一切衆生の中に於て亦為れ第一なり」等云云。此の経の薬王品に十喩を挙げて已今当の一切経に超過すと云云。(大田殿許御書…

法華経36

安楽行より観持・提婆・宝塔・法師と逆次に之を読めば滅後の衆生を以て本と為す。在世の衆生は傍なり。滅後を以て之を論ずれば正法一千年・像法一千年は傍なり。末法を以て正と為す。末法の中には日蓮を以て正と為すなり。問うて曰く、其の証拠如何。答へて…

法華経35

夫諸宗の人師等或は旧訳の経論を見て新訳の聖典を見ず、或は新訳の経論を見て旧訳を捨て置き、或は自宗の曲に執着して己義に随ひ、愚見を註し止めて後代に之を加添し、株杭(くいぜ)に驚き騒ぎ兎獣(うさぎ)を尋ね求め、智円扇に発して仰いで天月を見る。…

法華経34

又華厳・阿含・方等・般若等の経々の間に六道を出づる人あり。是は彼々の経々の力には非ず。過去に法華経の種を殖えたりし人、現在に法華経を待たずして機すゝむ故に、爾前の経々を縁として、過去の法華経の種を発得して成仏往生をとぐるなり。(小乗大乗分…

法華経33

法華経の功徳と申すは唯仏与仏の境界、十方分身の智慧も及ぶか及ばざるかの内証なり。されば天台大師も妙の一字をば、妙とは妙は不可思議に名づくと釈し給ひて候なるぞ。(義浄房御書668㌻) 日蓮大聖人御金言義類別入文集 作者:阿部 日顕 発売日: 2015/0…

法華経32

天台の難信難解に二有り、一には教門の難信難解、二には観門の難信難解なり。其の教門の難信難解とは、一仏の所説に於て爾前の諸経には、二乗・闡提は未来に永く成仏せず、教主釈尊は始めて正覚を成じ、法華経迹本二門に来至して彼の二説を壊る。一仏二言水…

法華経31

意は心法、声は色法。心より色をあらはす。又声を聞いて心を知る。色法が心法を顕はすなり。色心不二なるが故に而二とあらはれて、仏の御意あらはれて法華の文字となれり。文字変じて又仏の御意となる。されば法華経をよませ給はむ人は、文字と思し食す事な…

法華経30

仏は法華経に誡めて云はく「復舎利を安んずることを須ひざれ」と。涅槃経に云はく「諸仏の師とする所は所謂法なり。是の故に如来恭敬供養す」等云云。法華経には我が舎利を法華経に並ぶべからず。涅槃経には諸仏は法華経を恭敬供養すべしと説かせ給へり。(…

法華経29

法華経は釈迦如来の御志を書き顕はして此の音声を文字と成し給ふ。仏の御心はこの文字に備はれり。たとへば種子と苗と草と稲とはかはれども心はたがはず。釈迦仏と法華経の文字とはかはれども、心は一つなり。然れば法華経の文字を拝見せさせ給ふは、生身の…

法華経28

凡そ法華経は無量千万億の已説今説当説に最第一なり。諸仏の所説・菩薩の所説・声聞の所説に此の経第一なり。(真言見聞615㌻) 已説いせつ・今説こんせつ・当説とうせつの三説。 已説は『法華経ほけきょう』 以前に説かれた経、今説は『法華経』 と同じ座…

法華経27

夫法華経の宝塔品を拝見するに、釈迦・多宝・十方分身の諸仏の来集はなに心ぞ「令法久住、故来至此」等云云。三仏の未来に法華経を弘めて、未来の一切の仏子にあたえんとおぼしめす御心の中をすいするに、父母の一子の大苦に値ふを見るよりも、強盛にこそみ…

御書を人生の灯とするために:災難興起

台風19号で被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます 人生のつらい時期、御書を灯(ともしび)として信心で乗り越えてまいりましょう。 「御書を読むのは苦手だ」 「口語訳をお願いします」 御書を読むことを常々お勧めしていますと、時々、読めない…

法華経 26

而るに四十余年の経々をば、東春の大日輪、寒冰を消滅するがごとく、無量の草露を大風の零落するがごとく、一言一時に未顕真実と打ちけし、大風の黒雲をまき、大虚に満月の処するがごとく、青天に日輪の懸り給うがごとく、世尊法久後要当説真実と照らさせ給…

法華経 25

像法の中には天台一人、法華経一切経をよめり。南北これをあだみしかども、陳隋二代の聖主、眼前に是非を明めしかば敵ついに尽きぬ。像の末に伝教一人、法華経一切経を仏説のごとく読み給へり。南都・七大寺蜂起せしかども、桓武乃至嵯峨等の賢主、我と明ら…

法華経 24

此に予愚見をもつて前四十余年と後八年との相違をかんがへみるに、其の相違多しといえども、先ず世間の学者もゆるし、我が身にもさもやとうちをぼうる事は二乗作仏・久遠実成なるべし。「開目抄上」528 日蓮大聖人御金言義類別入文集 作者: 阿部日顕 出版社/…

法華経 23

但し仏教に入って五十余年の経経、八万法蔵を勘たるに、小乗あり大乗あり、権経あり実経あり、顕教・密教、軟語・麁語・実語・妄語、正見・邪見等の種種の差別あり。但し法華経計り教主釈尊の正言なり。三世・十方の諸仏の真言なり。「開目抄上」526 日蓮大…

法華経 22

過去の生死・現在の生死・未来の生死、三世の生死に法華経を離れ切れざるを法華の血脈相承とは云うなり。謗法不信の者は「即断一切世間仏種」とて、仏に成るべき種子を断絶するが故に生死一大事の血脈之無きなり。 「生死一大事血脈抄」514 日蓮大聖人御金言…

法華経 21

今法華経は十界互具・一念三千・三諦即是・四土不二と談ず。其の上に一代聖教の骨髄たる二乗作仏・久遠実成は今経に限れり。汝語る所の大日経・金剛頂経等の三部の秘経に此等の大事ありや善無畏・不空等・此等の大事の法門を盗み取つて己が経の眼目とせり本…

法華経 20

「但楽つて大乗経典を受持し、乃至余経の一偈をも受けざれ」文。此の文の意は年紀かれこれ煩はし、所詮法華経より自余の経をば一偈をも受くべからずとなり。然るに八宗の異義蘭菊に、道俗形を異にすれども、一同に法華経をば崇むる由を云う。されば此等の文…

法華経 19

華厳経の法界唯心・般若の十八空・大日経の五相成身・観経の往生より、法華経の即身成仏勝れたるなり。(薬王品得意抄・349) 日蓮大聖人御金言義類別入文集 作者: 阿部日顕 出版社/メーカー: 大日蓮出版 発売日: 2015/07/16 メディア: 単行本 この商品を含…

法華経 18

夫れ浄土と云うも地獄と云うも外には候はず、たゞ我等がむねの間にあり。これをさとるを仏といふ。これにまよふを凡夫と云ふ。これをさとるは法華経なり。もししからば、法華経をたもちたてまつるものは、地獄即寂光とさとり候ぞ。たとひ無量億歳のあひだ権…

法華経 17

念仏と法華経と一つならば、仏の念仏説かせ給いし観経等こそ如来出世の本懐にては侍らめ。彼をば本懐ともをぼしめさずして、法華経を出世の本懐と説かせ給ふは、念仏と一体ならざる事明白なり。(題目弥陀名号勝劣事・332) 日蓮大聖人御金言義類別入文集 作…

法華経 16

法華経は何れの品も先に申しつる様に愚かならねども、殊に二十八品の中に勝れてめでたきは方便品と寿量品にて侍り。余品は皆枝葉にて候なり。されば常の御所作には方便品の長行と寿量品の長行とを習い読ませ給い候へ。又別に書き出してもあそばし候べく候。…

法華経 15

一念信解の功徳は五波羅蜜の行に越へ、五十展転の随喜は八十年の布施に勝れたり。頓証菩提の教は遙に群典に秀で、顕本遠寿の説は永く諸乗に絶えたり。(持妙法華問答抄・297) 日蓮大聖人御金言義類別入文集 作者: 阿部日顕 出版社/メーカー: 大日蓮出版 発…

法華経 14

爾前の経の習ひとして、今説く経より後に又経を説くべき由を云はざるなり。唯法華経計りこそ最後の極説なるが故に、已今当の中に此の経独り勝れたりと説かれて候へ。されば釈には「唯法華に至つて前教の意を説いて今教の意を顕す」と申して、法華経にて如来…

法華経 13

法華独りいみじと申すが心せばく候はゞ、釈尊程心せばき人は世に候はじ。「持妙法華問答抄・293」 日蓮大聖人御金言義類別入文集 作者: 阿部日顕 出版社/メーカー: 大日蓮出版 発売日: 2015/07/16 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る

法華経12

去年の五月十二日より今年正月十六日に至るまで、二百四十余日の程は、昼夜十二時に法華経を修行し奉ると存じ候。其の故は法華経の故にかヽる身となりて候へば、行住坐臥に法華経を読み行ずるにてこそ候へ。人間に生を受けて是れ程の悦びは何事か候べき。「…

法華経11

仏世に出でましまして先づ四十余年の権大乗・小乗の経を説き、後には法華経を説いて言わく「若以小乗化・乃至於一人・我則堕慳貪・此事為不可」文。文の心は、仏但爾前の経許りを説いて法華経を説き給はずば、仏慳貪の失ありと説かれたり。「唱法華題目抄・…