日蓮正宗のススメ

万民一同に南無妙法蓮華経と唱え奉らば吹く風枝をならさず雨壤を砕かず

三大秘法義 本門の題目

61.生死の継を切り本覚の寤に還る

『総勘文抄』に、 「此の度必ず必ず生死の夢を覚まし、本覚の寤に還って生死の紲を切るべし」(御書1426ページ)) と説かれている。 この「生死の夢を覚まし」とは、どういうことか。思えば、人々の生活は皆、生死無常そのものである。その現実が夢であ…

60.地・水・火・風・空即妙法蓮華経

さて「総勘文抄」の文の「我が身は地水火風空」とは、法界、全世界、一切の時間・空間の全体を意味する。全空間のあらゆる存在と活動は、生物・無生物、有機・無機を含め、地・水・火・風・空に一括される。地・水・火・風は動であり、時の推侈とともに動き…

59.凡夫即極の本仏

我々が南無妙法蓮華経と唱え奉ることは、日蓮大聖人の仏法が久遠元初に存することを淵源とする。有名な『総勘文抄』の文に、 「釈迦如来五百塵点劫の当初凡夫にて御坐せし時、我が身は地水火風空なりと知ろしめして即座に悟りを開きたまひき」(御書 141…

58.黒闇の世を照らす大光明

南無妙法蓮華経は、黒闇の世を照らす大光明である。 今日の社会は、物質文明が発達したとはいえ、人々が人生を正しい仏法の道理によって考えることは少なく、眼・耳・鼻・舌・身の五欲、ならびに我意邪見を中心とする享楽の追求に多くの人が耽溺している。こ…

57.自行化他

法華経の修行には広・略・要の三種があり、三大秘法の御本尊に南無妙法蓮華経と唱え奉るのは要の修行である。 法華経法師品等には五種法師の修行、すなわち受持・読・誦・解説・書写が説かれている。 「受」とは信力の故に無上難解の法を受け、「持」とは念…

56.信が根本

題目を唱えることは、必ず信心による。信心とは、御本尊に向かい奉り題目を唱えるとき、成仏決定と信ずることである。これは信心の厚薄によることであるが、あくまで信力を強く持って精進すべきである。 仏法のなかにはあらゆる行法があり、三十七道品、蔵教…

55.胸中の白蓮華

御本尊を信じ奉り、南無妙法蓮華経と唱え奉るとき、我らの胸中の肉団、すなわち心臓を中心とする胸の中に御本尊が入御まします。凡夫の我らの当体が、御本尊の住処となるのである。このことは、大聖人の御指南であり、我らはただ疑いなく信じ奉るほかはない…

54.三法妙(仏法妙・心法妙・衆生法妙)

題目の妙の字の意義に、大きく三つの拝し方がある。すなわち、仏法妙・心法妙・衆生法妙である。既に妙法を証得し、法界に自在を得て広く衆生を導かれるのが仏法の妙であり、一切衆生の心法に宛然と妙法が具わるのが心法の妙であり、一切衆生は十界互具する…

53.衆生の仏性喚起

妙法蓮華経の意義は十界互具であるから、およそ生ある者、十界の衆生はすべて仏性を有している。しかし、この自らの尊い仏性を顕す方法について、何人もこれを知ることがなこれは、現実の姿としては全くないのと等しく、世の人々はこの尊いものを自ら有する…

52.仏法三世の因縁

南無妙法蓮華経を我々が唱えることができるのは、三世にわたる仏法上の因縁と経過があり、その最後に至って、本仏宗祖大聖人により本門の三大事が顕れたからである。 これについて、その因縁の要点を考えると、その一は、法華経の会座で釈尊が本懐とする久遠…

51.法華経の肝心の意

南無妙法蓮華経の題目は、法華経一部の肝心である。その理由は、法華経二十八品が説かれたのは、その元が存するからである。釈尊は寿量品において、五百塵点劫の昔の成道を示された。これより顧みると、釈尊がインドに出現し、一代四十余年の諸経および法華…

50.余行を交えず

南無妙法蓮淮経を唱えることは、唯一の成仏の道である。故に、これに他の方便の教えによる様々のものを交えては、良薬に毒薬を混じえることになり、大きな誤りとなる。南無阿弥陀仏とか、南無遍照金剛その他、一切、邪義邪宗の彫仏の称号等を絶対に、心にも…

49.現当二世の秘術

南無妙法蓮華経を唱えて自行化他の信心修行に励むことの理由の一つは、この法のみが唯一末法現代の一切衆生の機根に適合しているからである。末法の衆生は、釈尊の過去の長い化導に縁がなく、その教えを習ったことのない人々である。故に、現代社会において…

48.妙法受持の位

下種本仏日蓮大聖人の弟子である我ら日蓮正宗の僧俗においての、その仏法上の位について大聖人の御指南を拝する。 宗祖大聖人は、本因下種の題目のみを唱え受持する人が、釈尊一代仏教においての華厳経、阿含経、方等経、般若経等の諸経の蔵・通・別・円の法…

47.自然の証得

南無妙法蓮華経と唱えて、しかもその意義は全く知らない人が唱えるだけでも、その義を理解するほどの功徳があるのかとの問いについて、小児が乳を含むのに、その乳の成分や味を知らなくとも身を成長する益があり、また良医の薬も、その訳柄を知らなくとも飲…

46.無量の戒徳を収める

妙法蓮華経を受持するとき、おのずからその身は、戒において無量の功徳を収める。戒とは防非止悪の誡めで、不殺生・不偸盗・不邪淫・不妄語・不飲酒の五戒をはじめとして、あらゆる悪を誡め、善を行うことであり、人間道徳の基本である。ただし、この戒の相…

45.臨終の正念

信心唱題を行い、信仰生活をなす在家の方々にとって大切なことは、下種三宝に対する御報恩である。その具体的な形としては、大聖人の御指南として、僧を供養することと、未入信・邪信の者に大聖人の仏法の正義を語り、折伏を行ずることである。法門の理を知…

44.余念のない唱題

題目を唱える御指南のなかに、 「但余念なく」(松野殿御返事・御書一〇五一ページ) という語を拝するが、「余念なく」とは、謗法の念慮はもとより、色々な雑念・妄念なくということである。すなわち、仏法の教えにおいて、修行の中心を三つに括られている…

43.差別即平等・平等即差別

南無妙法蓮華経の大真理は、法界全体に遍満する。したがって、題目を唱える功徳は、何人においても全く等しい。これについて大聖人は、智者も愚者も、 「更に勝劣あるべからず」(松野殿御返事・御書一〇四六ページ) と教示され、それは、愚者の持つ金も智…

42.安楽境地の具現

題目を唱えていくことによって、おのずから現在世が安穏になり、未来世が善い境遇になるという御指南がある。現世が安穏になることは、一にかかって心の安らかな状態が続くことである。 一切の人々は、心が色々なことに迷う故に、心に安らぎがない。妙法受持…

41.唱題は曲がった心を正す

法華経は一代仏教の中心で、題目は法華経の肝心である。故に、題目は一代仏教全体の肝心でもある。題目は、自らも唱え、他の人々にも勧めることが大きな功徳を積むのである。人々の心は、様々な過去からの罪業と、現在持つ多大な煩悩で歪曲している。それは…

40.題目弘通の根本

我らが唱題を行う根本として、大聖人の万古不滅の御金言が存する。すなわち『撰時抄』に、 「南無妙法蓮華経と一切衆生にすゝめたる人一人もなし。此の徳はたれか一天に眼を合せ、四海に肩をならぶべきや」(御書八四五ページ) との仰せである。大聖人が、…

39.広宣流布の大確信

大聖人は『撰時抄』に、日本乃至、世界中の人々が一同に南無妙法蓮華経の題目を唱え、広宣流布することを、大確信のもとに述べられた。今、正法の寺院・布教所が日本乃至、世界各所に建立され、担当指導教師を中心に国内外の信徒が信仰に励み、題目を唱えて…

38.行者一身の宝塔

南無妙法蓮華経と唱えることは、あらゆる五千・七千の経典のなかで、最上・最高である法華経の意義と功徳を直ちに我が身に呼び顕すことである。法華経の会座に出現されて、妙法蓮華経の皆是真実を証明された多宝如来の宝塔も、その悟りの妙法が色法として現…

37.地涌出現と功徳

妙法蓮華経の題目を唱える心地として、日蓮大聖人の三大秘法が末法万年のほか、尽未来際まで永く流布する大法であり、これは本来、仏意に基づくとの確信を持つことが大切である。法華経薬王品には、 「我が滅度の後、後の五百歳の中に、閻浮提に広宣流布して…

36.当体蓮華の証得

本門の題目を唱える重要な意義内容として、当体蓮華の証得という『当体義抄』の指南が存する。当体とは、譬喩に対する語である。『玄義』巻七に、蓮華と仏法の譬えについて、一往は譬えによって経題の義を顕すと示される。すなわち権実の法門は、これを説き…

35.文底の成道の相

本門の題目の利益は、仏法と世法の一切にわたるが、大聖人の御書では当然、仏法乃至、仏法上の表現による指南が多く拝される。衆生には、迷いの元となる煩悩、また、それによって行う諸々の作業と、その業の報いによる種々の苦悩がある。いわゆる煩悩・業・…

34.信により妙法一体を成ず

およそ妙法蓮華経とは、仏の真実の悟りである。その悟りの内容において、法界のなかの十界とその住処のすべてが妙法の全体と説かれている。しかし、この迷悟の区別は、妙法の理に染法と浄法があり、それが事相において、染法は薫じて迷いの衆生となり、浄法…

33.三身相即の大曼荼羅

日蓮大聖人は、古今未曽有の法華経の行者、上行菩薩の再誕、内証久遠元初自受用身であらせられる。その御魂は、本仏の魂である。すなわち、法身に境智冥合する智慧の報身である。また、その魂を墨に染め流すと仰せられるのは応身であるが、それはそのまま三…

32.障魔の克服と守護

末法の人々の周囲には、その人を不幸に落とそうとする、あらゆる障魔が存在する。得体の知れない地獄、餓鬼、畜生のようなものの幽霊が取りついて障礙をなしたり、また過去の障りが病魔として表れたり、現在の心のなかの迷いが障魔として出て、あらゆる苦痛…