日蓮正宗のススメ

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1231夜:国家社会全体に起きてくる災難からも守られるのか?

総罰からも護られる?

国家社会全体に起きてくる災難からも守られるのか?

【質問】
 この信心の功徳で事故や災害から守られる、ということは理解できるのですが、たとえば、日本の経済が悪化して破綻してしまった、というような場合は、日本に住んでいるかぎり、免れようがないのではないでしょうか。
 そのような事態になってしまった場合、どのような形で守られるのでしょうか?

【回答】
 日蓮大聖人の御書に
 「日本は皆人のなげき候に日蓮一類いちるいこそ歎きの中によろこび候へ」(御書九一〇頁)
というお言葉があります。日本中が嘆きの中に沈むような状況にあっても、大聖人の一門だけは悦びの人生を得られる、との仰せです。
 したがって、世の中の不況がさらに深刻化していったとしても、この御本尊様を信ずる我々は、必ず守られ救っていただくことができるのであります。
 そもそも、日本は、敗戦のどん底からめざましい経済復興を遂げて、世界有数の経済大国といわれるまでに成長しました。この背景としては、戦後、たいへんな勢いで創価学会折伏を進め、日蓮正宗の信心を国中に広めていったことがあったのです。
 ところが、創価学会日蓮正宗に背いて大謗法団体となった平成二年から三年にかけて、突如としてバブル崩壊が起こり、日本経済はあっという間にドン底へ転落してしまいました。
 その当初、世間の大方の予想として、「景気には波があるので、近い将来、日本経済は必ず回復して前以上に良くなる」と言われたものですが、私達は、大聖人様の仏法に照らし、「これは、日本最大の宗教法人である創価学会が、正法を護持する団体から正法を破壊する大謗法団体に変貌したことで、国に大謗法が充満し、それによって起きた総罰である。したがって、その原因が除かれないかぎり回復することはありえない」と断言していました。
 果たして、それからも景気はどんどん悪くなって、ついに大企業や銀行までもが倒産する時代になってしまいましたね。
 そのような中で、相次ぐ企業の倒産やリストラによって、個々人も、職を失ったり、賃金がカットされる、という形で生活が脅かされてきたわけです。
 では、そのような中で、この信仰をしている人達も皆、周りの人達と同じように酷い目に遭って苦しんでいるのか、生活が破綻したのか、というと、けっしてそうではありません。
 もちろん、入信しただけではそうはいきませんが、しっかりとお題目を唱え、折伏をしていった人は皆、大量リストラが断行された中でも、自分だけは仕事の能力が評価されて会社に残ることができたり、あるいは会社の倒産によって転職を余儀なくされたものの、それまでより格段に条件のよい会社に再就職ができたりして、守られているのです。
 それは、日本経済全体が大不況に陥ったといっても、日本の企業が軒並み全てダメになってしまった、ということではなく、その中で、高収益を上げて頑張っている企業や、しっかり生き残っていけているお店もあるわけで、そうした仕事に着くことによって、破綻することなく生活を維持できている、というわけです。
 さて、日本が深刻な大不況に陥る、日本に大打撃を与えるような大地震が起きる、伝染病が大流行する、あるいは戦争が起きる等々といった、国家社会全体が災難に見舞われる現象を、仏法では総罰といいます。総罰とは、一人ひとりが受ける罰ではなく、国全体が被る罰のことです。
 これは、大聖人の教えによれば、大謗法の人が国に充満した時、それが原因となって起きる、とされています。
 では、そのような総罰が現われてきた時、いったいどうすれば、我が身を守ることができるのでしょうか。
 それは、総罰が大謗法の果報として起きる、という因果関係を知って、まず、自分自身が御本尊を固く信じ、我が身の謗法を断絶する、ということが第一であります。
 しかし、自分自身が謗法を断つただけでは足りません。
 私達の周囲には、念仏の信者やキリスト教の信者、顕正会員、創価学会員等の、邪宗邪義の信者、あるいは無宗教だといって御本尊に帰依できない謗法の人が、たくさん暮らしています。その人達が謗法者であることを知りながら、そのまま放置してはならないのです。
 たとえば、友達が悪事を働こうとしているのを、知っていて止めなければ、最低限度の意味において、自分も悪事を助けたことになって同罪となります。それと同じことで、周りの人々が謗法を犯しているのに、それを容認して折伏しなかったなら、同罪となってしまうのです。これを与同罪(与して同罪となる)といいます。
 その結果、大謗法の充満によって日本一国が総罰を受ける時には、自分も、とばっちりを受けて、謗法の人達と一緒に不幸になってしまうのです。そのことが、御書に
 「法華経の敵を見ながら置いてせめずんば、師檀ともに無間地獄は疑ひなかるべし。南岳大師の云はく『諸の悪人と倶に地獄に堕ちん』云云」(御書一〇四〇頁)
と説かれています。
 これを免れるためには、周りの謗法の人達に、「あなたが信じている宗教は邪宗教ですよ」「謗法をしてはいけません」「この正しい信心をしなければ幸せにはなれないのです」等と教えて、謗法をやめさせる……すなわち折伏をすることによって、初めて同罪ではなくなり、罪を免れることができるのです。
 そして、その結果、仏天の加護を得て、自分だけリストラを免れたり、被るはずの災難を免れる、という形で総罰から守られるのです。おわかりになりましたか。
 平成三年以降、ずっと不況が続いています。かつて四万円近くまで行っていた株価も今では一万円台となって三分の一に縮小し、日本の景気は低迷を続けています。
 それでも、キチンとお題目を唱えて折伏をしてきた人は、必ず守られているはずです。
 いかがですか。皆さん方の中で、周りの人が職を失い食べていけなくなったり、首を吊るようなことになっても、自分は本当に守られてきた……そういう体験をお持ちの方、手を挙げてみてください。(場内の大多数が挙手する)
 これだけ多くの方が体験されています。
 やはり、唱題と折伏こそが身を守る術なのです。そこに徹していくなら、日本中がどんな災難に見舞われても、経済が破綻しても、伝染病が流行しても、ミサイルが落ちても、絶対に助かります。
 これには、他にも多くの実例があるのです。
 たとえば、オウム真理教による地下鉄サリン事件が起きた時のことです。
 じつは、サリンが撒かれたあの車両を使って、毎日、通勤していた講員がいたのです。ところが、あの日の朝に限って寝坊してしまい、いつもの車両に乗れなかったことで助かっています。
 また、アメリカで起きた九・一一同時多発テロの時も、あの日あの時刻に、飛行機が突っ込んだ貿易センタービルに、資格試験のために行くことになっていたアメリカ在住の講員がいました。ところが、当日、なぜか、本人に行く気がなくなってしまい、その結果、災難を免れることができたのです。
 同様の体験は、枚挙に暇ないほどたくさんあります。
 このように、唱題と折伏に励んでいる講員は、人為的なテロからも、経済不況からも、あるいは伝染病からも、皆、守っていただいているのです。
 ですから、日々、しっかりお題目を唱え折伏していく、ということが大事なのです。よろしいでしょうか。