エセー Les Essais

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1121夜:法論に負けない秘伝を公開しよう

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ソクラテスは今も最強です

私は法論*1や対論*2で負けたことがありません。
その必殺技を公開してみたいと思います。

口論がヒートアップして、怒りの感情が入ってくると、結局手に負えなくなって、両者ともイライラして不満を抱えたまま終わることが多いです。しかし、口論になった時にソクラテス式問答法を使うと、無用な衝突を引き起こすことなく、相手にも自分の視点で物事を考えてもらえるようになります。

ソクラテス式問答法は、口論の元となっている問題点を指摘するのではなく、質問をすることで、感情ではなく現実の状況に焦点を当てます。これにより、両者ともに考えられるようになります。

目次

1 ソクラテスって誰? 

ソクラテスは「哲学の祖」といわれるぐらいものすごい哲学者です。
哲学の祖と呼ばれているのですが、実際のところはソクラテスより前にも哲学者はいました。
しかし、哲学を「学問としてのはじまり」として捉えられるような大きなきっかけをつくったのは確実にソクラテスです。
だからこそこんな風にたいそうな異名がついているんだと思います。
では、なぜそんなすごい哲学者が「論破術」を生み出したのでしょうか?
それには当時の時代背景が関係しています。
ソクラテスは紀元前のアテネ出身です。
で、その時代を説明すると「衆愚政治の蔓延」です。
衆愚政治」っていうのは腐った民主政治のことですね。
当時のアテネでは民主主義的な政治が行われていました。
民主主義政治は国民全員の意思を反映させる政治ですよね。
そして、民主主義政治をする上で、登場するのが「代表」です。
国民全員の意思を反映できることができる政治家を「代表」として選ぶわけです。
では、政治家はどうやって決まるのでしょうか?
投票による多数決です。
多数決は古代ギリシアの時代からから使われていたそうです。
では投票によって多数決を得て政治家になりたい人間は
どのような行動を起こすでしょうか?
その当時の政治家がとった行動は「誰の反対も食らわず、全員にいいと思われるような政治家になること」です。
例えば
「国民を幸せにするために私は頑張ります!!」
とか
「我々の正義を貫こう!!」
とか……
こんな感じで、当時の政治家は国民にとって都合のいい綺麗事ばかりを言うことで多数決を勝ち抜こうとしました。
今と変わりませんね。
政治家全員がそのようなことをするとどうなるのか?
もちろん当時の政治はうまくいってませんでした。
この状態が古代ギリシア衆愚政治です。
そして、そこに登場したのがソクラテスです。 

2 ソクラテスの問答法とは?

ソクラテスはただの老人でした。
しかし、知識量はかなりすごかったようで、弟子もいました。 
ソクラテスは票を得るために綺麗事ばかりいう政治達に、問答法を使って論破活動をするようになります。 

問答法をわかりやすく理解してもらうために、会話風の例を一つご覧ください!! 

政治家:この国民を幸せにするために私は頑張ります!!
ソクラテス:いや、そもそも「幸せって何?」
政治家:幸せとは苦痛がない状況のことだよ!!
ソクラテス:じゃあ「苦痛」って何?
政治家:「苦痛」とは「体と心にストレスを与えるもの」だよ!!
ソクラテス:ストレスを与えるものって例えば何?
政治家:例えば「病気」だったり「貧乏」だったりだよ
ソクラテス:じゃああなたは病人と貧乏人は幸せではないと思うの?
政治家:それは違うよ!
ソクラテス:幸せを幸せじゃなくする原因を持っている人が幸せになれるの?
      じぁあ例えば、「笛を吹かない笛吹き」は存在する?

政治家:存在しないよ!
ソクラテス:あなたが言っていることは矛盾しているよ。
      あなたは貧乏が幸せじゃなくなる原因だけど
      貧乏人は幸せになれるといった。

      でも、笛を持っていない笛吹きは笛吹きになれないと言っている。
政治家:…………………

これが問答法です。
まずは、相手が言っていることに対して、根本的な質問を投げかけつづける。
この例で言うと「そもそも幸せとは?」「苦痛とは?」ですね。
それを繰り返すと、相手の主張が矛盾してきます。
そこを逃さずに追求するのが、「問答法」です。
この問答法を使って、ソクラテスはどんどん政治家を論破していったのです。
ここまでの話を聞くとソクラテスが、「ただの論破好き」に思えるかもしれません。
しかし、彼が政治家を論破しまくったのには、ある理由がありました。

先ほどソクラテスは論破をしまくった、と言いましたが。
当時のギリシャ政治の状態は腐敗していて、政治家が都合の良いことばかりを偉そうにベラベラ喋っていたそうです。
ソクラテスはそんな政治家を論破するうちに
「この人達は、自分では何もわかっていないのにわかったふりをしている」
「この人達は、知ったかぶりばかりで本質は理解していない」
「自分は知らないことを自分自身で理解しているから、まだマシ」
ということに気づきます。
これが無知の知です。
ソクラテスは謙虚な態度で自分の意見を貫きつつ、論破を繰り返したわけです。
そんな姿を見た若者は「ソクラテスすげー!!」ってなるわけです。
最終的に、ソクラテスはあまりに大きな影響力を持ちすぎた結果、無実の罪を着せられ、殺されていましいます。
その顛末が書かれた、 ソクラテスの弁明 (光文社古典新訳文庫)は読みやすく、哲学の方法論が学べる第一等の本です。

 3 無知の知で論破するには?

創価学会が来ようが、顕正会が来ようが、エホバの証人が来ても論破できます。
具体的な実践方法は非常に簡単です。
自分を一回リセットすればいいのです。
そして、1から相手に折伏してもらえばいいのです。

言葉に詰まれば論点をずらして、功徳があったとか体験談を話し始めたり、罵詈雑言を浴びせてきたりで、勝手に負けてくれます。

問答例

まずは、相手に好きなだけ喋らせる。
次に相手に吹っかけられた難問に、「わかりません」と答える。
そして、「私の疑問にあなたの見解を聴かせていただけませんか?」と了解を求める。
相手がOKしてくれたら、以下の論法で追い詰める。
この論法は全ての宗教に通用するので試してみて欲しい。
仏様(神様でも預言者様でもいい)って一体なんですか?
どうでもいい回答がベラベラくるだろう。
でも、今も世界や私は救われてませんよね?無責任じゃないですか?
どうでも言い訳が続くだろう。
でも、責任を取らない人の話なんて、誰も信用しませんよね。
責任を取らない政治家の言葉は信用します?
責任を取らない医者は?
責任を取らない親は?
責任を取らない企業は?
あなたはPL責任法ってご存知ですか?*3
いじめのあった学校の校長先生は、何も知らないのに記者会見で頭下げてますよね?

 

などなど、救い主側の無責任を追及すれば、何も言い返せなくなります。
無神論や不可知論をだすほどのこともありません。
救う救う詐欺を論破すれば一巻の終わりです。
その証拠は、過去も今もこの地球に住む人類が救われていない事実を、冷静に語ればいいだけです。
全ての宗教の教祖様は、全世界への布教をコンプリート出来ずにこの世を去っています。生きている人には、早くしてくださいと言えばいい。
凡夫だの迷える子羊だのと、上から目線でいるくせに、残された人間に責任を押し付けるんじゃねえ!
そして、あんたもいつまでも妄想してんじゃねえ。
スカッとジャパンですわ。
相手と同じ土俵に上っちゃいけません。
宗教の教義は、目的が未達であること以外の全ての言い訳を用意できています。
そして、今も不幸でいる人々に対し責任を取りません。
これは、私の思い付きではなく、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」で学びました。
いわゆる「大審問官」の章です。過去記事で言及していますので、よかったらお読みになってください。 

nichirendaihonin.hatenablog.com

是非、カラマーゾフの兄弟も読んでみてくださいね。
宗教で悩む人には、自分や周囲のことが書かれていると実感できます。 

 

 



*1:法論(ほうろん)とは、仏教において、教義の異なる宗派の間で宗義の優劣や真偽をめぐって行われる論争。 宗論や問答ともいう。

*2:両者が向かい合って、または、ある事柄について対抗して議論すること。

*3:製造物責任法(以下、PL法)とは、製造物の欠陥によって生命、身体または他の財産に損害を被った場合に、被害者は製造業者等に対して損害賠償を求めることができる法律です。