如来。如実知見三界之相。無有生死若退若出。亦無在世及滅度者。非実非虚非如非異。不如三界見於三界。如斯之事。如来明見無有錯謬。以諸衆生有種種性種種欲種種行種種憶想分別故。欲令生諸善根。以若干因縁譬喩言辭種種説法。所作仏事未曾暫廢。如是我成仏已来甚大久遠。寿命無量阿僧祇劫常住不滅。
諸善男子。我本行菩薩道所成寿命。今猶未尽復倍上数。然今非実滅度。而便唱言当取滅度。(法華経 如来寿量品第十六)
如来は如実に、三界の相を知見す。生死の、若しは退、若しは出有ること無く、亦在世、及び滅度の者無し。
実に非ず、虚に非ず、如に非ず、異に非ず、三界の三界を見るが如くならず。
斯の如きの事、如来明かに見て、錯謬有ること無し。
諸の衆生、種種の性、種種の欲、種種の行、種種の憶想分別有るを以っての故に、諸の善根を生ぜしめんと欲して、若干の因縁、譬喩、言辞を以って、種種に法を説く。所作の仏事未だ曾て暫くも廃せず。
是の如く、我成仏してより已来、甚だ大いに久遠なり。寿命無量阿僧祇劫なり。常住にして滅せず。
諸の善男子、我れ本、菩薩の道を行じて成ぜし所の寿命、今猶未だ尽きず。復上の数に倍せり。
然るに今、実の滅度に非ざれども、而も便ち、唱えて当に滅度を取るべしと言う。第四 如来如実知見三界之相無有生死の事(御義口伝)
御義口伝に云く如来とは三界の衆生なり此の衆生を寿量品の眼開けてみれば十界本有と実の如く知見せり、三界之相とは生老病死なり本有の生死とみれば無有生死なり生死無ければ退出も無し唯生死無きに非ざるなり、生死を見て厭離するを迷と云い始覚と云うなりさて本有の生死と知見するを悟と云い本覚と云うなり、今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る時本有の生死本有の退出と開覚するなり、又云く無も有も生も死も若退も若出も在世も滅後も悉く皆本有常住の振舞なり、無とは法界同時に妙法蓮華経の振舞より外は無きなり有とは地獄は地獄の有の儘十界本有の妙法の全体なり、生とは妙法の生なれば随縁なり死とは寿量の死なれば法界同時に真如なり若退の故に滅後なり若出の故に在世なり、されば無死退滅は空なり有生出在は仮なり如来如実は中道なり、無死退滅は無作の報身なり有生出在は無作の応身なり如来如実は無作の法身なり、此の三身は我が一身なり、一身即三身名為秘とは是なり、三身即一身名為密も此の意なり、然らば無作の三身の当体の蓮華の仏とは日蓮が弟子檀那等なり南無妙法蓮華経の宝号を持ち奉る故なり云云。
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物事を多面的に、立体的に見ることが如来如実知見への道
これが異流儀発生の根本原因です。
非常に分かりやすいストーリーです。
無知な会員の「道徳感情」に訴えかけ、あたかも日蓮正宗僧俗間に不当な格差が存在するかのように錯覚させたのです。
彼らの主張は、長い時間をかけたために非常に些末な議論が百出しています。
しかし、元を正せば簡単な構図が見えてきます。
- 戒壇の大御本尊様
- 唯授一人血脈相承
この日蓮正宗の正宗たる所以に不公平感を感じているのです。
受持しない。
不敬の御開扉。
断絶している。
後世の偽作。
彼らの批判は全てこの二点に集約されています。
元信徒でありながら、元僧侶でありながら、究極のところが自分の意のままにならないという不満でしかありません。
また、僧侶の腐敗と堕落というのも、大衆扇動にもってこいの週刊誌ネタです。
腐敗や堕落は主観でしかなく、明確な基準はありません。
何となくそう感じるように仕向けているだけなのです。
分かりやすいキャッチーな印象操作に惑わされているだけなんですが・・・
一度誑かされると何十年も、死ぬまで迷わされてしまいます。
日蓮正宗信徒が見識を磨く方法は、正宗伝統の教学を地道に勉強することです。
歴代猊下様や御住職様の御指南に沿って学んでください。
これは、フランス革命の賛美です。
「人間革命」が現代の御書ですから、革命好きなのでしょう。
革命はアンチ仏法です。
仏法は保守の精神です。
保守とは停滞や固執ではありません。
正統な伝統に基づき、現実の諸問題に個々別々・是々非々で適正に対処するのをモットーにしています。
革命は安直な机上の空論や理想を、頭の中だけで空想し現実に無理やり押し付ける思想です。ファシズムを呼び起こし、冤罪・虐殺を惹き起こしてしまいます。
フランス革命では400万人が死んでいます。
実際、ユゴーを読んでみると、フランス革命礼賛ではありません。
革命によって大勢が悲惨に見舞われたことが、克明に描かれています。
彼らは何を読んだのでしょうか。
本物の保守の思想と読み比べてみるのもいい
保守の思想はアダムスミスに始まります。イギリス経験論を母体に、個人と社会の調和を目指す哲学を完成させました。
スミスを引き継いだのがエドマンド・バークです。
本物の保守の思想が学べます。そして、人類最高の文学作品「カラマーゾフの兄弟」。
私はこの本を読んだとき、創価・顕正の問題の謎が解けました。「悪霊」と合わせて読むと、なお分かりやすいと思います。人間の全てが描かれていると言っても過言ではありません。
また、登場人物の内に自分を見つけることが出来る作品です。この人は「私だ」と思う人物が登場してきます。それが誰であるのかは、人それぞれだとは思いますが。
私は、イワン(カラ兄)とステパン(悪霊)でしたね。