口は禍の元:失言の禍を防いでいただきました。
二日前、仕事中に失言を。。
お恥ずかしい限りです。
クレームが来ないか冷や冷やしていました。
週末を迎え。。。上司も「まぁ、大丈夫だろう」。
水曜日の夜に、家に帰ってきて御本尊様の前にすっ飛んでいきました。
夕方の勤行・唱題中はずっと、御本尊様に自分の不注意を懺悔し続けていました。
私の職場では、失言で退職に追い込まれる人が大勢います。
先月も2名が去りました。
私は今の仕事が気に入っていますので、なんとか穏便に済ませてほしいと祈り続けました。。。
(*´Д`)あぁぁぁぁ。
後悔先に立たず。論語のあの言葉を思い出しました。
【駟不及舌】 しふきゅうぜつ
【駟(し)も舌(した)に及ばず】と訓読みされます。
一旦口から出た言葉は、四頭立ての馬車で追いかけても、追いつくことは出来ない。言葉は慎むべきだと言う意味です。『論語』顔淵篇にでていることばです。
棘子成曰。君子質而已矣。何以文爲。
棘子成(キョクシセイ)曰く、君子は質のみ。何ぞ文を以て為さん、と。
衛の大夫棘子成が、君子は中身が充実していればそれで良い。
何も身を修め飾るということをする必要はない、と言いました。子貢曰。惜乎。夫子之説君子也。
子貢(シコウ)曰く、惜しいかな、夫子(フウシ)の君子を説くや。
これを聞いた子貢は、残念ながら貴殿の君子論はちよっと違いますね。駟不及舌。
駟も舌に及ばず。
一旦口から出た失言は、四頭立ての馬車でも取り返すことが出来ないと云います。文猶質也。質猶文也。
文は猶ほ質のごとく、質は猶ほ文のごときなり。
文化的素養と、人間としての本質は同一のものでありまして、
文なくして質はなく、質なくして文もありません。虎豹之鞟。猶犬羊之鞟。
虎豹の鞟は猶ほ犬羊の鞟のごとし。
虎や豹の美しい毛並みを、剃り落としたなめし革だけでは
犬や羊のなめし革と何ら変らなくなるではありませんか、と言いました。【文質】につきましては『論語』雍也篇に【文質彬彬:ブンシツヒンピン】の四字熟語として解説がなされています。
そして、自分が中学生のころから愛読させていただいている、崇峻天皇御書を拝読いたしました。
nichirendaihonin.hatenablog.com
まさに、自分の欠点を教えていただいているような御書です。
四条金吾殿の性格的欠点でもあるんですけどもね。
殿は一定腹あしき相かをに顕はれたり。いかに大事と思へども、腹あしき者をば天は守らせ給はぬと知らせ給へ。殿の人にあやまたれてをはさば、設ひ仏にはなり給ふとも彼等が悦びと云ひ、此よりの歎きと申し、口惜しかるべし。 (崇峻天皇御書1171㌻)
「腹悪しき」とは怒りっぽいという意味です。
よくないですよね。
そして、有名な崇峻天皇のエピソードが。。。
第一秘蔵の物語あり、書きてまいらせん。日本始まって国王二人、人に殺され給ふ。其の一人は崇峻天皇なり。此の王は欽明天皇の御太子、聖徳太子の伯父なり。人王第三十三代の皇にてをはせしが聖徳太子を召して勅宣下さる。汝は聖者の者と聞く。朕を相してまいらせよと云云。太子三度まで辞退申させ給ひしかども、頻りの勅宣なれば止みがたくして、敬ひて相しまいらせ給ふ。君は人に殺され給ふべき相ましますと。王の御気色かはらせ給ひて、なにと云ふ証拠を以て此の事を信ずべき。太子申させ給はく、御眼に赤き筋とをりて候。人にあだまるゝ相なり。皇帝勅宣を重ねて下し、いかにしてか此の難を脱れん。太子の云はく、免脱がたし。但し五常と申すつはものあり。此を身に離し給はずば害を脱れ給はん。此のつはものをば内典には忍波羅蜜と申して、六波羅蜜の其の一なりと云云。且くは此を持ち給ひてをはせしが、やゝもすれば腹あしき王にて是を破らせ給ひき。有る時、人猪の子をまいらせたりしかば、かうがいをぬきて猪の子の眼をづぶづぶとさゝせ給ひて、いつかにくしと思ふやつをかくせんと仰せありしかば、太子其の座にをはせしが、あらあさましや、あさましや、君は一定人にあだまれ給ひなん。此の御言は身を害する剣なりとて、太子多くの財を取り寄せて、御前に此の言を聞きし者に御ひきで物ありしかども、或人蘇我の大臣馬子と申せし人に語りしかば、馬子我が事なりとて東漢直駒・直磐井と申す者の子をかたらひて王を害しまいらせつ。されば王位の身なれども、思ふ事をばたやすく申さぬぞ。
孔子と申せし賢人は九思一言とて、こゝのたびおもひて一度申す。周公旦と申せし人は沐する時は三度握り、食する時は三度はき給ひき。たしかにきこしめせ。我ばし恨みさせ給ふな。仏法と申すは是にて候ぞ。 (崇峻天皇御書1174㌻)
(*´Д`)はぁ~。
中学の時にこれを読んで、衝撃が走ったんですよ。性格もそうですが、眼相(がんそう)が崇峻天皇にそっくりで。。。
(/ω\)いや~ん。
眼科で目の検査を受けたときに、眼科の先生からその理由を教えられて、二度衝撃が。。。
先生曰く「うわぁぁぁ、すごい血管ですねぇ。太いうえに節くれ立っている。。。お母さんのお胎にいたときに出来たもので、病気とか奇形ではないですからね。心配いりません。」
いや、むしろ、かなり心配っす。
生まれつきってことでしょ?
宿業ってことじゃん。
そう、人間関係のイザコザに悩まされてきた、私の半生を象徴しておりますわいな。
今回は、御本尊様に救っていただきましたが、次は。。。と反省しております。
職場に論語を持って行って、常に読みます。
大聖人様、助けてくださってありがとうございました。
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