日蓮正宗のススメ

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無我・無自性・霊魂否定なのに生まれ変わるって、どういうこと?:十二因縁御書

 

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また見つかった!何が?永遠が、海と溶け合う太陽が。。。

凡そ成仏とは、我が身を知るを仏に成るとは申すなり。我が身を知るとは、本よりの仏と知るを云ふなり。一切衆生螻蟻蚊虻まで生を受くる程のもの、身体は六根・六境・六識の十八界をもて組み立てたる身なり。此の衆生は五陰和合の身なり。釈に云はく「五陰和合を名づけて衆生と為す」と。此の五陰は十二因縁なる故なり。
 其の十二因縁とは、無明・行・識・名色・六入・触・受・愛・取・有・生・老死。此の十二因縁をば三世両重の因果と云ふ。初・八・九此の三つは煩悩なり。第二・第十此の二つは業なり。識・名色・六入・触・受・生・老死、此の七つは皆是苦なり。十二因縁とは煩悩・業・苦の三道なり。無明・行の二つは過去の二因なり。識・名色・六入・触・受の五つは現在の五果なり。愛・取・有の三つは現在の三因なり。生・老死の二つは未来の両果なり。身に三つとは殺・盗・婬。口に四つとは悪口・両舌・妄語・綺語なり。意に三つとは貪・瞋・癡煩悩。此の十二因縁を如法に信じ持てば即身成仏疑ひ無し。此の十二因縁より外に仏法無し即ち法華経なりと我が身を知る故なり。是をしらざるは即ち謗法なり。「若人不信毀謗此経則断一切世間仏種」とは是なり。我が身より外に別に仏無く、法華経無きなり。(十二因縁御書53㌻)

日蓮正宗では、普通に生まれ変わりの話をする。

イメージ的には、この「自分」が来世を生きるって感じで。。。

でも、仏法は霊魂の存在は認めていないんだ。

自我の実体を認めていない。

無我。

自性、つまり本質も認めていない。無自性。

じゃぁ、何が生まれ変わったり、三世(過去世・現世・来世)を生きるのか?

よく分からなかったりする。

僕だけかもしれないけど。

私の知る限り、御書でその辺を具体的に御指南されているのは、十二因縁御書と一念三千理事のように思う。

その中に、「識は是相続心及び眷属の時なり。(十二因縁御書54㌻)」とあって、心は妙であり法華経であると説かれている。

そして、「倩物の心を案ずるに、一切衆生等の六根は悉く法華経の体なりけりと、能く能く目をとぢ、心をしづめてつくづく御意得候へ。心が法華経の体ならんには、五根が法華の体にてある事は疑ひ無し。心は王なり、五根は眷属なり。目に見、耳に聞く等の事は、心がみせきかせするなり。五根の振る舞ひは併ら心が計らひなり。物を見るも心が所作なれば眼も法華経なり。耳に聞くも心が計らひなれば、耳即ち法華経なり。余根以て之に同じ。死ねば随ひて五根も去る。五根の当体は死ねども其の形は滅せず。然れども心がなければ、いつか死人の物を見聞くや。(十二因縁御書55㌻)」とも。

つまり、心は滅することはないと。

そして、その心は因縁によって、また身体を生じるのだと。。。

不一不異

不生不滅

不断不常

不来不去

そして、

唯だ仏と仏とのみ乃ちよく諸法実相を究尽せり。いわゆる、諸法の如是相、如是性、如是体、如是力、如是作、如是因、如是縁、如是果、如是報、如是本末究竟等なり。

ですか。。。

ね?

問ふ、十二因縁を三世両重に分別する方如何。答ふ、無明と行とは過去の二因なり。識と名色と六入と触と受とは現在の五果なり。愛と取と有とは現在の三因なり。生と老死とは未来の両果なり。過去に二つ、現在に八つ、未来に二つなり。私の略頌に云はく「過去の二因 無明・行 現在の五果 識・名色・六入・触・受 現在の三因 愛・取・有 未来の両果 生・老死」と。問ふ、十二因縁流転の次第如何。答ふ、無明は行に縁たり。行は識に縁たり。識は名色に縁たり。名色は六入に縁たり。六入は触に縁たり。触は受に縁たり。受は愛に縁たり。愛は取に縁たり。取は有に縁たり。有は生に縁たり。生は老死憂悲苦悩に縁たり。是其の生死海に流転する方なり。此くの如くして凡夫とは成るなり。問ふ、還滅の十二因縁の様如何。答ふ、無明滅すれば則ち行滅す。行滅すれば則ち識滅す。識滅すれば則ち名色滅す。名色滅すれば則ち六入滅す。六入滅すれば則ち触滅す。触滅すれば則ち受滅す。受滅すれば則ち愛滅す。愛滅すれば則ち取滅す。取滅すれば則ち有滅す。有滅すれば則ち生滅す。生滅すれば則ち老死憂悲苦悩滅す。是其の還滅の様なり。仏は還って煩悩を失って行く方なり。私に云はく、中夭の人には十二因縁具に之無し。又天上にも具には之無く、又無色界にも具には之無し。
  一念三千理事
 十如是とは、如是相は身なり 玄二に云はく「相は以て外に拠る、覧て別つべし」文。籤六に云はく「相は唯色に在り」文。如是性は心なり 玄二に云はく「性は以て内に拠る、自分改めず」文。籤六に云はく「性は唯心に在り」文。如是体は身と心となり 玄二に云はく「主質を名づけて体と為す」文。如是力は身と心となり 止に云はく「力とは堪任を用と為す」文。如是作は身と心となり。 止に云はく「建立を作と名づく」文。如是因は心なり。 止に云はく「因とは果を招くを因と為す、亦名づけて業と為す」文。如是縁 止に云はく「縁とは縁は業を助くるに由る」文。如是果 止に云はく「果とは剋獲を果と為す」文。如是報 止に云はく「報とは因に酬ゆるを報と曰う」文。如是本末究竟等 玄二に云はく「初めの相を本と為し、後の報を末と為す」文。三種世間とは、五陰世間 止に云はく「十種陰果不同なるを以ての故に、故に五陰世間と名づくるなり」文。

 (一念三千理事101㌻)

 

 

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