日蓮正宗のススメ

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私達が住む所を娑婆世界という

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娑婆の空気はいいもんですなぁ

 「娑婆世界」とは、忍土・忍界と訳し、苦しみが多く、忍耐すべき世界の意です。人間が現実に住んでいるこの世界。自由を束縛されている軍隊・牢獄、または遊郭などに対して、その外の自由な世界。俗世間をいいます。
 この「娑婆世界」には様々な誘惑や苦悩があり、忍びながら耐えながら生きていく世界です。「娑婆世界」を楽しく生きていく方法が「信心」であり、様々な「娑婆世界」における障害を巧みにかわしながら楽しく生きていきます。
 法華経の『如来寿量品第十六』に、
 「我常に此の娑婆世界に在(あ)って説法教化す」(法華経431)
と説かれていますように、「娑婆世界」に住む私達に、いつも仏様が誘惑や忍び難いことに対して教導されているのであります。しかし、「娑婆世界」においてこの教導にあうことが非常に稀であります。人間に生まれてきても出会う確率が非常に低く、出会うことなくこの世を去る人が多いのであります。
 「娑婆世界」は、悩みや迷いが多いところです。楽しいことばかりではありません。楽しいことばかりが続いて欲しいものですが、そうも行かない世界がこの「娑婆世界」です。信心は、楽しいことばかりが続くように修行するのであります。御本尊様に勤行唱題をすることで、その智慧を錬っていきます。私達の考えでは限界があり、その限界を回避するのが信心です。日蓮正宗以外には、このような考え方はありません。
 私達が「娑婆世界」で経験する様々な忍びがたいことは、楽しいことを影で演出する大事な働きがあります。辛いことや苦しいことがあるからこそ、楽しいということが分かるのであります。いつも楽しいことばかりが、重なりますと楽しいと感じる気持ちが慣れてしまい感覚が麻痺します。この麻痺を防ぐ働きが、苦く辛い経験や「娑婆世界」での忍びがたい体験です。苦い経験が楽しいことを一層引き立てるのであり、それが「我此土安穏」な境界です。信心は勤行唱題で、この気持ちを作っていきます。それが成仏に繋がり「変毒為薬」や「煩悩即菩提」という原理がそれであります。
 故に日蓮大聖人は『四条金吾殿御返事』に、
 「一切衆生、南無妙法蓮華経と唱ふるより外の遊楽(ゆうらく)なきなり。経に云はく『衆生所遊楽』云云。此の文あに自受法楽(じじゅほうらく)にあらずや。衆生のうちに貴殿もれ給ふべきや。所とは一閻浮提(えんぶだい)なり。日本国は閻浮提の内なり。遊楽とは我等が色心依正ともに一念三千自受用身の仏にあらずや。法華経を持ち奉るより外に遊楽はなし。現世安穏(げんぜあんのん)・後生善処(ごしょうぜんしょ)とは是なり。たゞ世間の留難来たるとも、とりあへ給ふべからず。賢人聖人も此の事はのがれず。たゞ女房と酒うちのみて、南無妙法蓮華経ととなへ給へ。苦をば苦とさとり、楽をば楽とひらき、苦楽ともに思ひ合はせて、南無妙法蓮華経とうちとな(唱)へゐ(居)させ給へ。これあに自受法楽にあらずや。いよいよ強盛の信力をいたし給へ」(御書991)
と御教示であります。日蓮大聖人の教えに随って人生を生きて行くところに、如来寿量品で説く「衆生所遊楽」という楽しく生きていく秘訣があります。
 「娑婆世界」を楽しく生きて行くには「少欲知足」が大切です。

 

 

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