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寺請制度に固執する人は謗法与同罪

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 「寺請制度」とは、自分の意志に関係なく役人が勝手に家族の宗旨を決めた制度であります。江戸時代、庶民がキリシタン信徒ではなく檀徒であることを、その檀那寺に証明させた制度です。つまり、人間が決めたことであり、「仏様」がこの宗旨の仏法をしなさいということではありません。つまり、人師に随っていることであります。人師には迷い悩みがあり、常に欠陥があります。「寺請制度」も仏様の立場から見れば欠陥が浮彫になっています。
 「依法不依人」を肝に銘じるべきです。正しい仏法に全く随っていない制度が「寺請制度」であります。即身成仏を妨げる謗法行為です。
 見方を変えた場合、「寺請制度」は内外相対においてのけじめが付けられていますが、逆に権実雑乱させ人々をかえって不幸に貶める制度です。三世に渡ることのない、キリスト教を抑える一時的なものにしかすぎません。
 まずここで問題になることが、先祖が崇めてきた宗旨における仏教のあり方を深く考えられたことがあるでしょうか。恐らく安易な考えで、「御先祖様が守ってきたから有り難いんだ」という低い考えではないでしょうか。その考えだけでは御先祖様を成仏させることは出来ませんし、子孫の繁栄を願うこともできません。
 誰しも先祖代々長く守ってきた宗教に愛着があり、その宗旨を捨てることは先祖の意に背くように思い、一種の恐れのような感情を抱くのは、無理ならかぬことです。
 しかし、先祖がいったい、どうしてそうした宗教を持ち、その寺の檀家になったかということを、昔にさかのぼって、考えてみますと、その多くは、慶長十七年(一六一二年)に始まる徳川幕府の寺請制度によって、強制的に菩提寺が定められ、宗門人別帳(戸籍)をもって、長く管理統制されてきた名残りによるものと思われます。
 江戸時代は信仰しているかどうかにかかわらず、旅行するにも、移住するのにも、養子縁組するにも、すべて寺請の手形の下附が必要だったのです。もちろん宗旨を変えたり檀家をやめることは許されませんでした。
 したがって、庶民は宗教に正邪浅深があり、浅い方便の教え(仮りの教え)を捨てて、真実の正法につくなどという化導を受ける機会もありませんでした。せいぜい現世利益を頼んで、檀家制度とは別に、有名な神社仏閣の縁日や祭礼に出かけたり、物見遊山を楽しむぐらいのものでした。
 しかし現代は、明治から昭和にかけての国家権力による宗教統制もようやく解けて、真に信教の自由が保障され、みずからの意志で正しい宗教を選び、過去の悪法や制度に左右されることなく、堂々と正道を求めることができる時代になったのです。
 言葉をかえて言えば、今こそ先祖代々の人々をも正法の功力によって、真の成仏に導くことができる時代がきたのであります。
 日蓮大聖人は『御義口伝』に、
 「今日蓮等の類聖霊を訪ふ時、法華経を読誦し、南無妙法蓮華経と唱へ奉る時、題目の光無間に至って即身成仏せしむ」(御書1724)
と仰せられています。ほんとうに先祖累代の父母を救おうと思うならば、日蓮大聖人の仰せのように、一乗の妙法蓮華経の題目の功徳を供え、真実の孝養をつくすことが肝心です。
 今のあなたが、先祖が長い間誤りをおかしてきた宗教を、そのまま踏襲することは、あまりにもおろかなことです。自分のあさはかな意にしたがうのではなく、正法にめざめてこそ、始めて先祖累代の人々を救い、我が家の幸せを開拓し、未来の人々をも救いうるのだということを知るべきです。

 

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