日蓮正宗のススメ

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耳根得道:義の戒壇に近寄る畜類の因縁とは?

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仏間の窓に子持ちの蜘蛛さんが姿を見せました。網戸越しではありますが、お題目を唱え耳根得道を御祈念いたしました。

耳根得道(にこんとくどう)という言葉を御存じでしょうか?
御書にある言葉です。

只天台の御料簡に十如是と云ふは十界なり。此の十界は一念より事起こり、十界の衆生は出で来たりけり。此の十如是と云ふは妙法蓮華経にて有りけり。此の娑婆世界は耳根得道の国なり。以前に申す如く「当知身土」云云。一切衆生の身に百界千如・三千世間を納むる謂れを明かすが故に、是を耳に触るゝ一切衆生は功徳を得る衆生なり。一切衆生と申すは草木瓦礫も一切衆生の内なるか有情非情。 抑草木は何ぞ。金錍論に云はく「一草・一木・一礫・一塵、各一仏性・各一因果あり縁了を具足す」等云云。法師品の始めに云はく「無量の諸天・竜王・夜叉・乾闥婆・阿修羅・迦樓羅・緊那羅・摩睺羅伽、人と非人と及び比丘・比丘尼妙法蓮華経の一偈一句を聞き、乃至一念も随喜せん者は我皆阿耨多羅三藐三菩提の記を与へ授く」云云。非人とは総じて人界の外一切有情界とて心あるものなり。況んや人界をや。法華経の行者は如説修行せば、必ず一生の中に一人も残らず成仏すべし。(一念三千法門110㌻)


超訳
ただ、天台大師の御覚りによりますと、十如是(如是で始まる10の語。すなわち如是相[そう]・如是性[しょう]・如是体[たい]・如是力[りき]・如是作[さ]・如是因[いん]・如是縁[えん]・如是果[か]・如是報[ほう]・如是本末究竟等[ほんまつくきょうとう])というのは十界(地獄界・餓鬼界・畜生界・修羅界・人界・天界・声聞界・縁覚界・菩薩界・仏界)のことなんだよ。この十界の生き物は、心の持つ因縁から諸事の作用が発生し、生まれてくるんだ。前にも言ったっけ、円頓章(天台宗の勤行で読むやつ)の「当知身土 一念三千 故成道時 (とうちしんど、いちねんさんぜん、こじょうどうじ)」のこと。地球上の全ての生き物に一念三千が具わっているという法門を明かしているから、お題目を耳で聞いた全ての生き物は、功徳を積むことが出来るのよ。全ての生き物って言ったけど、植物や岩石も実は含まれるんだ。感情が見える見えない関係なく、全ての存在が命の顕れなんだよ。そもそも、植物や岩石に命や心があるのかって?金錍論(こんぺいろん)には、「草も木も、石も岩も、それぞれ仏性や因縁果報があって、三因仏性が具わっている」て書いてるよ。法華経法師品の始めに書いてるけど、「無量の諸天・竜王・夜叉・乾闥婆・阿修羅・迦樓羅・緊那羅・摩睺羅伽、人と非人と及び比丘・比丘尼妙法蓮華経の一偈一句を聞いて、素直な心で感激し信じた者には、仏様が全員に阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい・仏の悟りと等しい位・正覚のこと)の保有資格証明書を授与したってね。」ふむふむ。非人てのは鬼や妖怪・モンスターのような異界の住人だけど、みんな人間以外の心を持った連中のことさ。だからさ、人間様は、そいつらよりも上等なんだからさ。法華経を修行する人は、日蓮正宗から離れなければ、必ず一生の間に一人も残らず成仏できるんだぜ。


以前に御僧侶から聞いた話ですけど、人間みたいに口がきけない動物や虫は、今世で謗法罪障を積まないので、日蓮正宗信徒の唱えるお題目で、死んだあと丑寅勤行に参列できるということでした。もっと言うと、お題目を聴くために生まれてくるのだそうです。もしくは、日蓮正宗僧俗の衣食住を支えるために。その功徳が回向されて、来世は人間に生まれ仏道修行できるそうです。業生眷属妙ですね。

逆に、人間様は謗法罪障がある分、自分でしっかり修行するか、日蓮正宗御僧侶のアシストで助けてもらわないと、成仏はなかなか難しいらしい。

戒名いただいて、葬儀で導師御本尊様を通じて、閻魔王・五道冥官に後生善処を頼んでもらうんだってさ。信心薄い人や謗法罪障がある人も、三途の川で大きな船に乗せてもらえるから、沈んで無間地獄に堕ちなくて済むのさ。

ワンピースの悪魔の実を食った連中みたいだね。