日蓮正宗のススメ

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1126夜:秋季彼岸法要の御塔婆供養を申し込んで来ました。

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御塔婆供養は故人・亡きペットへの贈り物

信心の弱い私でも、春の彼岸・お盆・秋の彼岸には先祖への供養を願い出ております。
私の場合は父母と代々を建立させていただいております。
正式な御塔婆供養は、法要に参詣し御僧侶とともに、先祖の追善を祈ることが基本です。
可能であれば、法要後に御下げ渡しいただき、墓前で方便・自我偈・唱題をして、墓の傍らに建立するとよいでしょう。
それは、塔婆供養には功徳主の功徳を回向するという意味があるからです。
しかし、ちょうどにお休みがない方もおいでになるでしょう。
お墓の無い方もおいでになるでしょう。
その場合は寺納で願い出てください。
追善供養は叶います。
お寺に行けなかったことを家の御本尊様に詫び、塔婆供養が回向されることを御祈念いたしましょう。
コロナ禍の時代です。
密を避けたい私は、昨年から寺納にさせてもらっています。
それでも、御供養こそが在家の勤めと思い、微力ながら所帯で年間18柱の御塔婆を願い出ております。
1柱当たりの費用はお寺様によって違うかもしれませんが、うちの菩提寺は@2,000円ですので、年間36,000円になります。
月割り換算すれば@3,000円です。
もっとできる境涯になりたいと思っています。
コロナ禍にかかわらず仕事が多忙であることも、日蓮正宗での御塔婆供養のおかげだと信じております。
ぜひ、参考になさってください。

塔婆供養について
質問 お盆やお彼岸などにお塔婆を立てるのはどうしてですか?

答え

御書にあるからです。亡き方の来世を助けるためと、生きている私たちが功徳を受けるためです。

大聖人様が『中興入道御消息』で、

去りぬる幼子のむすめ御前の十三年に、丈六のそとばをたてゝ、其の面に南無妙法蓮華経の七字を顕はしてをはしませば、北風吹けば南海のいろくづ、其の風にあたりて大海の苦をはなれ、東風きたれば西山の鳥鹿、其の風を身にふれて畜生道をまぬかれて都率の内院に生まれん。況んやかのそとばに随喜をなし、手をふれ眼に見まいらせ候人類をや。過去の父母も彼のそとばの功徳によりて、天の日月の如く浄土をてらし、孝養の人並びに妻子は現世には寿を百二十年持ちて、後生には父母とともに霊山浄土にまいり給はん事、水すめば月うつり、つゞみをうてばひゞきのあるがごとしとをぼしめし候へ等云云。此より後々の御そとばにも法華経の題目を顕はし給へ。 (新編御書・一四三四頁 全集御書・一三三四頁)

とあります。意味は次のようになります。

 幼くして亡くなられた娘さんの十三回忌に際し、「南無妙法蓮華経の御題目を認めた高さ六尺(一メートル八十センチ)の塔婆を建立し追善供養に励まれました。この塔婆に北風が吹けば風下の海中に住んでいる魚類が、また東風が吹けば西の山に住む鳥や鹿が、南無妙法蓮華経のお題目の風に触れることになります。お題目の風に触れることで、魚や鳥や鹿などが畜生の苦しみから解き放たれて、仏様のもとに生まれ変わることができます。風に触れただけの畜生でさえ、このような貴い功徳を受けるのですから、塔婆供養の意味を知っている私たち人間が、塔婆を手に取ったり、直接目で見たりする功徳の貴さは申すまでもありません。

 亡くなられたお父様やお母様の名前を記した塔婆を建てた功徳は、太陽や月の光りが浄土を照らすのと同じように、亡きお父様やお母様たちが、どの様なところに生まれ変わっていたとしても功徳の光を当てて、霊山浄土へ導いて下さいます。また、亡くなられた方々のことを思い、塔婆供養に励む心優しい人やその妻子は、現在の寿命を百二十歳まで延ばす功徳を受けることができます。さらに来世には、両親とともに仏様のもとに生まれ合わせることは間違いありません。このことは池の波が静かになれば水面に月が映るのと同じように、鼓を打てば音が出るのと同じように間違いのないことです。この後の追善供養のおりにも、法華経の題目を認めた塔婆を建立してお励み下さい。

と仰せです。大聖人様が、一、塔婆供養をすることを誉めて下さっていること。二、塔婆の風に触れるただけでも多くの功徳を受けられる、と仰せになっていることを忘れないように、塔婆供養に励んでまいりたいものです。

 また、『草木成仏口決』には、

我等衆生死する時、塔婆を立て開眼供養するは死の成仏にして草木成仏なり。(新編御書・五二二頁 全集御書・一三三八頁)

と述べられ、私たちの死後に、塔婆を建立する意義を教えて下さいます。

 仏法では、宇宙の森羅万象ことごとくが、「地・水・火・風・空」の五大(五輪ともいう)から構成され、この五種類の元素は常に離合を繰り返している、と説きます。私たち人間も、宇宙の構成要因の一つですから例外ではありません。ゆえに、臨終を迎えると、私たちを形作っている肉体は分離し、元の元素にかえり、大宇宙の中に溶け込みます。生命も同じように、永遠に滅びることなくこの大宇宙の中にあって、次の和合と離散を繰り返すのです。したがって、生命の中にある、今生での苦しみの心は、大宇宙の中でも消えることなく持続し、次の生を得たときに大きな影響を及ぼすものとなります。

 そこで日蓮大聖人様は、今生での苦しみを取り除き楽しみを受ける最高の方法として塔婆供養を教えて下さるのです。塔婆の五輪(五つの区切り)は、私たちの五体(筋・脈・肉・骨・毛皮、或は頭・首・胸・手・足)を表しております。したがって、塔婆に御題目を認め、戒名(法名)を記すことは、亡くなった方の体が御題目によって飾られたことになります。さらに、亡き方を思い、御本尊様の前に建立し、読経・唱題をすることで、御本尊様の仏力(仏様のお力)と法力(教えの力)で、塔婆そのものが仏様となるのです。御本尊様の仏力・法力と、亡くなった方の生命が相通ずることを感応道交(かんのうどうこう)といいますが、この不思議な用き・功徳で、今世での苦しみの心を、来世には楽しみ・喜びの心に変えることが出来ます。ゆえに、

されば草木成仏は死人の成仏なり。 ( 同 )

とあるように、塔婆に名を書いて頂いた方の成仏を明確に御指南くださっております。以上が塔婆を建立して追善供養に励む理由です。

箇条書きにしますと、

一、亡くなった方の来世の幸せのため。

二、生きている私たちが功徳を受けるため。

三、世界中の人たちに御本尊様の功徳を分け与えるため。

となります。このように、大聖人様が教えて下さる塔婆供養は形式ではありません。残された私たちの真心の発露であり、最高の贈り物であること、さらに我が身の徳を積む修行であることを銘記し励んでまいりましょう。