創価学会員・顕正会員に読ませたい「ドラッカー」という処方箋
「もしドラ」が流行ったのって何年前でしたっけ?
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら (新潮文庫)
- 作者: 岩崎夏海
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/11/28
- メディア: 文庫
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アニメコミック もしドラ もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら (コミックス単行本)
- 作者: 飯塚裕之
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/04/14
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ドラッカーファンからは賛否ありましたが、僕は評価してるんです。
ピーター・ドラッカーといえば「マネジメント」が有名なんですが、そのエッセンシャル版を読み込んだ女子高生が、所属する野球部をマーケティングとイノベーションによって革命的に成長させていくストーリー。。。
単なるスポ根モノとは一線を画していました。
- 作者: ピーター・F・ドラッカー,上田惇生
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2001/12/14
- メディア: 単行本
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それはドラッカーの思想を両輪に例えると、片方の車輪なんですよ。
ドラッカー思想というのは、その原点ともいうべきアンチファシズム思想に真価があるというのが、僕の考えでして、今日のブログで創価・顕正の人々に処方箋としてオススメしたいのが、彼の処女作「「経済人」の終わり―全体主義はなぜ生まれたか」 なんです。
- 作者: P・F・ドラッカー,上田惇生
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2007/11/16
- メディア: 単行本
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創価学会・顕正会という団体は、宗教カルトなんですが、その本質はファシズム全体主義組織なんです。
どちらもファシズム団体です。
創価学会の組織が共産党に酷似しているというのは、10年前に気付きました。当時、共産党の支持母体が経営する病院で働いておりましたが、その時、半強制的に参加させられたオルグや分会が、創価に戻ったのかと思うほど似ていて驚いたことを記憶しています。
また、顕正会はもっとゲリラ的な組織で、ナチの組織に似ていますね。ヨコのつながりは遮断されていて、タテの繋がりしかない。
そして、どちらも組織至上主義であり、組織=人生の全体なんです。
ハイデガーは人間を世界=内=存在と定義づけましたが、ファシストは組織=内=存在なんです。
世界=組織となっている人々。
それが、創価や顕正の面々なんです。
この僕の感じ方、それぞれの団体を脱退した人には、共感していただけるのではないでしょうか?
第二次大戦後に、ファシズム分析の名著はたくさん出版されました。
- 作者: エーリッヒ・フロム,日高六郎
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1952/01/01
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- 作者: オルテガ・イガセット,Ortega y Gasset,神吉敬三
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
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- 作者: ヴィクトール・E・フランクル,池田香代子
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上記に紹介した本は、全て全体主義を分析した本です。
それぞれ、心理学・社会学・経済学・哲学・精神分析学の領域からのアプローチでファシズム分析がなされています。
どれも一考の余地がある分析だと思います。しかし、分析のみで明解な処方箋は提示されていません。
唯一、ドラッカーのみが「マネジメント」という処方箋を呈示したのです。
資本主義でも、共産主義や社会主義でもない、第三の道などないのです。
社会環境が人間を幸福に導くというのは幻想であり、人間の自己反省による修身斉家治国平天下の方程式のみが、幸福と平和への道であることを説いています。
東大の安冨教授が論語を手掛かりに、ドラッカーを読み解いている「ドラッカーと論語」も、併せてお読みいただくとより一層、僕の言う意味がご理解いただけるかもしれません。
一人一人が日蓮正宗の信仰によって、自分の命を浄めていくほかに、一足飛びのユートピアなど存在しないのです。
創価の小説「人間革命」は、ネーミングだけは正解でした。「人間革命」を何回読もうが、創価のカラコピ本尊に題目を百万遍唱えようが、人間革命はできませんでしたね。
日蓮正宗の寺院に自主的に参詣し、創価脱会・顕正脱会を決意する人が現れ始めているそうです。