創価学会や顕正会(旧妙信講)が破門になったことで、日蓮正宗の本物の教学を学ぶことができるようになった件
創価学会が破門になったのは、1991年。
私は当時、19歳(大学1年生)だった。
今年、47歳になるので、もう28年になる。
創価2世として生まれて来たことは、宿縁だったのか宿業だったのか?
今では宿縁だったと思っている。
その直後、顕正会との縁が始まった。
創価の池田が反逆したのは、平和・文化活動、政治活動に現を抜かしていたことを、御宗門から諫められたことが原因だったことは、以前に論じた。
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1990年の池田スピーチを受けて、顕正会の浅井は1冊の本を世に公刊する。 「学会・宗門」抗争の根本原因がそれだった。
この書を読んで鵜呑みにした父から、私の下宿先に送られてきた。私もこの書を読み、当時の創価・宗門の和合の雰囲気を誤解し、日蓮正宗に疑いを持つようになってしまった。翌年、1992年1月に顕正会に入会。
それから、2010年までの18年を顕正会に染まり、苦悩の人生を歩むことになった。
私の教学は、日蓮正宗に戻ってくるまで、すべて信徒団体や破門された団体の、日蓮正宗を騙る書籍の中で育成されたものだった。
しかし、日蓮正宗に帰依してから、御書やその他の日蓮正宗書籍を買い漁り、本物の正宗教学を勉強する中で、自らの教学を根本から改めることができた。
創価学会の書籍は日蓮正宗時代から、独自の解釈や西洋哲学的挌義解釈の紛い物であったことが分かった。顕正会に至っては御書すら存在しない、お粗末極まりない浅井教の出版物であった。
研鑚には時間を要する。まだまだ不勉強であるとの自覚はあるが、自分が目覚めるために読んできた本を紹介し、日蓮正宗に帰依した講員様の一助になればと願う。
これらの書物は創価が蛇蝎の如く嫌ってきた、日顕上人様の監修・御著述された書籍である。本来ならば、創価学会が信徒団体時代に助成し、大日蓮出版から出版できるように願い出ておくべきであったものである。
創価は、池田のゴーストライター、篠原善太郎著「人間革命」を始め、教学部編と称した教学書の類を独占販売していた。
御宗門も、創価を破門したおかげで、憚ることなく正統な教学書発刊に注力できたものと拝察する。
創価破門後、インターネットの普及で流通革命も起き、書店販売頼みをする必要がなくなったことも、諸天善神の守護かもしれない。
いやもっと言うならば、大勢の創価・顕正の会員がインターネットでの法華講員の呼びかけに応えて、続々と日蓮正宗に帰依していることは、弘教のありかたを根底から変えた宗教革命であったのではないだろうか。
どうか、志のある方は、日蓮正宗の教学書を手に取ってほしい。
難しいからと敬遠することは、今生を虚しく過ごすことだと思ってほしい。
日蓮大聖人は、行学の二道を励むよう『諸法実相抄』に、
「行学の二道をはげみ候べし。行学た(絶)へなば仏法はあるべからず。我もいたし人をも教化候へ。行学は信心よりをこるべく候。力あらば一文一句なりともかたらせ給ふべし。」(御書668)
と仰せだ。非常に有名な御文であり、私達が一生成仏する上で、心に銘記し忘れてはいけない文証である。
「行学は信心よりをこるべく候」との御金言を胸に秘め、大御本尊様に仏法を理解できるよう御祈念していけば、冥益によって必ず理解できるようになる。
創価・顕正の時代の私は、御書を読むには読んでいたが、相当に根性を入れなければ頭に入っていかなかった。池田が「ドイツ語聞いてるみたいだ」と馬鹿にするのも、信心で読まないから読めないのだ。
さあ、己心の魔に打ち勝って、教学の本を購入しよう。購入し、毎日少しずつでも読んでみよう。解らなければ祈ろう。そして、また教学に励むのだ。必ず読めるようになる。
私が10年ほどの間に購入した書籍を紹介する。ぜひ、すべてを購入して読んでほしい。購入したお金も本山への御供養だと思えばいい。読んで感動すれば、二冊目も購入して身近な講員にプレゼントしよう。共に研鑽して、共に成長しよう。
平成6年に出版されている。
編年体の御書なので、大聖人様の御一生の順に御書が配列されている。創価破門から3年での上梓はすごい早さだと思う。当時、私は大学4年生で東京にいたが、顕正会にいたので知らなかった。このころ、浅井が御書出版を吠えていたが、このことを知っての対抗心から口にしたのだと思う。未だに顕正会版御書は出来てないみたいだが。
法華経という言葉を聞かないことはない、創価・顕正も読んだことがない者も多いはず。平成10年の出版。法華経を読むには、この法華経を基にすべき。
そして、御宗門の本は、それぞれ相互に引用文には各書籍のページ数が付記されている。多くの書籍を同時に購入しておけば、読んでいく中で参照できるので便利。
平成8年の出版。日蓮正宗教学の真髄だから、絶対に読んでおくべき書。
平成13年発行。
御書の読み方のお手本だ。日寛上人様の読み方を学ばなければ、身延読み(学者読み)に なってしまう。
読んでいけば、その論理性の高さにうならされる。六巻抄と合わせて読むことが肝要。
六巻抄がエッセンスであることに納得がいくはず。
表題の通り、三大秘法の解説書だ。
日顕上人様が相伝の上から解説されている。三大秘法が三学(戒定恵)の究極の当体であることがわかる。
御題目「南無妙法蓮華経」の本当の意味がわかるよう、丁寧に解説されている本。講習会で法華講員様に解説されたものだから、読みやすい。
法華経の寿量品は猊下様のみに説法が許されていることを御存じだろうか?
その時その時の猊下様が、御内証(血脈相承による御悟り)の上から、法華経の真意をお話下されている。
相伝書の解説書。御書にある百六箇抄は脱益51箇条、下種55箇条の百六箇条が脱益から順に掲載されている。それを、比較相対しながら解説されている奥義書である。特に、創価・顕正の問題惹起の真因となった戒壇に関する、相伝について学ぶことができるよう、補助資料が付加されての改訂版は必携だ。

近現代における戒壇問題の経緯と真義―総本山第六十七世日顕上人猊下御講義
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一念三千について、本当に分かっていなかったんだって思える書。

総本山第六十七世日顕上人猊下御教示 すべては唱題から―唱題の功徳と意義六十一カ条
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三大秘法義収録の題目関係の諸義を別冊にしたもの。お題目の意義について、日蓮正宗教学での真髄が語られている。
ほかにもいっぱいあるけど、是非、教学研鑽に読んでほしい。