日蓮正宗のススメ

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病を克服する信心を

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 「病は気から」という諺もありますように、気の持ちようによって、気の緩みから、病気は起こります。信心は、病にならないよう事前に心の準備を調えるものであり、また、すでに病になっていても、病から立ち直って御本尊様を信じ境界を高めることが信心です。信心によって人間に本来具わっている自然治癒力を高めます。それが仏様の生命を御本尊様から功徳として頂くことになります。
 お医者さんも見放してしまう病を、信心によって自ら治し、克服した例はいくつもあります。信心で自然治癒力を向上させ、免疫力や抵抗力を高めます。自然治癒力などを高めるには、病気に悩むことなく悲観的にならず、病気のことを忘れ、未来に希望を持ち、更に「歓喜」という喜びが大切です。前向きになり喜ぶことで、私達の脳内から様々な病を治療する物質を放出します。それが自然治癒力であり、仏様の生命の一分です。御本尊様を信じ御題目を唱えるところに、その力が生命に涌現されます。「歓喜」という歓びを感じるところに仏界は涌現されます。
 日蓮大聖人は『御義口伝』に、
 「所謂南無妙法蓮華経は大歓喜の中の大歓喜なり」(御書1801)
と仰せであり、『御講聞書』に、
 「題目を唱へ奉る者は心大歓喜せり」(御書1844)
とも仰せであります。御題目の南無妙法蓮華経を御本尊様に唱えるところ、心に大歓喜が呼び起こされます。唱題中は、楽しいことを心にイメージし、人生に生き甲斐を見出していくことが大切です。人生に目標や目的、生き甲斐を持つところに大歓喜を呼ぶ要素があります。大歓喜を呼ぶ基礎をつくる修行が勤行唱題です。
 日蓮大聖人は『太田入道殿御返事』に、
 「法華経に云はく「少病少悩」云云。止観の第八に云はく「若し毘耶(びや)に偃臥(えんが)し疾(やまい)に託して教を興す、乃至如来は滅に寄せて常を談じ、病に因って力を説く」云云。又云はく「病の起こる因縁を明かすに六有り。一には四大順ならざる故に病(や)む、二には飲食(おんじき)節せざる故に病む、三には坐禅調(ととの)はざる故に病む、四には鬼便りを得る、五には魔の所為、六には業の起こるが故に病む」云云。大涅槃経に「世に三人の其の病治し難き有り。一には大乗を謗ず、二には五逆罪、三には一闡提(いっせんだい)。是くの如き三病は世の中の極重なり」云云」(御書910)
と仰せであり、御本尊様を持ち御題目を唱えれば、病は少なく悩みも少なくなることを御指南です。更に病が起こる因縁も天台の摩訶止観を引用され仰せです。
 『妙心尼御前御返事』に、
 「病によりて道心はおこり候か」(御書900)
と仰せであり、病気になって信心に目覚める場合があります。持病や病気に悩んでいる人は、御本尊様から大歓喜を頂き、病気を治す絶好の機会であります。道心という信心の気持ちを起こすところに病は必ず治ります。信心を持ち、病気が絶対に治るという確信を持つことで、仏様の命が私達の心に躍動します。毎日の勤行唱題には自然と病を治す力が秘められています。それが信心です。

 

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