日蓮正宗のススメ

人生談義と時事放談

PVアクセスランキング にほんブログ村 日蓮正宗のススメ - にほんブログ村

マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する (NHK出版新書 569) 読了

f:id:ekikyorongo:20190504124248j:plain

マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する (NHK出版新書 569)

マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する (NHK出版新書 569)

 

サラッと読むことが出来た。

特に難しい感じもしなかったが、分かったと言えるかどうか疑問。

マルクス・ガブリエルの新実在論の何が「新」なのか、頭に残っていない。

かといって再読しようとも思わなかった。

実存主義は終わった、構造主義は終わった。。。

そんな安易に過去の哲学的営為を終わらせないでほしい。

実存主義構造主義も不完全であるだけで、それぞれの哲学的なアプローチが無効になって、何か新しい思潮が勃興してきたかのような言説に、軽薄さを感じてしまった。

なぜ、第一次大戦の後に存在と時間(全4冊セット) (岩波文庫) が書かれ、著者のハイデガーの意図とは外れた実存主義の書として読まれたのか?第二次大戦後は、サルトル存在と無 全3巻セットカミュ異邦人 (新潮文庫)が読まれたのか?

それは個人的な「生」への意味を求める欲求に、大勢の人々が駆られたからである。

そして、その欲求は解消されないまま、ただ戦後世界の中に埋没してしまったにすぎない。実存主義の投げかける問いは、夜と霧――ドイツ強制収容所の体験記録に今も生き続けている。人生の三大目的、「生死の解決」「自己究明」「他社救済」は永遠の課題なのだから。

構造主義も同じ目線から、別のアプローチを行い、人間存在の不可思議に挑んだ結果である。

内容紹介
NHK BS「欲望の資本主義」「欲望の民主主義」出演で話題沸騰!
若き天才哲学者の思想に触れる格好の入門書

著書が日本で異例の売れ行きを見せている“哲学界の新星”、マルクス・ガブリエル。
2018年6月の来日時の滞在記録をまとめて大反響となったNHK番組「欲望の時代の哲学」を待望の書籍化。
あのガブリエルが、誰にでも分かる言葉で「戦後史」から「日本」までを語りつくす!
世界的ロボット工学者・石黒浩氏とのスリリングな対論も収録。

【目次】
●序章 哲学が生きるためのツールになる時(丸山俊一) 「机上の空論」から「使える知」へ?
民主主義、資本主義の限界を越えて
「新実在論」とは?
京都で垣間見た、人間・ガブリエル
本書の構成
●Ⅰ章 静寂が叫ぶ国・ニッポンを哲学する
──ガブリエル、東京・大阪・京都を行く
1 秩序と混沌の狭間で──東京にて
2 ヒトラーともわかり合えるはずだ──大阪にて
3 旅の終わりに──京都にて
4 静寂が叫んでいる──再び東京にて
●Ⅱ章 哲学は時代との格闘だ
──ガブリエルの「戦後哲学史」講座
1 すべては哲学から生まれた
2 現代哲学を振り返る
3 哲学から見る戦後史
4 ポストモダンとは何か
5 新実在論
●Ⅲ章 技術を獲得した果てに人間はどこへ?
──哲学者 マルクス・ガブリエル×科学者 石黒浩
●終章 「欲望の時代」の柔らかな戦い方(丸山俊一)

出版社からのコメント
大好評のNHK番組を書籍化
平易な言葉で「戦後史」から「日本」まで語りつくす!
石黒浩氏とのスリリングな対談も収録。

現実がどのようなものかを知ることなどできない」
という幻想を乗り越える解釈、
この基礎の上でのみ、僕らの時代の大いなる疑問に答えはじめることができる。
___ガブリエル談・本人より

内容(「BOOK」データベースより)
本格的に哲学を論じた著書が日本で異例の売れ行きを見せた“哲学界の新星”が来日。滞日記録をまとめて大好評となったNHK番組「欲望の時代の哲学」を書籍化!あのガブリエルが、誰にでも分かる言葉で「戦後史」から「日本」まで語りつくす!彼が日本で感じた「壁」とは?フェイクニュース時代になぜ哲学が有効なのか?世界的ロボット工学者・石黒浩氏とのスリリングな対論も収録!

著者について
丸山 俊一
慶應義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。
「欲望の資本主義」「人間ってナンだ? 超AI入門」「ニッポンのジレンマ」ほか、
時代を独自の視点で斬る異色の教養番組を企画・制作し続ける。
現在NHKエンタープライズ番組開発エグゼクティブ・プロデューサー。
著書に『欲望の資本主義1・2 /民主主義』『結論は出さなくていい』『すべての仕事は肯定から始まる』ほか。
早稲田大学東京藝術大学で非常勤講師も務める。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
丸山/俊一
1962年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。ディレクターとして様々な新機軸の教養番組、ドキュメンタリーを手掛ける。その後プロデューサーとして異色の教養番組を企画、制作し続ける。現在NHKエンタープライズ番組開発エグゼクティブ・プロデューサー。早稲田大学東京藝術大学で非常勤講師も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)