日蓮正宗のススメ

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謗法与同罪を恐れる信心を

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謗法与同罪を恐れる信心を
2005-11-21 | 手引書①
 日蓮大聖人は『秋元御書』に、
 「常に仏禁(いまし)めて言はく、何なる持戒智慧高く御坐(おわ)して、一切経並びに法華経を進退せる人なりとも、法華経の敵(かたき)を見て、責(せ)め罵(の)り国主にも申さず、人を恐れて黙止(もだ)するならば、必ず無間大城に堕(お)つべし。譬(たと)へば我は謀叛(むほん)を発(お)こさねども、謀叛の者を知りて国主にも申さねば、与同罪(よどうざい)は彼の謀叛の者の如し。南岳大師(なんがくだいし)の云はく『法華経の讐(あだ)を見て呵責(かしゃく)せざる者は謗法の者なり、無間地獄の上に堕ちん』と。見て申さぬ大智者は、無間の底に堕(お)ちて彼の地獄の有らん限りは出づるべからず」(御書1453) 
と謗法与同に対し非常に厳しい御指南をされており、更に第二祖日興上人も『日興遺誡置文』に、
 「一、謗法と同座すべからず、与同罪を恐るべき事」(御書1885)
と御教示であります。謗法与同罪を恐れなければいけない理由は、成仏である六根清浄の功徳を得られなくなるからです。『曽谷殿御返事』に、
 「何(いか)に法華経を信じ給ふとも、謗法あらば必ず地獄にを(堕)つべし。うるし(漆)千ばい(杯)に蟹(かに)の足一つ入れたらんが如し。『毒気深入(どっけじんにゅう)・失本心故(しっぽんしんこ)』とは是なり。」(御書1040)
と仰せであり、謗法があると必ず地獄に堕ちるということです。そのため謗法を恐れなければいけません。
 私達は、生活していく上で同情心を無意識のうちに家族や友人などにもちます。対人関係・人間関係を維持していく上で大切です。しかし、信心においてこの同情心が成仏の妨げになることがあります。謗法の思想・考えに注意して人と接していくことが大事です。そのため日蓮大聖人と第二祖日興上人は謗法与同に対し、厳しく訓誡されております。
 具体的に謗法与同罪を避けるには、「和して同ぜず」ということを心がけることであり、人間付き合いを上手にすることです。一切衆生の恩を心に留めながら、折伏をして謗法の人と付き合うことが必要です。謗法厳戒・破邪顕正の精神をもって接することです。折伏は、一切衆生に恩を報じる大切な修行です。
 この謗法与同が、時として己心の魔と成り代わります。御本尊様に疑いをもつようになり、根無し草のような情報と噂に翻弄されることがあります。信心では、魔の働きに充分に気を付け、謗法与同罪を恐れた信心に徹することです。
 所属寺院へ月に一度は必ず参詣し、御本尊様に御題目を唱えることで、謗法与同罪を逃れることが出来ます。更に毎日の勤行唱題で謗法与同罪を消滅することが出来ます。そして総本山大石寺に在す、本門戒壇の大御本尊様に御目通りすることで、私達の命に染み付いた根本的な謗法の垢を綺麗に落とすことが出来ます。常寂光土を汚す謗法与同罪には、充分気を付けましょう。