全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
まず、お知らせから。
北野の新刊が発売になりました。
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●新日本人道
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新日本人道 この世界の荒波を私たちはどう生きるか ロシア滞在28年で考えた日本復活への7つの指針
- 作者:北野 幸伯
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2020/01/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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北野自身の解説動画もごらんいただき、是非ゲットしてください。
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では、本題。
このところずっと、「新型コロナウィールス」の話がトップニュースですね。
私も、2週間ぐらい前、マスクを120枚買いました。
(60枚入りを二箱。)
その時、中国人が大量買いしているのを見て、「こりゃ、日本でもマスク不足になるな」と思いました。
昨日同じ店にいったところ、マスクがありませんでした。
そして、アルコール系のウィットティッシュも品切れになっていました。
中国の人が買い占めたのかなと想像しています。
この問題、中国政府の対応の遅さが批判されています。
ですが、クレムリン情報ピラミッドでは、「中国政府は、ものすごく迅速に、誠実に対応している」といった報道をしています。
クレムリン情報ピラミッドでは、プーチンと中国の批判は、禁止されているがごとし。
さて、BBC NEWS JAPAN 2月4日に、
「昨年末、新型ウィールスについて警告した中国人医師に対し、中国当局は、どんな対応をしたのか?」
という内容の記事が載っていました。
今日は、これを見てみましょう。
その人は、武漢中心医院の眼科医、李文亮さんです。
彼は昨年12月、重大な事実に気づきました。
<■昨年12月に異変に気付く
李医師は、新型ウイルスの流行の中心となった武漢市で働いていた昨年12月、SARSに似たとあるウイルスによる7つの症例に気が付いた。SARSは、2003年の世界的エピデミック(伝染病)を引き起こしたウイルスだ。>
李さんは、自分が気づいただけでなく、警告しました。
<■同僚に周知
昨年12月30日、李医師はチャットグループに入っている同僚の複数医師に対し、アウトブレイクが起きていると警告するメッセージを送信。防護服を着用して感染を防ぐようアドバイスした。>
広く拡散したわけではなく、同僚に警告した。
そしたら、何が起こったのでしょうか?
「彼ら」が来たのです。
<それから4日後、中国公安省の職員が李医師の元を訪れ、書簡に署名するよう求めた。その書簡は、李医師を「社会の秩序を著しく乱す」「虚偽の発言をした」として告発する内容だった。「我々は厳粛に警告する。頑なに無礼な振る舞いを続けたり、こうした違法行為を続けるのであれば、あなたは裁かれることになるだろう。わかったか?」>
こう警告されて李さんは、
<その下には、李医師の筆跡で「はい、わかりました」と書かれている。>
脅されて、「もうネガティブ噂話を拡散しません」と約束した。
他にどうすることができたでしょうか?
結局、李さんの警告は正しかったわけですが、その後どうなったのでしょうか?
<今年1月末、李医師は中国のソーシャルメディア「微博(ウェイボ)」上で、この時の書簡のコピーを公開し何があったのかを説明した。その間、地元当局者が李医師に謝罪したが、あまりに遅すぎる対応だった。>
李さんの警告から1か月後ですね。
当の李さんはどうなったのでしょうか?
1月10日に発熱して入院。
何度検査しても、「新型コロナウィールス」に関しては陰性。
彼が感染していると認められたのは、20日後の1月30日でした。
▼教訓
この話を聞いて、普通「中国はまったく!」というリアクションでしょう。
しかし、李さんのところに来た公安職員は、もちろんその後のことを予想できなかったでしょう。
新型コロナウィールスのことも知らなかったに違いありません。
どの時点で中国当局が、事の重大さを把握したのは正確にはわかりません。
ですが、李さんの言葉を頭ごなしに否定せず、少し調べてみれば、もっと早期に対応することができたでしょう。
「ネガティブな話をする奴は、皆悪人。まず脅し、それでもつづけるなら捕まえてしまえ!」というのは、中国とか北朝鮮の特殊性なのでしょう。とはいえ、「隠ぺい体質」という問題は、中国に限らずどこにもあります。日本でも、企業の汚職を隠蔽したり、いじめ問題を隠蔽したり、いろいろあります。日本政府も、いろいろな情報を「隠ぺい」することがあるのでしょう。
「え〜、そうかな?」と思う人は、今日のテレビニュースを見てください。
きっと、「嗚呼、そうだよな」と思うことでしょう。
それはともかく、起こったことは起こったこととして、今できることにフォーカスするしかありません。
日本政府は、一刻も早く、中国への渡航禁止、中国からの渡航禁止をしていただきたいと思います。
そして、中国に残っている日本人は、チャーター機で連れ帰る。
しかし、その時、「2週間は隔離させていただきます」という契約書にサインしてもらう。
安倍総理は、決断力をもって、日本国民の命を守ってほしいと思います。
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(ブログ運営者)中国は国家社会主義国家(ナチスドイツと同じ)になってしまったんだけど、ファシズム全体主義ってのは、支配者のエゴと管理体制に国民が蹂躙される社会になります。そんな社会を克明に描いたのが、↓
宗教・経済至上主義・共産主義への失望が、国家社会主義になってしまうことを論じた名著が、ピータードラッカーの処女作↓
その処方箋として提示されたのが↓
そして、産業社会で成果を出す個人になるための指南本が↓
以上、ドラッカーの5冊は、現代人必須の教養です。