日蓮正宗のススメ

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雪山の寒苦鳥にならない信心を

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”もふもふ”感が可愛いですが、当人は寒いんでしょうね

 日蓮大聖人は『新池御書』に、
 「雪山の寒苦鳥は寒苦にせ(責)められて、夜明けなば栖(す)つくらんと鳴くといへども、日出でぬれば朝日のあたゝかなるに眠り忘れて、又栖をつくらずして一生虚(むな)しく鳴くことをう(得)。一切衆生も亦復(またまた)是くの如し。地獄に堕ちて炎にむせぶ時は、願はくは今度人間に生まれて諸事を閣(さしお)いて三宝を供養し、後世菩提をたす(助)からんと願へども、たまたま人間に来たる時は、名聞名利の風はげしく、仏道修行の灯(ともしび)は消えやすし。無益(むやく)の事には財宝をつ(尽)くすにお(惜)しからず。仏法僧にすこしの供養をなすには是をものう(物憂)く思ふ事、これたゞごとにあらず、地獄の使ひのきを(競)ふものなり。寸善尺魔と申すは是なり」(御書1457)
とインドの雪山という山に住む、寒苦鳥の様子を仰せであります。雪山の寒苦鳥の譬は、仏道修行を怠らないための戒めです。日々精進するように説かれ、安穏なときほど気を引き締めることを日蓮大聖人が御教示させています。人間は、逆境にいると能力を発揮し、安穏なときは怠慢な生活を送る傾向があります。しかし、本心を失った多くの人は、雪山の寒苦鳥のように逆境を体験しても、その体験を全く活かしません。末法衆生をそのまま映し出したのが、雪山の寒苦鳥です。 
 雪山の寒苦鳥とは、非常に寒いインドの雪の山に住んでいます。しかし、住む家がありません。寒さ厳しい夜に、夜を過ごす大事な住まいを、暖かい昼間に作ろうと志しますが、いざ暖かい陽気になると、夜の辛い獄寒も忘れて、夜を越す大事な家を作ることなく、毎日を明け暮れ、また辛く厳しい夜が来て、家を作らなかったことに後悔をし、その繰り返しを何度もするのが、雪山の寒苦鳥であります。昼間の陽気に夜の寒さを忘れてしまい、寒さに苦しむのです。
 信心も雪山の寒苦鳥にならないよう、勤行唱題で自己を見つめることが大事です。特に生活が安定しているときこそ、逆境の辛いときより精進することが大切なのであります。生活が安定しているときに、培った強靱な精神が、いざ逆境が襲ってきても、何の抵抗も感じることなく自然に乗り越えていくことが出来ます。この精神を日蓮正宗の信心で作っていくのです。寒苦鳥が寒さを凌(しの)ぐための家が、人生の苦しみとなる四苦八苦を乗り越える強い精神です。
 生活が安定し恵まれているときは、なかなか難しいことです。如何に恵まれているときに、辛い現実を思い起こして行くかが信心には大切です。その辛く厳しい現実は、折伏をして家庭訪問をするなかで感じていくことが出来ます。家庭訪問をする御家庭には、様々な生活空間があります。今まで経験したことのないことを間接的に体験させて頂き、自分自身の成仏の智慧を家庭訪問では得ることが出来ます。家庭訪問という折伏は、正しい仏法を布教するだけのものではありません。自己の修行である自行を、活性化させる大事な意味があります。
 家庭訪問をすることで、雪山の寒苦鳥にならないように、御本尊様から気付かせて頂けるのであります。この気持ちで家庭訪問という折伏を地道に行うことで自他共に成仏していくのであります。

 

 

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