日蓮正宗のススメ

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嫌な出来事は「空」を観じることから

 

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太陰太極図の3Dモデル「フロウ」は空仮中円融三諦のイメージ?

 生きていく上で嫌な出来事も経験します。嫌な経験をすることで人間は成長します。信心に置き換えた場合、成仏の大切な糧に変わるのであります。御本尊様に御題目を唱えるところに、信心をしなければ解らない、言い知れぬ悟りがあります。
 嫌な出来事は「空」を観じることからというのは、即身成仏をする過程で、心の迷い煩悩の扱いを説かれたのが「空」です。「空」とはもろもろの事物は縁起によって成り立っており、永遠不変の固定的実体がないということです。人間は六根である眼・耳・鼻・舌・身・意で感じ取ることに執着します。そこから嫌な出来事が生まれ、迷いや悩みが生じます。
 嫌な出来事は全て私達の六根から感じ取っています。六根を全て無くせば問題ありませんが、これでは小乗教で説く教え「灰身滅智」であり、本当の悟りや成仏に繋がりません。六根は生きていく必要な感覚機能で、私達にはなくてはならないものです。
 人間は、執着心があるから生きていけるのであり、執着心を無くすと生きることが出来ません。無意識に行う呼吸も、生きようという本能的な現れです。ここにも生きるという執着心が作用しています。様々な出来事に嫌だなと感じることは、生きる上で人生を楽しい方向に位置づけようとする本能的に具わった心理的な働き、人生を軌道修正する作用です。心の持ちようによって、生活を快適にします。
 「空」を感じるとは、どういうことかと申しますと、心を空(から)にすることであり、また「忘れる」ことです。嫌な出来事を空にして忘れ、嫌な出来事を心から亡ぼすということが「忘れる」ことです。人生に必要な大事なことは忘れず、心に止めていけば幸福になります。以上が「空」を感じる秘訣です。
 その方法が御本尊様に勤行唱題をするという修行になります。御題目を唱えなければ本物の「空」を感じることは出来ません。唱題中に「空」にする事柄、「忘れる」ことを取捨選択し、具体的な実践をすることが大事です。そこに掛け替えのない日蓮正宗でしか実感できない成仏の境界を体験できるのであります。この気持ちを「折伏」で弘め伝えることが大切です。自他共に即身成仏する要因になります。
 『御義口伝』に、
 「此の下に於て十八空之(これ)有り。十八空の体(たい)とは南無妙法蓮華経是なり。十八空とは何(いず)れも妙法の事なり」(御書1763)
と御教示のように、「空」には十八種類あります。十八種の「空」を感じるには御題目の南無妙法蓮華経を唱える以外にないことを日蓮大聖人が仰せられたところです。嫌な出来事も一つではありません。多くの出来事があります。十八種類の「空」を感じることにより、嫌な出来事を全て忘れ去ることが出来ます。
 「空」を感じていくことで、正しい執着心を身に付けることが出来、邪な執着心を排除させることが出来るわけです。つまり「空仮中円融三諦」を御本尊様の尊い力用によって感じることが出来ます。
 唱題行は、嫌な出来事を「空」に転じる大切な行になります。そして新たな気持ちで人生を出発することが出来ます。

嫌な出来事は「空」を観じることから - 正林寺法華講員手引書 

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