世の中には、日蓮正宗の信心に理解をもたない人達が多くいます。信心に理解をもたない人が「三類の強敵」です。特に理解を示さないかわりに、信心することを邪魔する人達です。「三類の強敵」は私達の成仏における大事な修行材料になり、身心を鍛え磨く要素を秘めた有り難い存在です。
「三類の強敵」とは俗衆増上慢(ぞくしゅぞうじょうまん)・道門増上慢(どうもんぞうじょうまん)・僣聖増上慢(せんしょうぞうじょうまん)であります。 日蓮大聖人は『開目抄』に、
「勧持品に云はく『唯願はくは慮(うらおも)ひしたまふべからず。仏滅度の後、恐怖(くふ)悪世の中に於て、我等当に広く説くべし。諸の無智の人の、悪口罵詈(あっくめり)等し、及び刀杖を加ふるもの有らん、我等皆当に忍ぶべし。悪世の中の比丘は、邪智にして心諂曲(てんごく)に、未だ得ざるを為(こ)れ得たりと謂(おも)ひ、我慢の心充満せん。或は阿練若(あれんにゃ)に、納衣(のうえ)にして空閑(くうげん)に在って、自ら真の道を行ずと謂ひて、人間を軽賤(きょうせん)する者有らん。」(御書563)
と法華経の『勧持品第十三』を引かれ、「三類の強敵」について仰せであります。釈尊滅後、法華経の行者を種々の形で迫害する三種類の敵人です。名前自体は妙楽大師が法華文句記に定義されました。
俗衆増上慢とは、法華経の行者に悪口を言い罵り、刀杖を加えたりする仏法に無知な在俗の人々のことです。具体的には、家族や親戚の中で信心していない人などから、日蓮正宗の信心について悪口罵詈する人のことです。
道門増上慢とは、慢心で邪智に富んだ僧侶です。これは日蓮正宗以外全ての僧侶を意味します。世間一般の人と違い、様々な知識をより所に邪智をふるって信心の妨害をしてきます。
僣聖増上慢とは、聖者のように装い社会的に尊敬を受けている者で、内面では利欲に執着し悪心を懐いて、法華経の行者を怨嫉し、権力を利用し迫害を加える敵人です。
これら「三類の強敵」は因縁で障害となって現れます。「三類の強敵」には同情せず、日蓮正宗の信心を一生貫いていくことが成仏に結びつきます。
「三類の強敵」に対する心得としては、信心を忘れ自分を見失い感情的になって、相手の挑発的な行為に乗らないことが大事です。毅然とした態度で、日蓮大聖人の弟子であることを自覚し振る舞っていくことです。その姿勢が折伏に直ちにつながり逆縁を結びます。そして冷静さを持ち落ち着いて行動をとることです。その振る舞いが相手の動揺を誘います。相手はおそらく三毒強盛な命を露わにするでしょう。その姿を「悪鬼入其身」といいます。
「三類の強敵」が悪口罵詈(あっくめり)してくるときの生命状態は、気持ちが高ぶり冷静さを失い感情的になっています。この点を冷静にとらえ、言わせるだけ言わせて、冷めた目で慈悲をもって対応することです。そこに地涌の菩薩として御本尊様から頂く振る舞いが自然と出来ていきます。心の中で御題目を唱え勝機を伺うことです。その姿勢に相手は動揺するはずです。つまり動執生疑に繋がります。
「三類の強敵」に屈しない強盛な信心は寺院参詣によって培われます。
日蓮が仏にならん第一のかたうどは景信・法師には良観・道隆・道阿弥陀仏と平左衛門尉・守殿ましまさずんば争か法華経の行者とはなるべきと悦ぶ。(種種御振舞御書)

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