末法の始めの五百歳には純円一実の法華経のみ広宣流布の時なり。此の時は闘諍堅固・白法隠没の時と定めて権実雑乱の砌なり。敵有る時は刀杖弓箭を持つべし、敵無き時は弓箭兵杖なにかせん。今の時は権教即実教の敵と成る。一乗流布の代の時は権教有って敵と…
仏は法華経に誡めて云はく「復舎利を安んずることを須ひざれ」と。涅槃経に云はく「諸仏の師とする所は所謂法なり。是の故に如来恭敬供養す」等云云。法華経には我が舎利を法華経に並ぶべからず。涅槃経には諸仏は法華経を恭敬供養すべしと説かせ給へり。(…
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