G20、トランプは、なんで怒ってたの???
全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
まずはお知らせから。
北野幸伯【国家と君主編】がでました。
長期間繁栄しつづける勝ち組リーダーになりたい方は、いますぐこちらの情報をゲットしてください。
↓
https://in.prideandhistory.jp/KIGK3_1906_KITANO_VSL
では、本題。
G20で、世界のリーダーたちが、日本に集結していますね。
いろいろありますが、もっとも気になるのは、トランプさんの言動でしょう。
<トランプ氏「米国が攻撃されても日本は助ける必要はない」安保条約に不満
毎日新聞 6/27(木) 0:44配信
トランプ米大統領は26日、米FOXテレビの電話インタビューで、日米安全保障条約について
「もし日本が攻撃されたら、米国は第三次世界大戦を戦う。あらゆる犠牲を払って戦う。しかし、米国が攻撃されても日本は助ける必要はない。ソニーのテレビで、攻撃されているのを見ていられる」
と述べ、防衛義務の片務性に関し不満を述べた。>
これ、選挙戦中はよくいっていましたが、大統領になってからはいわなくなっていた。
G20前にいいだしたのは、偶然とは思えません。
日本に来てからも。
<トランプ大統領来日「日豪の面倒みてきた」同盟が片務的と強調
毎日新聞 6/27(木) 22:20配信
トランプ米大統領は27日、主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)に出席するため大統領専用機で大阪の伊丹空港に到着した。
市内のホテルでモリソン豪首相と会談し、3日間の滞在日程をスタートさせた。
会談冒頭、日本や豪州との関係について「とてもよく面倒をみてきた」と発言。
「巨額の貿易赤字を抱え、軍事面でも助けている」と述べ、貿易、安全保障両面で同盟国との関係が片務的との主張を繰り返した。>
なんだか「不機嫌」ですね。
思い出されるのは、トランプさん、5月に来日した時は「幸せそうだった」ということ。
5月末時点で、安倍ートランプ、日米関係は大変良好だった。
しかし、トランプさんは今、日米関係にいろいろ文句をいっている。
ということは、1か月間の日本、あるいは安倍さんの行動に不満だということでしょう。
何が?
▼日本は、「タンカー攻撃イラン犯行説」を疑う
この一か月で、もっとも目立ったできごとは、安倍さんがイランにいったことでしょう。(6月12〜14日)
アメリカとイランの仲を好転させようとした。
しかし、うまくいきませんでした。
このことは、問題ないでしょう。
正直、「安倍総理の仲介で、アメリカとイランの仲は劇的に改善される」と思っていた人はいません。
問題は、訪問中におきた「タンカー攻撃」です。(6月12日)
トランプさんは、即座に「イランがやった!」と断定しました。
アメリカは、証拠らしきものも出した。
↓
<タンカー攻撃、「機雷除去するイラン軍」の映像 米が公開
6/15(土) 6:04配信
【AFP=時事】中東のオマーン湾(Gulf of Oman)でタンカー2隻が攻撃を受けた問題で、米政府は、イラン革命防衛隊(IRGC)がうち1隻の攻撃に関与したことを示すとす
る低画質の映像を公開した。
米中央軍(US Central Command)のウェブサイトで13日に公開された映像は、イラン巡視船の乗組員が不発の吸着型機雷を船腹から除去する様子を捉えたものとされる。
船体についているマークは、攻撃を受けた日本のタンカー「コクカ・カレイジャス(Kokuka Courageous)」を撮影した過去の映像や写真と一致しているように見える。>
しかし、「イラン説」を支持したのは、イギリス、イスラエル、サウジなどわずか。
ほとんどの国は、「ほんとにイランがやったんですか〜〜〜」という反応だった。
さて、わが国はどのような反応だったのでしょうか?
↓
<タンカー攻撃、米に証拠提示要求 政府、「イラン関与」同調せず
共同 6/16(日) 6:00配信
政府がホルムズ海峡付近で起きたタンカー攻撃を巡り、イランが関与したとする米国の説明に同調せず、裏付けとなる証拠を示すよう米側に求めていることが分かった。
米側主張は説得力に欠いているとの受け止めが背景にある。>
なんと日本政府は、アメリカの主張を信じなかった。
それで、「証拠だせ!」と要求した。
「安倍はトランプのポチ論者」に「どこがポチだ!?」と質問してみたいものです。
私は、この対応、正しかったと思います。
アメリカは、イラク戦争時も、2013年8月のシリア攻撃の時も大きなウソをつきました。
だから、ごく一部以外の国は、日本と同じ対応です。
しかし、それはそれとして、トランプさんは、おもしろくなかったでしょう。
「イギリス、イスラエル、サウジのように支持してほしかった」ことでしょう。
そのせいか、後でトランプさんは、「タンカーは自分で守れ」と発言しました。
▼日本は、アメリカの敵に接近する
こちらは、イラン問題よりもっと深刻。
アメリカは2018年、中国と「覇権戦争」を開始しました。
これは、ただの「貿易戦争」ではありません。
「世界の覇権」をかけた戦争です。
もちろん「戦争」といっても、「戦闘」ではありません。
情報戦、外交戦、経済戦。
それでも、米ソ冷戦と同じように、「世界の覇権をかけた戦争」であること、間違いありません。
ところで日中関係は、2010年の尖閣中国漁船衝突事件、2012年の尖閣国有化以降、ず〜〜〜と悪かった。
しかし、2018年に米中覇権戦争が起こったら、とたんによくなった。
これ、わかりますね。
アメリカにたたかれた中国が、日本にすり寄ってきたのです。
日本は、この動きを大歓迎した。
わかります。
中国は、「日本には、尖閣だけでなく、沖縄の領有権もない!」と宣言している。
日中関係がよくなれば、中国が尖閣、沖縄を侵略する可能性は減るでしょう。
しかし、アメリカから見るとどうでしょうか?
「日本は、アメリカと中国を戦わせて、漁夫の利をえようとしているのではないか??」
と疑念をもちます。
日本としては、「ただすべての国と仲良くしたいだけ」かもしれない。
しかし、アメリカから見ると「安倍は、狡猾な野郎だ!」とうつるに違いない。
<安倍氏「日中、完全に正常軌道」 習氏「来春訪日いい考え」 日中首脳会談
6/27(木) 21:38配信
安倍晋三首相は27日夜、主要20カ国・地域(G20)首脳会議のために来日した中国の習近平国家主席と大阪市内のホテルで会談した。
中国の国家主席の来日は、2010年11月の胡錦濤氏以来9年ぶり。
首相は「日中関係は完全に正常な軌道に戻った」とし、「来年の桜の咲く頃、習主席を国賓として日本に迎えたい」と表明。
習氏は「来春の訪問は極めていいアイデアだ。外交部門で具体的な時期について調整してほしい」と応じた。
両国は首脳往来を軌道に乗せ、日中関係を発展させる方針だ。>
日本の同盟国アメリカは、覇権をかけて中国に戦いをいどんでいる。
そんな時アメリカの同盟国は、アメリカの敵中国と、「日中関係は完全に正常な軌道に戻った」と大喜びしている。
アメリカから見れば、これは「深刻な裏切り行為」に見えるでしょう。
日本の問題はなんでしょうか?
トランプさんがなぜ不機嫌なのかわからないことです。
▼日本は「いつか来た道」をいくのか?
現在の世界は、「米中覇権戦争」を中心にまわっています。
平時であれば、「善隣友好外交」はよいことでしょう。
しかし、戦争がはじまったら、どっちにつくか選ばなければなりません。
中国は、「日本には尖閣だけでなく、沖縄の領有権もない!」と宣言している。
アメリカは、日本の領土を狙っていない。
そして、アメリカは日本の同盟国である。
だから日本は、はっきりとアメリカの側につくべきなのです。
第2次大戦中、日本は愚かにも負ける側のドイツを同盟国に選んでしまいました。
今回は、中国を選び、アメリカを怒らせ、また敗戦国になるのでしょうか?
安倍総理は、ここまで外交を非常にうまくされています。
しかし、最後の最後で選択を間違えば、すべて台無し。
せめて、「同盟国(米)は、日本の領土を狙う国(中国)より大事」という常識を忘れないでいただきたいです。
●PS1
6月28日、安倍総理とトランプの会談が行われました。
相変わらず仲良さそうでしたが。
しかし、「個人的関係」とか「おもてなし」は、「戦略」に勝てないことを知っておく必要があるでしょう。
●PS2
令和の時代がはじました。
それなのに、巷では、「日本が衰退していくのは、既定路線ですよ」「日本は、縮小していくしかありません」「ジム・ロジャーズも、日本から脱出して韓国、中国
に引っ越せといってます」などなど「暗黒イメージ」が植えつけられています。
どうすれば日本を、世界一健康で幸せで豊かな国にすることができるのでしょうか?
超具体的な答えは、ここにあります。
↓
●PS3
中国は、アメリカ最大の脅威であると同時に、日本最大の脅威でもあります。
彼らは、日本を破滅させるための明確な戦略をもっている。
全部詳しく知りたい方は、いますぐこちらをご一読ください。
勝つ方法も含めて、全部わかります。
↓