トランプが中国に仕掛けた逆転劇、世界は一気に反中に 傾いた
全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
ダイヤモンドオンラインさんに、今年一本目の記事が掲載されました。
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<●トランプが中国に仕掛けた逆転劇、世界は一気に反中に傾いた
「2018年最大の事件を挙げろ」と質問され、「米中戦争勃発」を挙げる人は多いだろう。
それは「貿易戦争」から始まり、「覇権争奪戦」に転化していった。
トランプ政権の米国は当初、腰が定まらず、結果的に世界を敵に回すような行動をしていた。
しかし、「中国打倒」を決意した後、徐々に「戦略的」になってきている。(国際関係アナリスト 北野幸伯)
▼世界を敵に回すトランプ外交は戦略的ではなかった
「戦略」とは「戦争に勝つ方法」という意味である。
戦略を立てるためには、「戦争の相手が誰なのか」を特定しなければならない。
つまり、「敵を決める」必要がある。
敵を定めたら、その他の勢力とはどんどん和解し、敵を孤立させていく。
孫子は言う。
<上兵は謀を伐つ。其の次は交を伐つ。>
意味は、「最上の戦いは、敵の謀略を読んで無力化することである。その次は、敵の同盟、友好関係を断ち切って孤立させること」。
そういう意味で、トランプは最近まで、「戦略的でない」大統領だった。
彼が攻撃していたのは、敵である中国だけではなかったからだ。
たとえば、2018年5月、トランプは「イラン核合意からの離脱」を宣言した。
ところが、他の合意参加国(イギリス、フランス、ドイツ、ロシア、中国、イラン)は、すべて「合意維持」を支持し、米国の決定に反対している。
しかも、世界の原子力・核を監視する国際原子力機関(IAEA)が、「イランは合意を順守している」とお墨つきを与えている。
つまり、この問題で、米国は完全に孤立してきた。
さらに、欧州に対してトランプは、NATOに「もっと金を出せ!」と命令し、ロシアとドイツを結ぶ海底ガスパイプライン「ノルドストリーム2プロジェクトを中止しろ!」と脅す。
米国にいじめられた欧州は、同じ立場のロシア、中国に接近している。
トランプの言動は、同盟国(地域)であるはずの欧州を、敵側に接近させている。
つまり、「敵の同盟、友好関係を断ち切って孤立させる」どころか、自らが「孤立への道」を疾走しているように見えた。
しかし、米国はここに来て、戦略的な動きをするようになってきている。>
ここから、「トランプが【戦略的に動いた】二つの例をあげています。
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