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「天安門」三十年 中国はどうなる? 単行本(ソフトカバー) – 2019/5/22 石平 (著), 安田 峰俊 (著)

 

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戦車で人が轢かれましたね

習近平政権の本質

 

全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。

 

●中国に勝つ日本の大戦略

戦わずに中国に勝つ方法なんてあるのでしょうか?

↓ 

中国に勝つ 日本の大戦略 プーチン流現実主義が日本を救う

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 先日、面白い本をプレゼントしていただきました。 

「天安門」三十年 中国はどうなる?

「天安門」三十年 中国はどうなる?

 

です。

いろいろ面白い話が満載ですが、読者の皆さんには、


習近平政権の本質」


が興味深いだろうなと思いました。

 

江沢民胡錦涛政権の本質

 

2012年、習近平体制がスタートしました。


その前は、江沢民胡錦涛の時代です。

彼らの時代の本質は、どうだったのでしょうか?

石平さんが、興味深い解説をしておられます。

 

江沢民が十三年、胡錦涛が十年間という、ポスト「天安門」の二十三年間の政権がとった政策は、「国民に政治的な自由や民主主義は一切与えない代わりに、個人の自由をほぼ無限大に与える」というものでした。>(152p)

 

これ、「メチャクチャ面白い」と思いました。


普通、「民主主義」と「個人の自由」は、「セットでひとつ」と認識されています。


しかし、中国の場合、「民主主義」はないのに、「個人の自由はあった」というのです。

どういうことでしょうか?


・海外に自由に旅行できるようになった

ポップカルチャーが自由だった

・クリスマスが祝えた

・メディアに自由があった

・インターネットも自由だった


これらが「民主主義はないけど、個人の自由がある状態」なのですね。

江沢民胡錦涛時代、中国国民はどうだったのでしょうか?

 

<あの二十三年間は中国人民にとって、いい意味でも悪い意味でも我が世の春でした。

もちろん、経済成長に取り残されて苦しんでいる貧困層も多いけれど、全体的に言えば生活水準は向上した。>(153p)

 

右肩あがりで収入が上がっていったし、そこそこ自由はあるし、幸せだったのですね。

とはいえ、石平さんにいわせると、江沢民胡錦涛政権の本質は、こうなります。

 

<結果、共産党がどうなったかというと、「みんなで一緒に腐敗しよう、和気あいあいと腐敗しよう」というような、腐敗の利益共同体みたいな集団になった。みんなで腐敗すれば、政治闘争も権力闘争も不要なわけです。「おまえが賄賂を取る分、俺も取る」」という一種のバランスがとれます。胡錦涛政権時代の典型である集団的指導体制の正体はこれです。>(152p)

 

ちなみにこの時代のことを、ルトワックさんは「中国1.0」とよんでいます。

中国は急成長しているのに、世界を警戒させることがほとんどなかった。

「平和的台頭」について、ルトワックさんは、「もっとも成功した戦略」と大絶賛しています。


そして、ジョージ・ソロスも09〜10年頃は、「中国の体制は、アメリカよりも機能的だ」などと、褒めまくっていた。


別に中国の内部が腐敗しまくっていても、他の国に迷惑をかけなければ、「よしとしよう」ということなのでしょう。

 

習近平政権の本質

 

2012年11月、習近平体制がはじまりました。

それで、何が変わったのでしょうか?

幸せな80年代、90年代生まれの中国人が体験したことのない大きな変化が生じた。


<安田 彼らが過去に見たことがない、自由が徐々に減っていく中国という新しい世界の出現です。>(156p)

 

具体的には、何が変わったのでしょうか


・国有企業が強くなった

・クリスマスが祝えなくなった

ネット規制が強まった

・中国メディアが「大本営発表」になった

(石平さん曰く、「毛沢東時代以上の統制」。)

言論統制が強まり、本がつまらなくなった

憲法が改定され、習近平が死ぬまで国家主席でいることが可能になった

・「どんな研究も『習近平思想から始まる』といわれる。

習近平思想の本質は、「習近平に怒られないように振る舞いなさい」である。

 

要するに、習近平は、毛沢東時代に逆戻りしているということなのですね。


ホント、わけがわかりません。

毛沢東は、確かに国共内戦に勝利して、中華人民共和国を建国しました。

しかし、その後は「大躍進政策」「文化大革命」で何千万もの人を殺した。

そして、1950〜80年まで、中国経済はまったく成長しなかった。

そんな男を「モデリング」しているのですから、愚かです。


しかも、石平さんも安田さんも、習近平は、毛沢東よりもさらに悪いという結論です。

なぜ?

毛沢東には、周恩来や鄧小平のような優秀な部下がいました。

しかし、習近平には、そんな部下がいない。

 

習近平は本人の能力値も七〇点ぐらいなのに、自分よりも能力値が高い人間を使いたがらない。(中略)能力値四〇〜五〇ぐらいの「クソ武将」ばかりがゴロゴロいる。>(180p)

 

さて、こんなハチャメチャな習近平体制は、どこにむかうのでしょうか?

中国のことを知り尽くした石平さんと安田さんの結論は?

非常に面白い本で、RPE読者さん好みだろうと思います。

是非ご一読ください!
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「天安門」三十年 中国はどうなる?

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●PS1

令和の時代がはじました。

それなのに、巷では、


「日本が衰退していくのは、既定路線ですよ」

「日本は、縮小していくしかありません」

「ジム・ロジャーズも、日本から脱出して韓国、中国に引っ越せといってます」

などなど「暗黒イメージ」が植えつけられています。


どうすれば日本を、世界一健康で幸せで豊かな国にす
ることができるのでしょうか?

超具体的な答えは、ここにあります。

日本の生き筋ーー家族大切主義が日本を救う

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●PS2

中国は、アメリカ最大の脅威であると同時に、日本最大の脅威でもあります。

彼らは、日本を破滅させるための明確な戦略をもっている。

全部詳しく知りたい方は、いますぐこちらをご一読ください。

勝つ方法も含めて、全部わかります。

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