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ピーター・ドラッカー「カリスマ」と「いい指導者」

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こいつも、かつてはカリスマでした?


全世界の裏RPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。

 

@軍事費5.5倍の中国に勝つ方法は、地政学が教えてくれます。


●日本の地政学  北野幸伯

詳細は↓

では、本題。

偉大な経営学ピーター・ドラッカー

●「新しい現実」ピーター・ドラッカー

詳細は↓

を読んでいます。


ドラッカーさんは1909年、オーストリアで生まれました。

ユダヤ系です。

若いころはジャーナリストで、政権につく前のヒトラーにインタビューしたこともあったとか。

1933年、反ユダヤ主義ヒトラーが政権をとったことを恐れ、イギリスに移住。

1939年には、アメリカに移住しています。

アメリカでは、ベニントン大学、ニューヨーク大学、クレアモント大学の教授を務めました。

ドラッカーさんは、「マネジメント」という概念を発明したことで知られています。


私は1990年、モスクワに留学しました。

ドラッカーさんは、その時すでに大流行していた。

読んでみましたが、当時の私の頭では、「難しすぎる」という印象だけが残りました。

今読み返してみると、とても面白く、「30年経ったからな〜」と思っています。


ドラッカーさんは、「新しい現実」の中で、第二次大戦とその後の世界について、「自虐史観」に染まった私たちが驚愕するような事を書いています。

 

<しかし、結局のところ最後に勝ったのは日本だった。日本が採った道、つまり自らの主権の下に近代化、すなわち西洋化を図るという道が、結局西洋を打ち負かした。日本は西洋を取り込むことによって、西洋の支配を免れた。軍事的には日本は第二次大戦において歴史上最も決定的な敗北を喫した。自ら植民地大国たらんとする政治的な野望は達せられなかった。しかし、その後の推移では、政治的に敗北したのは西洋だった。日本は西洋をアジアから追い出し、西洋の植民地勢力の権威を失墜することに成功した。その結果、西洋はアジア、次いでアフリカの西洋化された非西洋世界に対する支配権を放棄せざるをえなくなった。第二次大戦後、世界中の非西洋諸国が一八六八年の明治維
新において日本がつくりあげたモデルを範として再出発した。いずれも自らの支配の下に西洋化を進めた。まさに、これこそ反植民地主義が意味したものだった。>(29p)


どうですか?

偉大な経営学ドラッカーさんが、「世界から植民地が消えたのは日本のおかげだ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

と断言しているのです。

いくらなんでも、ドラッカーさんを「ネトウヨだ!」とよぶ人はいないでしょう。

 

ドラッカーの「いいリーダー像」

 

「新しい現実」は、元々1989年に出版された本です。

ソ連崩壊の2年前。

4章は、「ロシア帝国崩壊のとき」といいます。

要するに「ソ連は崩壊する」と。


これを読んだキッシンジャーは、「ドラッカーは頭がおかしくなったらしい」と批判したそうです。

しかし、結局ドラッカーさんの方が正しかった。


この本、32年経った今でも、まったく古さを感じさせません。

「時事ネタ」より「普遍的な話」が多いからでしょう。


ドラッカーさん、「リーダー」について面白い話をしています。

リーダーというと、「カリスマが必要だ」といいますね。

しかし、彼は、「カリスマはいらない」と断言している。

 

<新しい現実を踏まえた政治のモットーは、カリスマを警戒せよでなければならない。

(中略)

今日、カリスマ待望は政治的自殺願望にすぎない。二○世紀ほどカリスマに恵まれた世紀はなかったし、二○世紀の四人のカリスマほど、政治的なリーダーが害をなしたこともない。スターリンムッソリーニヒトラー毛沢東である。われわれにとって重要なことは、カリスマ性の有無ではない。重要なことは、政治のリーダーが正しい方向に行くか、間違った方向に行くかである。>(119〜120p)

 

いわれてみると、「そうだよな〜」と思います。

スターリンムッソリーニヒトラー毛沢東は、いずれも、自国で「神のごとく崇められた」という共通点があります。「現代のカリスマ」というと、誰でしょうか?たとえば、プーチンプーチンを「カリスマ」と思うかどうかは、意見がわかれるでしょう。しかし、日本でも一部の人は、プーチンについて「グローバリストと戦うナショナリストの英雄」と考えているようです。ですが、ドラッカーさんだったら、「プーチンは害をなすカリスマ」と呼ぶでしょう。

そして、。ドラッカーさんは、「カリスマ」についてこんなことをいっています。

 

<今日の状況下では、カリスマは間違ったリーダーシップを発揮せざるをえない。新しい現実に向かってではなく、過去に向かって進まざるえない。>(120p)

 

32年前の言葉です。

私は、これを読みながら、習近平のことを思い出しました。


習近平は、「カリスマ的な人」とはいえませんが、誰よりも「カリスマになりたい!」という意志はあるようです。彼は、憲法を改定し、「終身国家主席」への道を開いた。さらに学校では、「習近平思想」が教えられはじめた。カリスマ願望が強すぎる彼は、ドラッカーさんがいうように、「新しい現実に向かってではなく、過去に向かって進まざるえない」ようです。彼は、中国をGDP世界2位に押し上げたトウ小平時代を否定し、中国を大混乱させ、経済を30年間停滞させた毛沢東時代に戻っている。


まさに「過去に向かって進まざるをえない」ですね。


では、ドラッカーさんは、どのような人を「いいリーダー」と考えているのでしょうか?

 

<今日カリスマ的リーダーはまったく不要である。目を見張らせることなく、劇的でもなく、退屈なだけの存在であっても、波風を立てることのない有能さのほうが、はるかに望ましい。>(121p)

 

この部分を読んで、私はもうすぐ引退するドイツのメルケルさんのことを思い出しました。

ドイツで、2005年から16年間首相を務めた。

民主主義国ドイツで、この長さは、尋常ではありません。

中国やロシアの長期政権とはわけが違います。


メルケルさん、私は二つ大きな間違いを犯したと思います。

一つは、中国に接近しすぎたこと。


もう一つは、難民をいれすぎたこと。

2015年は、1年間で100万人以上の難民を受け入れたそうです。


それでも、彼女は16年首相をつとめ、「EUは、実質ドイツ帝国」と揶揄されるほど強力なポジションを築きあげました。


「退屈な存在」といえば、岸田さんもかつては、「話が退屈すぎる」といわれていました。

話が退屈でもいいので、日本の安全を守り、経済的繁栄を取り戻してほしいと思います。


皆さんも、この本で「世界最高の知性」に触れてみてくだ
さい。


●「新しい現実」ピーター・ドラッカー

詳細は↓

 

 


●PS1

@中国は、「日本には【沖縄】の領有権はない!」と宣言しています。

しかもこの国は、GDP日本の3倍、軍事費日本の5.5倍なのです。

どうすれば、日本は中国に勝てるのでしょうか?

確実な方法、この本を読めばすべてわかります。

●日本の地政学

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●PS2 プーチンロスチャイルドの真実

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