全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
RPEでは、去年から「危機に備えましょう」という話をくり返ししてきました。
徐々に、予想通りの展開になってきています。
米中覇権争奪戦の影響で、「中国経済がヤバくなってきている」という話しをしました。
例えば、
●米中戦争の影響はバリバリ出ている↓
https://archives.mag2.com/0000012950/20190105071000000.html
●減少に転じた中国貿易↓
https://archives.mag2.com/0000012950/20190117001000000.html
それで、日本企業にも影響がではじめているという話もしました。
例えば、
●日本電産ショック、リーマン級の危機迫る? ↓
https://archives.mag2.com/0000012950/20190120071312000.html
そして、日本国全体の貿易にも影響が出てきたようです。
まず、中国の貿易が減り始めたという話、先日しました。
<中国税関総署が14日、先月の貿易統計を発表した。
輸出額は2212億ドル(約24兆円)で前年同月比4・4%減、輸入額は1642億ドルと7・6%減った。事前の予想はいずれも増加だったが、輸出は9カ月ぶり、輸入は2年2カ月ぶりの減少で内需の減速が影響しているとみられる。>
(朝日新聞DIGITAL 1月15日)
2018年12月、中国の輸出額は、前年同期比で4.4%減った。
輸入額は7.6%減った。
同月、日本はどうだったのでしょうか?
毎日新聞1月23日付を見てみましょう。
<18年12月単月の輸出は3.8%減の7兆240億円と3カ月ぶりに減少。米国向けは1.6%増、欧州連合(EU)向けは3.9%増となったが、中国向けが7%減と大きく減少したことが響いた。>
日本国の輸出は12月、3.8%減。
対アメリカは、1.6%増。
対EUは、3.9%増。
対中国が7%減。
対欧米はプラスなのに、対中国がマイナスなので、全体もマイナスになってしまった。
いかに中国の影響が強いかということですね。
<中国向けは、通信機が67.1%減、液晶関連の製造装置が34.3%減と大きく落ち込んだ。米中貿易戦争の影響が日本の輸出にも波及したとみられる。>
(同上)
通信機は67.1%減!
液晶関連の製造装置は34.3%減!
ある業界では、米中戦争が、「破滅的悪影響」を与えていることがわかります。
<中国からの輸入も6.4%減となっており、スマートフォンなど通信機器や衣料品などが減少した。>(同上)
18年12月対中輸入は、6.4%減。
これから日本経済はどうなっていくのでしょうか?
<米中の貿易戦争は収束の兆しが見えず、中国の景気減速も鮮明となっている。SMBC日興証券の宮前耕也シニアエコノミストは、「中国向け輸出がさらに落ち込めば輸出全体が低迷し、景気の足を引っ張る可能性が高い。>(同上)
同感です。
世界1の経済大国と世界2位の経済大国の覇権戦争。
この二国の争いは、日本にも影響を与え始めています。
暗い話はしたくありませんが、これからさらに悪くなっていくことでしょう。
危機に備えましょう。

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