日蓮正宗のススメ

万民一同に南無妙法蓮華経と唱え奉らば吹く風枝をならさず雨壤を砕かず

日本、イエメン沖に自衛隊を派遣は何がまずいのか?

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日本の政治家はマキャベリを読むべきです

 私が一番オススメする「君主論」です。

60分で名著快読 マキアヴェッリ『君主論』 (日経ビジネス人文庫)

60分で名著快読 マキアヴェッリ『君主論』 (日経ビジネス人文庫)

 
  • 結果さえ良ければ、手段は常に正当化される。
  • 私は断言しても良いが、中立を保つことは、あまり有効な選択ではないと思う。
  • 必要に迫られた際に大胆で果敢であることは、思慮に富むことと同じといってよい。
  • 自らの安全を自らの力によって守る意思を持たない場合、いかなる国家といえども、独立と平和を期待することはできない。
  • 個人の間では、法律や契約書や協定が、信義を守るのに役立つ。しかし権力者の間で信義が守られるのは、力によってのみである。われわれの経験では、信義を守ることなど気にしなかった君主のほうが、偉大な事業を成し遂げていることを教えてくれる。      ”ニッコロ・マキャヴェッリ(Niccolo Machiavelli/)”

 語録集は、塩野さんのが手頃です。

マキアヴェッリ語録 (新潮文庫)

マキアヴェッリ語録 (新潮文庫)

 

 

皆さん、日本のタンカーが6月13日、ホルムズ海峡付近で攻撃された事件、覚えておられますか?

あの事件の後、アメリカは、「タンカー防衛有志連合をつくろう!」と提案しました。(7月9日)

7月19日、アメリカは60か国の代表を招いて、この提案を説明した。

ところが、参加を表明する国は、まったく現れない。

7月29日、ポンペオ国務長官は、「有志連合結成には時間がかかる」と発言。

難航していることを認めました。

7月31日、ドイツが有志連合「不参加」を決定。

8月5日、イギリスが「参加」を表明。

8月21日、オーストラリアが「参加」を表明。


結局、現時点で「有志連合参加を表明した国」は、イギリス、オーストラリア、バーレーンだけ。

覇権国家アメリカが笛を吹いても、ほとんど誰も踊らない。

アメリカのパワーも衰えたものです。


ちなみに私は、ずっと前から、「日本はタンカー防衛有志連合に参加するべきだ」と書きつづけてきました。


理由は、

1、日本のタンカーを日本が防衛するのは、当然だから。


2、日米同盟はとても大事だから。(中国が尖閣に侵攻したら、日本一国では絶対勝てない。中国の軍事費は日本の5倍以上で、核大国である。)


3、日本は、米軍への協力を増やすことで、軍事的自立にむかうことができる。(日本がいきなり軍事的自立を宣言したら、米中を敵にまわしてしまう。アメリカは、中国の尖閣侵攻を容認し、次に沖縄もうばわれるだろう。)


日本は、7月、8月、9月、10月と考えつづけ、どんな結論を下したのでしょうか?

共同10月19日。


<政府は中東のアラビア半島南部イエメン沖への自衛隊派遣に向け、本格的な検討に入った。複数の政府、与党関係者が18日、明らかにした。> 

政府は、イエメン沖への自衛隊派遣に向け、本格的検討に入ったそうです。

ただし・・・・。

 

<イラン沖のホルムズ海峡の安全確保を目指す米国主導の有志連合構想には参加せず、独自に派遣する方向だ。>

(同上)


米国主導の「有志連合構想には参加せず」だそうです。

なぜ、日本政府は、こんなややこしいことをするのでしょうか?

日本政府は、友好国イランとの関係を悪化させたくないのでしょう。


日本政府は、同盟国アメリカ、友好国イランを天秤にかけて、「両方にいい顔をしよう」と考えたのでしょう。

しかし、その目論見どおりにはならないでしょう。


アメリカが「タンカー防衛有志連合をつくろう!」と呼びかけた。

ところが60か国に呼びかけて、応じたのはイギリス、オーストラリア、バーレーンのたった3か国だった。

結果、アメリカの影響力低下が世界に知られてしまいました。

ここで日本が参加を表明すれば、アメリカから感謝されたでしょう。


AIIB事件の時、アメリカの同盟国は、ほとんど全部裏切って中国主導「AIIB」への参加を決めた。

ところが日本だけは入らなかった。

それで、日米関係は、劇的に改善されました。


ところが、今回日本は、「イエメン沖に自衛隊を派遣するけれど、アメリカ主導の有志連合には入らない」。

少なくとも現時点ではそういうことみたいです。


これ、アメリカから見ると、「全然ありがたくない」ですね。

日本は、アメリカとイランを天秤にかけた。

そして、アメリカからは、「我が国よりイランをとったのだな」と見えるでしょう。


まったく愚かです。

中国が尖閣に侵攻した。

その時、日米関係が悪化していれば、アメリカは日本をたすけないでしょう。

そうなれば、尖閣は確実に奪われます。

なんといっても、中国の軍事費は日本の5倍以上。

むこうには、日本を破壊しつくせるだけの核兵器がある。

そう、アメリカとの関係は、日本にとって「死活的」に重要なのです。


イランは、確かに日本の友好国。

しかし、イランとの良好な関係が、「尖閣有事」の際何か役にたつのでしょうか?


日本は、米中覇権戦争がはじまった2018年、日中関係を大いに改善し、アメリカをイラつかせています。

トランプは、再び「日米同盟破棄」に言及するようになった。


そして今回、日本政府は、アメリカとイランを天秤にかけて「イランを選ぶ」という愚かな決断を下しました。

この行動は、「決定的」ではないにしろ、確実に日米同盟にヒビを作ります。


日本はかつて、ナチスドイツの同盟国になるという愚かな決定を下して完敗しました。

今の政府も、1930年代、40年代初めと同様迷走しています。


日本の政治家の皆さんは、是非


●米中覇権戦争の行方

詳細は↓ 

米中覇権戦争の行方

米中覇権戦争の行方

 

●中国に勝つ日本の大戦略

詳細は↓ 

中国に勝つ 日本の大戦略 プーチン流現実主義が日本を救う

中国に勝つ 日本の大戦略 プーチン流現実主義が日本を救う

 

の2冊を熟読して、日本の大戦略を思い出してほしいと思います。

このままだと、「知らないうちにまた敗戦」になってしまいます。