日本人の給料が25年上がらない理由
全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
@軍事費5.5倍の中国に勝つ方法は、地政学が教えて
くれます。
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では、本題。
1990年9月、私がモスクワ国際関係大学に留学した時、ものすごく歓迎されました。
なぜでしょうか?
私が日本人だからです。
当時、バブル崩壊過程は始まっていたと思いますが、世界はそのことを知りませんでした。
GDPナンバー1は、今とかわらずアメリカだった。
しかし、「日本がアメリカを超えるのは時間の問題だ」と思われていたのです。
そして、「広島、長崎に原爆を落とされ、焼け野原からスタートし、世界経済をリードする存在になった」というのも、尊敬の理由でした。
ある大学の教授は私に、「ソ連は、万民が豊かになるという共産主義の理想を目指
したが、結局万民が貧しくなってしまった。しかし、日本では、共産主義の理想が実現している!」といいました。
当時、90%以上の日本国民が、「私は中流だ」と考えていた。
まさに、「万民が平等で豊か」という共産主義の理想が実現したように見えたのでしょう。
しかし・・・。
1990年から2018年まで私はモスクワに住んでいましたが、日本経済は、ほとんどの期間「暗黒」でした。
それでも2010年まで、GDP世界2位を維持してきた。
現在も、米中につづいて世界3位です。
しかし、国民の豊さを測る「一人当たりGDP」は悲惨です。
90年代半ば世界3位だったのが、2020年時点で世界24位。
トップ、ルクセンブルグの3分の1程度の水準にとどまっています。
そして、何より愕然とするのは、「日本経済は、長期間全然成長していない」という事実でしょう。
「どうすればそんなことができるのか」本当に驚きです。
たとえば、1997年のGDPは543兆円でした。
2020年のGDPは、538兆円。
なんと2020年のGDPは、23年前より少ないのです。
ドル建てだとどうでしょうか?
GDPは1995年、5兆5445億ドルでした。
2020年は、5兆451億ドルです。
こちらは、25年前より少ない。
日本経済は、緩やかな右肩下がりで、これが日本国全体に「希望がない」状態を作り出しているのでしょう。
なぜ、日本経済は、長期にわたって成長しないのか?
ある会社が成長しないとしたら、社長の責任です。
ある国が長期にわたって成長しないとしたら、それはやはりトップの責任でしょう。
日本政府のトップが、無知から「成長しない政策をつづけてきたから」、日本は成長しないのです。
では、どうすればいいのでしょうか?
長くなるので、メルマガでは書ききれません。
ここに、経済のことを、「ゼロから全部理解できる」名著があります。
●「経済成長」とは何か - 日本人の給料が25年上がらない理由 田村秀男
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1970年から2006年まで、36年間日経新聞で働いていた。
しかし、2006年産経新聞に移籍。
私は長年田村さんの記事を読んでいますが、常に正しいアドバイスをしておられると思います。
安倍さんも、田村さんのアドバイスを聞いていたときはうまくいっていた。
しかし、田村さんのアドバイスを無視し、反対のことをやったので、「アベノミクス」は失敗に終わったのです。
そんな田村さんが、経済について、基本から全部教えてくださいます。
・経済とは?
・経済成長とは?
・経済成長と歴史
・中国という怪物
・日本の問題
これ一冊で、経済の基本から、日本を復活させる方法まですべて理解できてしまいます。
日本経済が長期間成長しなかったのは、国政のトップが愚かな決断をしつづけたからでしょう。
しかし、そのトップを選んだのは私たちです。
ですから、まず私たちが賢くなって、賢い政治家を選べるようになりましょう。
まもなくくる年末年始の休み。
田村さんの本を読んで、一気に「経済通」になりましょう。
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