進撃の巨人考察:アズマビト家やヒィズル国は日本のメタファー?「日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す、恙無きや」
TVアニメ「進撃の巨人」The Final SeasonノンクレジットOP【神聖かまってちゃん「僕の戦争」】
ファイナルシーズンのOPで気になるのは、原爆の爆発を彷彿とさせるシーンの連発。
そして、石灰化?したような巨人たち。
ストーリーの締めは、原爆投下によるパラディ島もしくは、マーレの一部の焦土化ではないのだろうか?
そのカギを握るのが、東方の島国、ヒィズル国。そして、将軍家?長州?天皇家?のどれなのか分らんけど、幕末の開国時にペリーと交渉したようなモチーフ。
「パラディ島に埋蔵する氷爆石」に目を付け、その支援をたくらむヒィズル国は、金儲け主義の国ジャパンを揶揄したにとどまるのか?
私の見立てでは、被爆国日本が逆に謎の資源「氷爆石」(ウラン・プルトニウムのメタファー?)を手に入れ、核兵器を最初に開発・使用する国として、新たな世界に盟主として君臨するのでは?というもの。
つまり、マーレもパラディ島もともに、ヒィズル国の軍門に降るのでは?
そんな結末を予感しているのです。
しかし、進撃の巨人という漫画、偉大な国民文学に成長しましたね。
ここまで、伏線が深く広く長く、そして回収が完璧な物語には、今まで出会ったことがありません。
いずれにせよ、歴史の先端に生きる者としての、時間軸上の現代人は、それが空想上の世界であれ現実であれ、同じような課題に向き合わなければならないことを、ものの見事に教えてくれているように思うのです。
最終回まで目が離せませんね。
結末がどのようであれ、拍手でもって迎えたいと思うのです。
このような一大叙事詩*1が、我が国の誇る漫画・アニメ文化から産まれ出たことを、一日本人として誇りに思うのです。
かつては、ロシアの「戦争と平和(一)(新潮文庫)」に匹敵するかと言われた、司馬遼太郎の「坂の上の雲(一) (文春文庫)」がありました、司馬遼太郎さん自身が昭和の戦争について書くことができない心情を吐露され、不完全燃焼でありました。
ようやく、我々日本人が、自分たちの歴史を描く大作を手中にする日が来たのでは?
そんなときめきを覚えています。
村上春樹さんには申し訳ないですが。。。
*1:物事、出来事を記述する形の韻文であり、ある程度の長さを持つものである。 一般的には民族の英雄や神話、民族の歴史として語り伝える価値のある事件を出来事の物語として語り伝えるものをさす。