日蓮正宗のススメ

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2022年、世界はどうなる?

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今年はどんな年になるのでしょうかね?

toyokeizai.net

池上彰さんも大胆に予測していますね。

全世界のRPE読者の皆さま、あけましておめでとうございます!

皆さまが今年一年、健康で幸せで豊かでありますように!


皆さん、年末年始は、いかがお過ごしでしょうか?

私は、妻子と共にスキーにいったり、温泉にいったりしていました。

どこに行っても人だらけで、活気が戻っているのがわかります。

ありがたいことです。


しかし、油断はできません。

1月3日の新型コロナ新規感染者数は、「3か月ぶりに700人ごえ」だそうです。

残念ながら、まもなく「第6波」が来るでしょう。


それでも、2020年とは状況が違います。

2020年は、新型コロナのことが全然わからなくて恐怖でした。

マスクを入手するのも困難だった。


今は、新型コロナのことがよくわかり、マスクはどこでも買うことができる。

ワクチン接種で、高齢者の死亡率が劇的に下がっている。

飲み薬もできている。


「波がくる」といえば、ナーバスになりますが、大局的に状況はよくなっている。

ですから、凹まずに進んでいきましょう。


新年一発目ということで、「2022年、世界はどうなる?」を考えてみます。

 

▼大局を知ろう

 

私はいつも、大局の話をします。

大きな流れです。

1945年から1991年は、「冷戦時代」、別の言葉で「米ソ二極時代」でした。

アメリカとソ連が覇権を争っていたのです。


冷戦は1991年12月、ソ連崩壊で終結しました。

二極のうち一極が消滅し、一極だけ残った。


1992年から世界は「アメリカ一極時代」に突入しました。

この時代は、今もつづいているのでしょうか?

それとも、すでに別の時代になっているのでしょうか?

そう、「アメリカ一極時代」は2008年、リーマンショックからはじまった「100年に1度の大不況」で終わったのです。


2009年、「米中二極時代」が到来しました。

世界には、アメリカ、中国、二つの超大国がある。


さらに2018年、ペンス副大統領(当時)の、「反中演説」から、「米中覇権戦争」がはじまりました。


今は、「米中二極時代」の「米中覇権戦争時代」です。

そして、「米中二極時代」がはじまった2009年から、2020年まで、重要なファクターがありました。

それは、2009年から2020年まで、「中国が有利だった」という事実です。

たとえば2015年3月、「AIIB事件」が起こりました。

中国が主導して作った「アジアインフラ投資銀行」(AIIB)。

中国は、「皆さんAIIBに入ってください!」とよびかけた。

アメリカは、同盟国、親米諸国に、「AIIBに入るなよ!」と要求しました。


ところが、「特別な関係にある」といわれるイギリスが裏切った。

それにつづいて、日本をのぞくほとんどすべての「親米諸国」がAIIBに入ってしまったのです。

ちなみにAIIBの参加国は、すでに100か国まで増えています。

この事実から、「2015年時点で、中国が有利だった」ことがわかります。


では、2020年はどうでしょうか?

2020年といえば、「中国発新型コロナウイルスの年」です。

しかし、中国は強権を発動し、新型コロナの感染拡大をおさえこむことに成功しました。

一方、アメリカは、感染者数、死者数とも世界一でボロボロ。

この事実から、2020年の時点でも、まだ中国が有利な状況であることがわかります。

 

▼2021年は逆転の年

 

しかし、2021年は状況が変わりました。

アメリカでは、「親中」といわれるバイデンさんが大統領になった。

彼は、「反日」でもある。

私は一昨年末から昨年初め、「バイデンは、確かに親中反日です。しかし、米中覇権戦争はつづいていくし、日米関係はむしろよくなります」といいつづけてきました。

(@うそかホントか確認したい方は、2020年12月発売


・日本の地政学

詳細は↓

をご一読ください。日本が中国に勝つ、確実な方法もわかります。)


バイデンというか、側近のブリンケンさんとかサリバンさんが優秀なのでしょう。

2021年、アメリカは、「反中包囲網」を強化拡大することに成功しました。


日米豪印の「クアッド」が強化された。

トランプ時代バラバラだったG7が再結束し、しかも反中になった。

トランプ時代バラバラだったNATOが再結束し、しかも反中になった。

BBC NEWS JAPAN 2020年6月15日を見てみましょう。


北大西洋条約機構NATO)の首脳会議が14日、ベルギー・ブリュッセルの本部であり、中国の軍事的脅威に懸念を示す首脳宣言を発表した。中国の行動は「全体にとっての挑戦」だとした。>


このことは、とても重要です。

なぜ?

そもそもNATOは、「反ソ連、反ロシア軍事同盟」です。

それが去年、「反中国の軍事同盟」にもなった。


9月には、アメリカ、イギリス、オーストラリアの反中同盟「AUKUS」ができました。


「クアッド」「G7」「NATO」「AUKUS」これらは、すべて「反中包囲網」です。


2020年まで、世界の「バランスオブパワー」が崩れていました。

要するに、中国が強くなりすぎていた。

バイデン政権は、1年かけて「バランスオブパワー」を回復させたのです。

 

▼自滅にむかう中国

 

一方の中国はどうでしょうか?

これは、習近平「二つの失策」で自滅にむかい始めました。

「二つの失策」とは何でしょう。


一つは、「戦狼外交」。

中国は、どの国に対しても強硬なのです。

それで、どんどん敵が増えています。

思い出してください。

「AIIB事件」があった2015年、世界の大部分の国がアメリカより中国を選びました。

しかし、その後、「香港問題」「台湾問題」「ウイグル問題」「新型コロナ起源問題」などで、どんどん反中の国が増えていった。


ここ数年で、「親中」から「反中」になった国。

たとえば、イギリス、フランス、ドイツ、オーストラリアなど。

さらに、中印国境紛争再燃で、インドもさらに反中になりました。

反中になったのは、いずれも強力な国です。

中国は最近、台湾大使館開設を許可したリトアニアを「ゾウの足の裏にいるネズミかノミ!」と呼び、バルト三国を敵に回しました。


中国外交、万事こんな感じなので、今後ますます敵が増えていくことでしょう。


もう一つの失策は「共同富裕」です。

最近、習近平は、こればかりですね。

意味は、「皆で金持ちになりましょう」。

しかし、実際は、「ただの金持ちバッシング」になっています。


そして、習近平は昨年、歴史的迷言によって、バブルを崩壊させました。

その「迷言」とは、「マンションは住むためのもので、投資するものではない」です。

怖い独裁者がこんなことをいえば、誰も不動産投資できなくなります。

それで、「恒大ショック」が起こり、中国はバブル崩壊過程に入ったのです。


というわけで、2021年は、「アメリカと中国の関係が逆転した年」「アメリカが、2009年以降初めて有利になった年」といえるのです。

 

▼2022年のトレンド

 

では、2022年はどんな年になるのでしょうか。


まず新型コロナ。

現在オミクロン株が猛威を振るっています。

しかし、ワクチンがあり、飲み薬も出てきている。

2020年、2021年とは、状況が異なっています。

それで、20年、21年より、ずいぶんマシになっていくでしょう。


経済活動の再開が進み、世界経済、日本経済復活の原動力になります。


一方、世界経済のマイナス要因は、「中国バブル崩壊」です。

「経済活動再開」というポジティブ要因を、「中国バブル崩壊」というネガティブ要因が相殺する。


とはいえ、「経済活動再開」というポジティブ要因の方が強く、緩やかに回復するでしょう。


世界情勢を見ると、アメリカの反中包囲網は、ますます強化され、中国の孤立はさらに進みます。

注目地域は、台湾とウクライナですね。


皆さんご存知のように、ロシアは、ウクライナ国境に大軍を集結させています。

これは何でしょうか?

プーチンは、「アメリカは中国との戦いで手いっぱいだ。ウクライナにかまっている暇はない。妥協を引き出せる」と狡猾に状況を読んでいるのです。

彼の望みは、ウクライナNATOとの緩衝地帯として残すこと。

アメリカとロシアの交渉がつづいています。


というわけで2022年の世界は、


・反中包囲網はさらに強化され、中国の孤立化がますます進む


・世界経済は、「経済活動再開」というポジティブ要因を「中国バブル崩壊」というネガティブ要因が相殺する。しかし、ポジティブ要因が強く、ゆるやかに回復する。


・紛争が起きる可能性があるのは、台湾とウクライナ


ということですね。

 


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