【RPE】★自虐史観を支える三つの史観
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では、本題。
「日本は、今も昔も悪い国でございます・・・」
「日本民族は、今も昔も悪い民族でございます・・・」
という、ご存知「自虐史観」。
自国、自民族のことを、ことごとく悪く解釈するというのは、ある面「ものすごいこと」です。
最近、伊勢雅臣先生の最新刊
●比較中学歴史教科書─国際派日本人を育てる
で知ったのですが、
「自虐史観」には、それを支える、さらに「三つの史観」があるのですね。
なんでしょうか?
▼あの国は世界の中心、〇〇史観
一番目は、こちら。
中華史観
<中国を「中華」、朝鮮を「小中華」とし、日本は「蛮夷」の国として進んだ中華文明を学んだ。>
(比較中学歴史教科書─国際派日本人を育てる 217p)
これ、大学時代、韓国の人にいわれました。
「中国は長男、韓国は次男、日本は末っ子だぞ!」と。
(「蛮夷」とはいわれませんでしたが。)
確かに日本は、中国から、いろいろなものを学びました。
(例、漢字、仏教、儒教など)
そうですが、日本は、いいところは受け入れて、ダメなところは排除して、独自の文明を築きあげた。
それで、「文明の衝突」で知られるハンティントン博士は「日本文明」と「中華文明」をはっきりわけたのです。

- 作者: サミュエルハンチントン,Samuel P. Huntington,鈴木主税
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/08/22
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (1件) を見る

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ところが、なんと日本の教科書は、「中華史観」に基づいて書かれている!
日本の政治家さんは、習近平に怒られたらシュンとして、習近平が微笑んだら「おお!主席が微笑まれた!」と歓喜する。
北京にいって、「私は人民解放軍の野戦軍司令官でございます!」と宣言する。
こういうのって、幼少時代から植えつけられた「中華史観」の影響なのでしょうか??
▼金持ちは悪魔のごとし!○○史観
二つ目は、階級史観。
<農民、労働者階級を支配者階級が搾取する国家体制が成立した。>
(同上 217p)
これは、マルクス主義の考えですね。
マルクスは、「人類歴史は、階級闘争の歴史である!」と断言しています。
世界は、
支配者(奴隷所有者、地主、資本家)
と
被支配者(奴隷、農奴、労働者)
にわかれている。
それで、支配者と被支配者は、いつも戦っている。
支配者は、被支配者をいつも搾取している。
こういう「史観」というか「視点」をもつ人は、今も多いですね。
とはいえ、「日本の支配者が、常に人民を搾取していた」とはいえないでしょう。
たとえば、江戸時代の日本は、識字率が世界一だった。
当時日本にきた外国人たちは、町の清潔さに驚き、労働者は幸せそうだと絶賛していました。
そして、200年以上も平和がつづいた。
ところが日本の教科書は、「支配者はいつも民を搾取していた」という視点で書かれている。
▼日本は悪い国、〇〇史観
三つ目は、侵略史観です。
<日本はいち早く近代化を進め、欧米諸国の真似をして近隣諸国への侵略を進めた>
(同上 218p)
これは、明治以降の話ですね。
私は、明治時代のご先祖さまたちが賢明だったことに、心から感謝しています。
西欧の体制を見習い、天皇を中心とする立憲君主国家をつくった。
毛利幕府とか島津幕府はつくらなかったのです。
おかげで日本は、アジアでほとんど唯一、欧米列強の植民地になりませんでした。
そう、日本は、「独立を守った」のです。
ところが「侵略史観」の人は、この部分を全部スルーします。
以上、
「中華史観」+「階級史観」+「侵略史観」=「自虐史観」
のできあがり。
この三史観をベースに、日本の教科書が作られるとどうなるのでしょうか?
<中華史観、階級史観、侵略史観が揃うと、各時代のわが国の国家的課題がすべて覆い隠されてしまうことが分かる。その結果、日本は中国、朝鮮から文明を教わったのに、
国内では貧しい人を搾取し、外に向かっては近隣諸国に侵略を仕掛けた野蛮な国である、となってしまう。>(同上219p)
う〜む。
私たちは、こういう教科書に育てられたのですね。
今の子供達は、こういう教科書で育てられているのですね。
それで、「僕たちは、死ぬまで中国と韓国にあやまりつづけるべきなのだ」
「BTSの原爆Tシャツは、日本が悪いからだ」
「お金持ちは全員、民を搾取する悪人なのだ」
「日本は、侵略国。憲法を改正したら暴走して何をしでかすかわかりゃしない」
などと主張する人が多いのでしょうか?
何はともあれ、皆さん、私たちがどんな風に自虐史観に洗脳されたのか、子供達は、どんな風に洗脳されているのか、ぜひ具体的に知ってください。
そのためには、こちらの本必読です。
↓
●比較中学歴史教科書─国際派日本人を育てる
●PS1
米中覇権戦争がはじまった。
なぜそういう話になったのでしょうか?
リーマン・ショックから10年間に何が起こったのでしょうか?
卒倒物の裏真実が、ここで明かされます。
まだの方は、迷わずご一読ください。
↓
●PS
「中国に勝つ日本の大戦略」は、主に「外交」の話でした。
しかし「内政の話もする必要があるな」ということで、現在本を書いています。
いままでの本とは、全然違う感じになりそうなので、楽しみにしていてください。