１１６２夜：無責任な言動に振り回されない信心を
皆さんこんばんは！
いつもブログを読みに来てくださり、ありがとうございます。
今日は日蓮正宗で、長く信心を続けて行く秘訣をご紹介したいと思います。
目次
信心が嫌になってしまう理由と、続けられる人間になるための秘訣
完璧主義を捨てる
この世に完璧な人間はいません。
それと同じく完全無欠の信心も存在しません。
私は、修行インフレーションに陥ってしまった時期がありました。
罪障消滅の時は苦しいものです。
早く脱出したいと思うのが人情。
無理を自分に強いていた時がありました。
毎月のように遠方から御開扉のために登山したり。
夏季講習会に何度も行ってみたり。
今思い起こせば見苦しい姿だったかもしれません。
ＳＮＳでもそういう方を見かけることがありますね。
でも、そんなにすぐには解決しませんでした。
今年で１２年になります。
やっと安定したかな？
そんなところです。
焦らずに、可能な範囲でやっていきましょう。
末法に日蓮正宗の御授戒を受けられただけでも、あなたは大福運の持ち主なのです。
自宅に御本尊様をお迎えできているなら、人類中のエリートですよ。
まずは、御給仕と仏壇周りの清掃をして、手を合わせることから続けましょう。
勤行を覚えられるよう、少しずつ練習すればいいのです。
そして、お寺に参詣できるときは、必ず少額でもいいので御供養しましょう。
小さな信心を積み重ねて行ってください。
信心は今世だけでは終わりません。
来世もまた、日蓮正宗に縁出来て修行するのです。
成仏って言葉がよく使われますが、私たちは迹仏になるわけではないようです。
地涌の菩薩として、未来永劫、御本仏様に付き随って行く使命と境界を頂戴するのですから。
信心を捨ててしまうことだけに注意していればいいのです。
創価学会・顕正会・正信会など、異流儀と呼ばれる人々のようなのを退転者というのです。
もしも、今、あなたが誰かの心無い言葉に傷ついているなら、そんなこと気にしなくていいですよ。
人に依存しない
お寺には大勢の信徒さんがいます。
憧れを抱くような人もいるでしょう。
仲良くなる人もいるでしょう。
それはいいことだと思います。
でも、忘れてはいけないことは、依法不依人です。
仏法に依存しても、人に依存してはいけません。
この世で依存してもいいのは、仏法だけなんです。
酒もタバコも、仕事だって依存してはいけません。
依存とは中毒のことです。
中毒ってのは、何がしかの見返りを期待して過剰に頼ることです。
御住職様だろうが、法華講の幹部だろうが、人に依存してはいけません。
人に依存すれば、必ずしっぺ返しを食らいます。
自分の宿業・罪障、相手の宿業・罪障、そしてお互いが出会っている因縁、これは仏様の眼がなくては詳細には分かりません。
御住職様、御住職様とべったりしていた人が、急にお寺に顔を出さなくなることがあります。
なぜだと思いますか？
御住職様に相談をすることは良いことです。
というか、仏法上の悩みは御住職様に相談するほかないのです。
でも、依存することとは違います。
この違いが分かっていないと、気に障ることを言われたと言って、お寺替えを申し出るような不始末を仕出かしたりするのです。
よく考えてみてください。
あなたに生活上の悩みはあっても、仏法上の悩みってありますか？
きっとそこをはき違えているから、相談事が山ほど出てくるのです。
三大秘法しかないのですよ。
何を相談するんですか？
御住職様に相談して解決していただけるのは、教学上の疑問を質問することや、御僧侶しかできない法事・法要・御祈念願い・登山の申し込です。
まさか、お金を借りに行くのではないでしょう？
生活の相談は御本尊様にするのです。
唱題するしかないのですよ。
他にあったら、それは謗法です。
読書しか成長する方法はない
信行以外にはなにも手だてはないのでしょうか？
あります。
学です。
仏法修行は信行学の三セットです。
学は教学だけではありません。
開目抄に儒外内を学びなさいとあります。
儒とは現代で言う哲学・倫理・文学です。
外とは諸科学全般、職能知識や進学も含むでしょう。
内は日蓮正宗教学です。
個々人の人生には客観的な意味や目的は存在しません。
無自性・無本質といいます。
その中で唯一、日蓮正宗の御授戒（金剛法器戒）を授かった人は、仏性が薫発してきて雲散霧消・無数劫展転することがありません。
先に生まれ変わって日蓮正宗に縁するというのも、この戒の力用で作用するのです。
歴劫修行（りゃっこうしゅぎょう）免除なのです。
来世で御本仏の本国土たる地球、さらに根本の妙国たる日本人に生まれて、さらに日蓮正宗に縁出来るというのは、すごいことなのです。
すごいことなのですが、来世では今世よりもバージョンアップしたいと思いませんか？
それが、学の意味なのです。
他人の気持ちを分かるようになりたいと思えば、文学の古典を読み込めばいい。
お金持ちになりたいなら、お金の勉強をしたり難関資格を取得すればいい。
教学研鑽したいなら、大日蓮出版の書籍を片っ端から購入すればいい。
どんな勉強でもいいと思います。
今世で学んだこと、身につけた技芸は阿頼耶識に貯蔵され、来世では得意分野となるでしょう。
学（読書）こそが、その修行方法です。
何を読むべきか分からない人は、まず、斉藤孝先生の読書する人だけがたどり着ける場所 (SB新書)がおススメです。
年末に床屋の待ち時間で読破できました。
読書の大切さが心に沁み渡りました。
斎藤先生は読書だけが、人生に深みを与えてくれる唯一のツールだと断言されています。
電子書籍がダメな理由も目から鱗が落ちるように納得できます。
ちなみに、私が最近読んでいるのは、ユヴァル・ノア・ハラリさんの三部作です。
ハラリさんの本は読みやすくて、内容が深いですね。
全世界でベストセラーになっているのも腑に落ちです。
あと、ハラリさんが瞑想推しなので、なぜ今、仏教なのか 瞑想・マインドフルネス・悟りの科学 (ハヤカワ文庫NF)も購入しました。
瞑想行とは禅定修行ですが、その意味が進化心理学の見地から解説されています。
