1146夜:細木数子さんの訃報に接して、安岡正篤の晩年を想う
細木数子さんは、一時期、テレビによく出ていましたね。
急に見かけなくなりましたが、本日の訃報に驚きました。
彼女の占いはよく分かりません。
生まれた日で運命が分かるというのは、ちょっと信じ難いので。
僕は、潜在意識との対話として、易経を読みます。
コインを振る場合もあれば、サイトの自動占いをクリックすることもありますが、自分自身についてならよく当たりますね。
ユングの言う、シンクロニシティの概念には共感しています。
非因果的連環、共時性、意味のある偶然性というものです。
興味のある方は、下記のサイトを参考にしてみてください。
iching-for-life.hatenablog.com
細木さんに関連して思い出したのが、安岡正篤さんです。
一時期、安岡さんの本を熟読していた時がありました。
東洋思想の大家で、政治家の知恵袋としても知られていました。
元々は、易学の研究家だったそうです。
現在もNHKの大河ドラマで渋沢栄一さんが取り上げれていますが、渋沢さんブームのおかげで、
論語と算盤を書店の店頭で見かけます。
中国思想は奥が深いですから、多くの偉人に影響を与えているようです。
さて、安岡正篤さんと細木数子さん、実は夫婦だったとか。
安岡正篤さんの晩年を伴にしたそうですが、後々、安岡さんのご遺族とのトラブルにもなったようです。
僕は論語も奥の深い重要な古典だと思っていますが、孔子の晩年は憤懣に満ちていたように思えて、最近では易経を基点として、論語ではなく老子・荘子を読むようになりました。
なんらかの正しさみたいなものや、理想像のようなものに疲れてしまいまして。
老境に差し掛かった現在、水を理想とする変化と柔軟さの思想が、自分の心にフィットするようになりました。
運命論の達人として売れっ子になった細木さんは、自分の最期をどのように観られたのでしょうか?
創価芸人の「おさる」がコメントしてたのがウケましたね。
細木さんの勧めで改名したんですか。。
「モンキッキー」って。。。センスもなにもないですね。
ま、とにかくご冥福をお祈り申し上げます。
老荘思想ってどんなものか興味がある方には、こちらがオススメです。
老子って、現代語訳系の本を読んでもピンとこないですが、黒澤さんの超訳には癒されます。何度も繰り返し読んでますね。
漫画ですが、上記の本もいいです。学生時代に読んで、引き込まれました。
アメリカ文学の研究者だった、加島祥造さんも晩年は老子の超訳に没頭されていました。
タオの思想は、中国人の本来的な思想だと思います。
日本人は論語中心に受容してしまったのですが、解釈と理想の世界から自由の世界へシフトする必要があるかもしれませんね。