1037夜:ドラッカー・論語・易経・貞観政要に学べ
ピータードラッカーさんは、僕の見立てでは哲学者・思想家です。
最近、一冊の本を読みました。
ドラッカーの入門書として最高峰に位置する著作です。
国貞さんは、会計の画期的な勉強法を編み出した人。
財務3表シリーズは傑作です。
私も資金繰り担当・管理会計責任者の仕事でお世話になりました。
彼自身、裕福なユダヤ人家系の出身で、ヒトラー率いるナチスの迫害を逃れてアメリカに渡ります。
処女作「経済人の終わり」は、全体主義批判の白眉ですね。
ヒトラーの同級生に、ハイデガーとウィトゲンシュタインがいることもおもしろいですが。
ドラッカーの思想的源泉は東洋思想ではないかと言われています。
変化と基本原則。
単なる適応主義ではなく、基本と原則に立脚した変化への対応。
これがファシズムへと走ってしまう、人の世の流れへの処方箋だと喝破しています。
その思想を歴史上実践できたのが、唐の太宗皇帝でした。
その言行録が貞観政要です。
小難しい観念論でもなく、理想論でもない、史実としてのマネジメントの標本。
大聖人様も書写されたという類まれなほんです。
現代人としてはドラッカーさんの本が読みやすいでしょうが、人生を如何に生きるべきかで迷っている人は、諫言傾聴の精神に耳を澄ましてみてはいかがでしょうか?
ドラッカーさんの本は、以下の本を読みこめば体得できます。