1018夜:離間計
★バイデン、ロシアに新たな制裁
全世界の裏RPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
今日は、米ロ関係の話です。
トランプさんは、「大のプーチン好き」「大のロシア好き」でしたが、バイデンさんは、どうなのでしょうか?
▼バイデン、プーチンは「人殺し」で「魂がない」
バイデンさんは、「プーチン嫌い」を隠しません。
3月17日に放送されたインタビューの中で、アナウンサーから、「プーチンは、人殺しだと思うか」と聞かれ、「そう思う」とはっきり答えました。
AFP3月18日。
<ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領(78)は17日放送のインタビューで、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は「殺人者」であるとの認識を示し、米選挙介入を試みた「代償を払うことになる」と述べた。ロシア政府はこれを受け、駐米大使を本国に召還。米ロ関係は危機に陥った。>
ちなみにバイデンは、「プーチンには魂がない」(!)と思っているようです。
BBC NEWS JAPAN 3月19日
<バイデン氏は、バラク・オバマ政権で副大統領だった10年前、プーチン氏とクレムリンで会談した。プーチン氏は当時、一時的に首相を務めていた。バイデン氏はその数年後、米誌ニューヨーカーのインタビューで会談の様子を振り返った。「私は『首相、私はあなたの目を見ているが、あなたに魂があるとは思えない』と言った」
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「彼は私を見つめ返し、笑顔を見せると、『私たちは互いを理解し合った』と言った」
昨年の米大統領選の前には、バイデン氏はプーチン氏について、同氏が旧ソ連の保安当局KGB職員だったことをとらえ、「KGBの悪党」と呼んでいた。>
「魂がない」
「悪魔的存在」
と信じているのかもしれません。
バイデンのプーチン観は、
・殺人者
・魂がない
・KGBの悪党
だそうです。
私たちは、トランプさんについて「くちわる!」と思っていましたが、
バイデンさんも、なかなか率直です。
▼バイデン、ロシアに新たな制裁
3月17日のインタビューでバイデンは、
<米選挙介入を試みた「代償を払うことになる」と述べた。>
とのことでした。
そして、実際「代償を支払わせる」ことにしました。
そう、新たな制裁です。
時事4月15日。
<米政府は15日、ロシア発とされるサイバー攻撃などを受け、ロシア企業などへの制裁やロシア外交官10人の追放を発表した。バイデン大統領はこれに合わせて対ロシア制裁に関する大統領令に署名した。バイデン政権で大規模な対ロ制裁は初めてで、トランプ前大統領の融和的姿勢からの転換を鮮明にした。ホワイトハウスは声明で、「ロシアが国際社会をかく乱する行動を続ければ、米国は戦略的、経済的に影響のあるやり方でロシアに代償を払わせる」と警告した。>
具体的な制裁の中身は何でしょうか?
<昨年の米大統領選介入に絡み32団体・個人を制裁対象に指定したほか、サイバー攻撃では、ロシアの対外情報庁(SVR)を「犯人」と断定。ウクライナ南部クリミア半島併合に関わったロシア企業など8団体・個人にも制裁を科した。さらに米金融機関に対し、ロシア中央銀行などが6月14日以降に発行する債券の取引を制限するとした。>
(同上)
ロシアも報復制裁を科す方針を示しています。
▼米ロ対立で喜ぶのは?
リアリズムの神様ミアシャイマー教授によると、世界には三つしか大国がありません。
アメリカ、中国、ロシアです。
そして、アメリカは中国と覇権戦争をしている。
さらにアメリカは、ロシアと制裁合戦をしている。
一番喜ぶのは、もちろん中国です。
中国人は、「戦略的最良のポジション」について、「山上から、二匹の虎が戦うのを眺める」
といいます。
ライバル二国が戦い、勝手に疲弊してくれれば、中国に覇権が転がり込んでくる。
そういう意味で、バイデンもプーチンも、習近平の手の平の上で転がされているということでしょう。
実に愚かです。
中国には古代から計略戦の実績があります。
私たち日本人にとっての主要敵は、もちろん中国ですが国際社会は1対1のタイマンバトルではありません。
味方と敵といっても、お互いが自国の国益を最第一と考えて動く、パワーゲームです。
単純な善悪二元論では対処できません。
変転する多国間闘争の中での推移を読み解いていく術を身につけるには、古代中国の歴史に学ぶことが最適だと思っています。
春秋左氏伝、史記、キングダム、三国志、三十六計など、教材は数多く存在しています。
自分が面白いと思うものから、アニメでも書籍でも購入して勉強していくと良いでしょう。
日本の国は間接民主制の国民国家です。
一人一人が意識を変えていくより他に、亡国を逃れる方法はありません。