進撃の巨人考察:73話「暴悪」・74話「唯一の救い」ジークの思想と行動に「覚悟の思想」を見た
昨日、録画していた2話同時放送分を視聴。
地震速報で73話は中断したんだよね。
う~ん、濃厚な展開。
あらすじは、【進撃の巨人ファイナルシーズン4】73話(14話)「暴悪」<アニメ感想まとめ> | 進撃の巨人ネタバレ最新考察|アニメ感想まとめブログで確認してください。
エレンの異母兄「ジーク」。
キリストのような風貌ですが、「エルディアの安楽死」という思想に憑りつかれています。
しかし、この男、賢いうえにタフネス。
非常にしぶといです。
そんなジークの過去が明かされました。
ジークっていえば、獣の巨人。
岩石握り潰しからのピッチング攻撃は、散々、調査兵団を苦しめてきました。
軍艦の群れを沈めたことも。
さらに、自分の骨髄液をユミルの民に注射して、無垢の巨人を生成する方法を確立。
巨人学者としての実績を持つ。エルディア島に侵入し、村を襲って村民を巨人に換えていたのもジーク博士率いるマーレ軍だったり。
話の肝は、エルディアで憲兵団を中心に飲まされていたワイン、この中にジークの骨髄液が仕込まれていたというのが、伏線で。。。
実は、リヴァイ兵長の部下たちも飲んじゃってまして。。
ジークの雄叫びで一斉に巨人化。。
リヴァイもこれで最期かと思いきや。
【進撃の巨人ファイナルシーズン4】74話(15話)「唯一の救い」<アニメ感想まとめ> | 進撃の巨人ネタバレ最新考察|アニメ感想まとめブログ
ジークは、マーレのエルディア人ゲットーで生まれ育つ。
幼いころから差別されるくやしさと、エルディア復権を企てる両親の期待を背負いながら、落ちこぼれ志願兵となるんですよ。
ウォーギルト・インフォメーション・プログラム的な歴史教育が施されているシーンは、まるで日本の教育現場のようでもあります。
エルディア復権派のジークの父親は、マーレの教える歴史は作り話であるとジークに吹き込む。。。
やがて特高警察に陰謀を知られた両親を、ジークは自ら密告し生き延びることを決意。
クサヴァーから巨人学と獣の巨人を継承することに。
ジークの幼少期の記憶は、私に創価民2世としての期待を寄せていた、私の両親との関係性を想起させてくれました。
ジークの父親はエレンの父親として、エルディア島で潜入生活をしていたことを知り、ジークはエレンと邂逅。
二大思想家、二代行動家として異母兄弟は世界を揺るがすことに。
ジークを導いたクサヴァーにも、被差別民としての暗い過去が。。。
「進撃の巨人」には常に差別の歴史、人間の抱く差別感情という課題が内包されているんですよね。
現代でもイスラエルによるパレスチナ迫害や、中国の新疆ウィグル族、チベット族、モンゴル族、朝鮮族への弾圧など、世界各地で散見されています。
ジークは差別されてきたことが悲しすぎて、自分の属するエルディア人を解放(殲滅)しようと志します。
一方のエレンは、ジークに同調するような素振りですが、実は巨人による地鳴らしで他民族を殲滅しようと画策しています。
つまり、差異の消滅を目指している点は同じなのです。
我々、日蓮正宗が目指す広宣流布も、結局は宗教的世界統一ですから、平和を希求する思想は同じ極北を見ているのかもしれません。
強制的に獣の巨人を他者に継承させられることを悟ったジークは、雷槍を爆発させて自爆。
リヴァイ兵長も巻き添えか?というところで、放送が終了。
来週が楽しみですわ。
私たち日本民族も存亡の危機を目前にしたとき、偉大な行動する思想家が登場しているんだよね。
蒙古襲来時には、御本仏様日蓮大聖人が出現しましたが、これは別格であります。敵う者はいません。
しかし、あと、もう一人、29歳で首を刎ねられた吉田松陰。。。この人はすごかったですね。刑務所に入れられて、看守も囚人も刑務所長まで弟子入りしたってんですから。
畢生の大著、講孟箚記(上) (講談社学術文庫)、講孟箚記 下 (講談社学術文庫 443)
を読んだ時の感動は凄かった。
獄内で日蓮宗僧侶から一切衆生の恩を教えられたくだりは必見デス。