『憂国のモリアーティ』から、シャーロックホームズシリーズ全10巻(新潮文庫版)へ
1クールをAmazonプライムビデオで視聴して、一気にハマってしまった。
シャーロックホームズシリーズでは、悪役として有名なモリアーティ教授が主人公のアニメ。
シャーロックホームズの存在感を圧倒してる。
2クールが4月に放送されるそうですが、待ちきれず、ホームズものがないかAmazonプライムビデオで検索した。
映画版の2作もおもしろかった。
で、本も読んでしまおうと、BOOKOFFへ行くと10冊が1000円弱で手に入った。
新潮文庫版は、文庫の出版順が原作の順番とは必ずしも一致しないということで、ネットで順番を調べてみた。
上記サイトによると、
コナンドイル作「シャーロック・ホームズ」の読むべき順番を紹介
①「緋色の研究」(長編)
②「4つの署名」(長編)
③「シャーロック・ホームズの冒険」(短編)
④「シャーロック・ホームズの思い出」(短編)
⑤「バスカヴィル家の犬」(長編)
⑥「シャーロック・ホームズの帰還」(短編)
⑦「恐怖の谷」(長編)
⑧「シャーロック・ホームズ最後の挨拶」(短編)
⑨「シャーロック・ホームズの事件簿」(短編)
⑩「シャーロック・ホームズの叡智」(短編)
終わりに
と、丁寧に教えてくれたので、本をこの順番に積み上げ読んでいるところ。
今は④までたどり着いた。
確かにおもしろい。
面白いだけでなく、イギリスの保守思想・経験論の勉強にもなる。
思想や哲学は、大学教授の書いた論文よりも、小説やエッセイのほうが面白い。
推理小説を思想書として読むというのは、少し方向性が違うと思われるかもしれない。
しかし、産業革命に成功した大英帝国時代のイギリスに差す、光と影が、現代日本に生きる私にも他人事でないように感じられるのは、作品が普遍性を具えているからだろう。
モンテーニュの「エセー」にも通底する、中庸と平和と寛容の精神が、シャーロックホームズにも流れているように思われるのだ。
何度も読み返すことができる、唯一の推理小説とも言われる、「シャーロックホームズシリーズ」だが、名作とは読む人にインスピレーションを与えてくれる、知恵の泉なのかもしれない。