人生に意味があるのか?そんな疑問に囚われている人におススメ本6選
最近、飲茶さんの「「最強!」のニーチェ入門 幸福になる哲学 (河出文庫)」を読みました。何か、こう、吹っ切れた気持ちになれました。
僕は、日蓮正宗の信徒ですが、哲学にのめり込んでかれこれ29年になります。
哲学病の患者です。
哲学の勉強を手助けしてくれた人に、飲茶さんがいます。今までにも多くの入門的な本を出版されています。
どの本もわかりやすく、従来の哲学の本とは一線を画していましたが、この度読んだニーチェの本は、圧倒的でした。
ニーチェと言えば「神は死んだ」「永劫回帰」など、インパクトのあるフレーズが先行していますが、実際、どんだけ理解されているのかと言われれば、お寒いかぎりというのが真相ではなかったでしょうか?
「神」といえば、単純に創造主としての一神教的人格神を思い浮かべるかもしれません。それだけのことなら、我々、日本人には縁の薄い異国の思想や宗教になります。
でも、本当の意味は違っていました。
「信じるもの」「価値」「意味」「本質」「あの世」などという言葉で語られうる、我々、人類が科学的思考を手に入れるまで、説明可能だった形而上学的存在一切を指します。
飲茶さんの解説では、「本質存在」という言葉で語られる、○○のためという目的が存在するような架空の話ではなく、「現実存在(実存)」について語り、生きるための思考法が説かれているのです。
実存主義哲学なんて言葉を聞いたことがあるかもしれません。
でも、実存って何だ?って思った人は多いんじゃないでしょうか?
その辺のことがすっきりわかります。
この本の一番の衝撃は、飲茶さん自身の人生体験です。
なぜ、飲茶さんが哲学に惹かれ、解説者になろうとしたのか。。。
私は大きな感慨に打たれました。
それは、実際に本を読んで確認してみてください。
この本を読んで、
を読めば、座右の書になること請け合いです。それから、岡本太郎さんの三冊を読みましょう。
日本人として実存主義的哲学を実践し、生き抜くことができた彼に励まされることだと思います。
最後に、余力があれば、ハイデガーの「存在と時間」を読んでみてください。なぜ、ハイデガーが人間を現存在と呼んだのか、その意味が分かれば生き方が変わります。
過去も未来も形而上の存在なのです。あるのは、現在だけ。今を完全燃焼させて大肯定して生きること。それしか生きると言えないことがわかります。