オーストラリアが中国プロパガンダの犠牲に
全世界の裏RPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
中国の支配者層が信じているのは、共産主義でも儒教でもありません。
彼らは、「孫子教徒」です。
孫子といえば、「兵は詭道なり」ですね。つまり、「戦争は、だまし合いである」。「でも、平時はだまし合わないのですよね?」と思えます。
しかし、中国の支配者層は「戦争は、武器を使う政治。政治は、武器を使わない戦争。」という認識。
だから、年がら年中ウソをついている。
(念のために強調しておきますが、中国の一般人の話ではありません。あくまで、支配者層の話です。)
日本も、いろいろ被害にあっていますが。
今回は、オーストラリアがターゲットになりました。
▼中国外務省報道官「フェイク画像」を使って豪を非難
今オーストラリアで、問題になっていること。
それは、オーストラリア軍が、アフガニスタンで民間人、捕虜39人を殺害した。
<オーストラリア軍 アフガニスタンで民間人など殺害関与で謝罪
NHK NEWS WEB 2020年11月19日 15時37分
オーストラリア軍は、アフガニスタンに派遣されていた兵士が、民間人や捕虜、合わせて39人の殺害に関わっていたことを公表し、軍の司令官がアフガニスタンの国民に謝罪しました。
オーストラリア軍は、2005年から2016年にかけて、アフガニスタンに派遣されていた兵士が民間人の殺害などに関わった疑いがあるとして、調査を行い、19日に会見を開いて結果を公表しました。
それによりますと、現役の兵士や元兵士、合わせて25人が民間人や捕虜、39人の殺害に関わり、なかには部下に対して、捕虜の射殺を強要したケースもあったということです。
オーストラリア軍の制服組トップのキャンベル司令官は「こうした行為は、われわれに助けを求めてきたアフガニスタンの人々の信頼を、ひどく裏切るものだ」と述べて、謝罪するとともに軍の再教育に全力を尽くすと強調しました。>
オーストラリア軍が民間人、捕虜を39人殺害した。
もちろん、これはあってはならないこと。
しかし、軍のトップは、これを隠蔽しなかった。
事実と認め、誠実に謝罪したことは立派です。
中国は、喜んでこのスキャンダルを利用しました。
中国外務省の報道官が、ツイッターに以下の画像を投稿したのです。↓
https://news.yahoo.co.jp/articles/f1156aff819549762eb6bb6713de3ce3f96235c4/images/000
これは一部修正されていて、肝心な部分が見えなくなっています。
オーストラリア軍の兵士が、アフガニスタンの子供の喉に、血まみれのナイフを突きつけている。
でも、これ【 加工画像 】なのです。
つまり、中国が、オーストラリアの悪い噂をひろめるためにわざわざ作った。
AFP=時事 11月30日。
<中国の趙立堅(Zhao Lijian)報道官が同日ツイッターに投稿したのは、豪軍兵士がアフガニスタンの子どもの喉に血まみれのナイフを突き付けている加工画像。
これを受けて激しい怒りが広がった。
モリソン首相は、中国政府の公式アカウントの一つからこのような投稿が行われたことについて、豪軍に対する「言語道断で胸の悪くなるような中傷」であり、「中国政府はこの投稿を心底恥じるべきだ」だと非難。ツイッターにこの投稿を削除するよう求めた。>
オーストラリア国民が今感じている怒り。
・日本軍は、南京で30万人の民間人を大虐殺した
・日本軍は、韓国女性20万人を強制連行し性奴隷にした
と中韓が主張するのを聞く日本国民の怒りと同質のものでしょう。
オーストラリア政府、国民の反中感情は、劇的に悪化するに違いありません。
オーストラリアは、自国軍による民間人殺害を認め、謝罪した。
一方、中国政府は、ウイグル人100万人を強制収容している。
<国連、中国政府がウイグル人100万人拘束と批判
BBC NEWS JAPAN 2018年09月11日
中国政府が新疆ウイグル自治区でウイグル人を約100万人、テロ取り締まりを「口実」に拘束していると、国連は懸念を強めている。
国連人種差別撤廃委員会は8月末、最大100万人のウイグル人住民が刑事手続きのないまま、「再教育」を目的とした強制収容所に入れられているという指摘を報告した。
8月半ばにスイス・ジュネーブで開かれた同委員会の会合では、信頼できる報告をもとに中国政府が「ウイグル自治区を、大規模な収容キャンプのようにしてしまった」
と委員たちが批判。>
収容しているだけでなく、中国は「ウイグル民族絶滅政策」をしていることが明らかになっています。
ニューズウィーク2020年7月8日付、
<ウイグル女性に避妊器具や不妊手術を強制──中国政府の「断種」ジェノサイド>
を熟読してみましょう。
<中国西北部の新疆ウイグル自治区では2017年以降、ウイグル人、カザフ人などテュルク系の少数民族が最大で180万人強制収容所に入れられた。
これはホロコースト(ナチスのユダヤ人大虐殺)以降では世界最大規模のマイノリティー排除の暴挙である。
亡命ウイグル人らはこの動きを「文化的なジェノサイド(集団虐殺)」と呼ぶ。>
<強制収容所に入れられていた女性たちが所内で注射を打たれ、その後に月経周期が変わったり、なくなったりしたことを語り始めたのは2018年以降のことだ。収容される前にIUDの装着や不妊手術を強制されたという証言もあった。公表されたデータを見ると、2018年に新疆ウイグル自治区における人口の自然増加率(出生と死亡の差。移住は含まない)は急減している。>(同上)
情報化社会の現在、ナチスドイツのように、「ガス室で殺す」ようなことはできないでしょう。
しかし、中国共産党政権は、「ウイグル人女性が子供を産めない体にする」ことで、「民族絶滅政策」を実行しているのです。
中国は、自分のことを思い切り棚に上げ、オーストラリアを非難している。
それで、オーストラリアは、ますます反中になります。
中国は、その攻撃的態度で、アメリカ、インド、オーストラリアなどを敵にしている。
中立的だった欧州も、ウイグルや香港問題で、徐々に反中になってきている。
中国は、自滅に向かって爆走しています。
●重要PS
1、北野幸伯の【大戦略論】【勝者の戦略編】
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