VS外道思想:ミリンダ王の問いに学ぶ
仏教経典 「ミリンダ王の問い」★たいへん面白い「那先比丘経」のご紹介です。
開目抄の冒頭にある有名な御文。
夫一切衆生の尊敬すべき者三つあり。所謂、主・師・親これなり。又習学すべき物三つあり。所謂、儒・外・内これなり。
を読んだことのある人は、少なくないでしょう。
現代の日本人の思想は、欧米由来の近代思想をベースに形成されています。
戦前はおろか明治以前の思想や文化は、我々にとって想像の範疇を超えてしまうほど、隔世の感を抱かせる過去の存在です。
儒学(朱子学)を国の御用学とした江戸時代も、それ以前の日本人の思想には程遠いかもしれません。
仏教諸宗派の破折を一生懸命勉強しても、無宗教の人々に感銘を与えることは、ほぼ不可能な時代相を呈しているのが現代です。
現代日本の教育は実証ないしは反証によって、裏付けを取ることが可能な領域のみを対象にしています。
自然科学と社会科学と人文科学。
科学の純粋さには、自然科学>社会科学>人文科学という序列があります。
最も信頼性の高い学問は、純粋科学と呼ばれる数学と物理学。
この二つの学問は、数字で全てを言い表すことができます。
正しさも過ちも、数字とその論理的な整合性よって証明ができるのです。
実際、医学もスマホもすべて数字で管理されています。
貨幣ですら電子マネーという、仮想空間のデジタル信号に置き換えられつつあります。
家ではアマゾンプライムのおかげで、映画もドラマも見放題。
40年前からタイムスリップさせて、小学生の私を我が家に招待したら、近未来のすごさに興奮することでしょう。
でも個人の悩みも、人類が抱える不幸も全く解決していません。
不思議なことですよね。
なぜ、科学の発展は人類の平和的共存に直結しないのか?
その秘密のカギを与えてくれるのが、「ミリンダ王の問い 」という本なのです。
上座部の僧がギリシャの王の問いに答えることで、折伏を実践します。
仏教とは何か?
そんなざっくりとした疑問に答えを与えてくれる本です。
折伏で相手と話がかみ合わなくて。。。
そんな悩みをお持ちの人におススメの本です。
ぜひ、読んでみてください。
解決の糸口を与えてくれるかもしれません。