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創価ダメ出しさんに学ぶ:内外相対の意味について

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量子力学は数式によって意識の秘密を捉えるのでしょうか?

Twitter創価ダメ出しさんに、内外相対について質問しました。

質問の深意には、現代日本を始め、世界の思想は数学・物理学をベースにした、科学的世界観を共有しているからということが念頭にあったからです。

日本人は信仰心を持っている人が多いのですが、折伏をすれば科学的でないとして宗教を否定するようなことを言います。

それは、国民教育のベースが自然科学の範疇のみで行われているからです。

自然科学の基礎は、数学です。

数学は文化や言語の違いを超え、世界中で共有されうる共通認識の土台です。

これを最初に言い出したのが、哲学者のカントです。

カントは「純粋理性批判」の中で、数学のような純粋科学のことを先天的総合判断の学として、一般的な経験則を超える普遍性(人類種において)を持つ思考形式だと述べています。

これに対して、応用科学や社会科学、宗教や思想などは後天的総合判断(更新・変更可能な判断)であると規定しています。また、新しい認識を付加しない先天的分析判断を合わせて、認識の種類は3種類しかないと主張しています。

カントの判断という用語は,一般に主語と述語の結合関係を表わすが,命題の述語概念がすでになんらかの意味で主語概念に含まれている場合,分析的判断といい,含まれていないが,なんらかの外的理由のため両者が結合される場合,これを総合的判断という。前者の場合,結合の事実の認識は経験に依存しない。つまり先天的 (ア・プリオリ) であるが,後者の場合は経験によってのみ,つまり後天的 (ア・ポステリオリ) にのみ知りうる。先天的な分析的判断は,普遍確実な認識を与えるが,新しい認識を付加しない (説明的判断) 。後天的な総合的判断は新しい認識を付加するが,普遍確実ではない (拡張的判断) 。したがって,新しい普遍確実な認識を得るため,先天的かつ総合的な判断の可能性が追求された。かくてカントは,純粋数学,純粋幾何学,純粋自然科学の命題がそのような判断であることを明らかにし,形而上学は「いかにしてア・プリオリな総合的判断が可能であるか」を問わねばならないとした。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

さて、現代科学の最先端分野、量子力学では人間の意識(認識)が観測結果に影響を与えることを主張しています(コペンハーゲン解釈)。

ja.wikipedia.org

内道と外道の垣根が崩されようと(無分別法化)している、現代科学の最先端分野も存在しているのですが、応用化学・応用工学の恩恵を享受している我々が、科学と仏法の関係について了解しておくことは、折伏推進の上で必須であると思うのです。

それで、内外相対の現代的捉え方について、創価ダメ出しさんに訊いてみました。

その回答がは以下の通り。

現代科学と内外相対(ポリ銀さんの質問から)

先日、SNSの方にポリ銀さんから内外相対についての質問がありました。ポリ銀さんが内外相対を理解してないということはないでしょうから質問の核心は【現代科学も内道から見れば外道の一種ってことなんでしょうか?】という話だと思うので(違っていたらゴメンナサイ)今日はそのことについて回答します。まず「内外相対」のおさらいですが、「内外相対」とは大聖人の立てた教判の五重の相対の一番最初の相対です。余談ですがこの大聖人の五重の相対に全然教判に関係のないくっだらない三重の相対をくっつけて八重の相対とかいって得意顔しているのが波田地氏です。そんなデタラメ教学に感心している波田地グループの学会んさんに私は夏だというのに寒心しきりです(笑)さて「内外相対」というのは自分の内面に因果等を求める内道即ち仏法と自分の外にそれを求める外道即ち仏法以外の教えや宗教を比べて外道より内道(仏法)の方が優れてているという事です。詳しい説明は省きますが内道と外道の違いは内道は三世(現在・過去・未来)の因果を解き明かしているのに対し外道にはそれがないので外道に対すれば内道の教えの方が勝っているということです。ですから「現代科学」もまた内道である仏法から見れば「外道の一種」になります。さて、しかしながら大聖人は、
◆天晴れぬれば地明かなり法華を識る者は世法を得可きか。(如来滅後五五百歳始観心本尊抄)
◆まことのみちは世間の事法にて候、金光明経には「若し深く世法を識らば即ち是れ仏法なり」ととかれ涅槃経には「一切世間の外道の経書は皆是れ仏説にして外道の説に非ず」と仰せられて候を妙楽大師は法華経の第六の巻の「一切世間の治生産業は皆実相と相い違背せず」との経文に引き合せて心をあらわされて候には彼れ彼れの二経は深心の経経なれども彼の経経はいまだ心あさくして法華経に及ばざれば世間の法を仏法に依せてしらせて候、法華経はしからずやがて世間の法が仏法の全体と釈せられて候。(白米一俵御書)
とご指南されています。つまり「内外相対」で世法や化学を含めた外道は劣るといいながらそれらも仏法であると言っているわけでなんだか自語相違っぽく聞こえますよね?これは「相待妙」と「絶待妙」の違いなんです。五重の相対は教判ですから「相待妙」の立場なんですね。内外相対だったら、内道と外道を比較して内道の妙を立てるというロジックなんです。これを「大小相対」「権実相対」「本迹相対」と進めていって一番最後の「種脱相対」で「種妙」である南無妙法蓮華経になります。この「種妙」はもうこれ以上比較するものがありませので「絶待妙」になります。このように何かと比較するのが相対妙ですからその目線で見れば「現代科学は外道の一種」ですが、いちど「絶待妙」を知り逆のその立場からみると(開会すると)相待妙で切り捨ててきた全ての事は全て絶待妙である南無妙法蓮華経の部分論であることが分かります。「相待妙」でが外道の一種である現代科学も「絶待妙」で開会すれば妙法の一分を説明していることになり外道ではなくなります。例えば大聖人がご在世の時に門下の釈迦像造立を称賛したりご自身でも仏像を所持していましたがご本仏の御境涯でみればそれらもまた不要のモノではなく妙法の一分と映るわけです。もちろんだからといって「絶待妙」たる南無妙法蓮華経戒壇大御本尊)を蔑ろにしたり或いは二つ並べて信仰することは謗法であり「絶待妙」での開会の意味がなくなります。ですから仏像だろうとキリスト教だろうと現代科学だろうと「絶待妙」で開会して俯瞰すればそれは決して否定すべきものはありません。ただし、それらの世法を含む外道の法を根本とするのは間違いであるということです。折伏の時には、この「相待妙・絶待妙」の両方を使います。主に破折の時は「相待妙」弘教の時は「絶待妙」がメインですね。相手が現代科学を持って妙法を否定してくれば内外相対等の相待妙をつかい絶待妙を立て、そうでない時には絶待妙の立場で開会して妙法を教えていく。これらの使い分けが折伏には大切だと思います。創価や顕正相手に絶待妙で開会しても理解できませんからら彼らには徹底していかに彼らの信心が劣っているのかを分からせないといけません(笑)以上で一応質問の回答とさせていただきますが至らない点がありましたらご指摘ください。

誠に丁寧な御説明ありがとうございました。

「相待妙」と「絶待妙」の勉強が必要かなって、僕自身は思っています。

未だに自分の中で身についていない教学です。

「相待妙」と「絶待妙」で検索すると18件がヒットしました。

honshubou.main.jp


平成新編御書検索
相待妙 絶待妙

全言語のページを検索し,18件ヒットしました. 1件目から18件目を表示します.
1. 諸宗問答抄
立てらるゝ中に、根性の融不融の相の下にて相待妙・絶待妙とて二妙を立て候。相待妙の下にて又約教・約部の法門を釈して仏教の勝劣を判ぜられて候。約教の時は一代教を蔵通別円の四教に分けて、之に付いて勝劣を判ずる時は. . .
http://honshubou.main.jp/gosho/0031.htm - 3k - 2014年09月18日

2. 諸宗問答抄
れて候なり。世間の人、天台宗は開会の後は相待妙の時斥ひ捨てられし所の前四味の諸経の名言を唱ふるも、又諸仏諸菩薩の名言を唱ふるも、皆是法華の妙体にて有るなり。大海に入らざる程こそ各別の思ひなりけれ。大海に入り. . .
http://honshubou.main.jp/gosho/0032.htm - 3k - 2014年09月18日

3. 諸宗問答抄
尚悪なり。況んや復余をや」云云。文の心は相待妙の時も絶待妙の時も倶に須く悪法をば離るべし。円に著する尚悪し、況んや復余の法をやと云ふ文なり。円と云ふは満足の義なり、余と云ふは欠減の義なり。円教の十界平等に成. . .
http://honshubou.main.jp/gosho/0033.htm - 3k - 2014年09月18日

4. 三種教相事
名づく」文。 華厳の円 別は麁、円は妙。相待妙。麁妙を判ず。 方等の円 前三を麁と為し、後一を妙と為す。相待妙。麁妙を判ず。 般若の円 前二を麁と為し、後一を妙と為す。相待妙。麁妙を判ず。 法華の円 相待妙. . .
http://honshubou.main.jp/gosho/0058.htm - 3k - 2014年09月18日

5. 三種教相事
『三種教相事』 (★60㌻) 心法妙 相待妙 絶待妙 法華の円 衆生法妙 相待妙 絶待妙 仏法妙 相待妙 絶待妙 玄の二 三十八紙 に云はく「是の両妙を用ひて、上の三法を妙ならしむ。衆生の法に亦二妙を具す. . .
http://honshubou.main.jp/gosho/0060.htm - 3k - 2014年09月18日

6. 一代聖教大意
云はく「此の経は唯二妙を論ず」と。一には相待妙・二には絶待妙なり。相待妙の意は、前四時の一代聖教に法華経を対して爾前と之を嫌ひ、爾前をば当分と云ひ法華を跨節と申す。絶待妙の意は、一代聖教は即ち法華経なりと開. . .
http://honshubou.main.jp/gosho/0098.htm - 3k - 2014年09月18日

7. 十法界明因果抄
なり。 法華経の戒と言ふは二有り。一には相待妙の戒、二には絶待妙の戒なり。先づ相待妙の戒とは、四十余年の大小乗の戒と法華経の戒と相対して爾前を麁戒と云ひ法華経を妙戒といふ。諸経の戒をば未顕真実の戒・歴劫修行. . .
http://honshubou.main.jp/gosho/0214.htm - 3k - 2014年09月18日

8. 十法界明因果抄
二義の中に後の義を作る者は存知の義なり。相待妙の戒是なり。 次に絶待妙の戒とは、法華経に於て別の戒無し。爾前の戒即ち法華経の戒なり。其の故は、爾前の人天の楊葉戒、 平成新編御書 ―215㌻― provide. . .
http://honshubou.main.jp/gosho/0215.htm - 3k - 2014年09月18日

9. 三八教
して簡ぶなり」と。 別麁円妙 華厳の円 相待妙 麁妙を判ず 前の三を麁と為し後の一を妙と為す 方等の円 相待妙 麁妙を判ず 前の二を麁と為し後の一を妙と為す 般若の円 相対妙 麁妙を判ず 前四味を麁と為し醍. . .
http://honshubou.main.jp/gosho/0414.htm - 2k - 2014年09月18日

10. 三八教
三八教』 (★416㌻) 般若衆生法妙 相待妙 仏法妙 相待妙 相待妙 心法妙 絶待妙 相待妙 法華 衆生法妙 絶待妙 相待妙 仏法妙 絶待妙 華厳の円 仏慧 籤の二に云はく「若し相対の中には展転して 妙を. . .
http://honshubou.main.jp/gosho/0416.htm - 2k - 2014年09月18日

11. 早勝問答
、自義なるか、経文なるか。一義に云はく、相待妙一往と云ふは、二十八品の中には何れに見えたるや。一義に云はく、相待妙は法華に明かすか、余経に明かすか。若し法華に明かさば法華は一往なるか。 問ふ、約教・約部の故. . .
http://honshubou.main.jp/gosho/0500.htm - 2k - 2014年09月18日

12. 開目抄㊤
ば皆邪悪、但法華のみ正善なり。爾前の円は相待妙。絶待妙に対すれば猶悪なり。前三教に摂すれば猶悪道なり。爾前のごとく彼の経の極理を行ずる猶悪道なり。況んや観経等の猶華厳・般若経等に及ばざる小法を本として、法華. . .
http://honshubou.main.jp/gosho/0567.htm - 3k - 2014年09月18日

13. 実相寺御書
なり。夫法華経の妙の一字に二義有り。一は相待妙、麁を破して妙を顕はす。二は絶待妙、鹿を開して妙を顕はす。爾前の諸経並びに法華已後の諸経は破麁顕妙の一分なり。之を説くと雖も開麁顕妙は全分之無し。爾るに諸経に依. . .
http://honshubou.main.jp/gosho/1196.htm - 2k - 2014年09月18日

14. 三種教相
ず 爾前の得道を許す 麁妙を判ず 与釈 相待妙 約数 前三を麁と為し後一を妙と為す 迹門 爾前の得道を許さず 麁を開して妙を顕はす 奪釈 絶待妙 約部 前四味を麁と為し醍醐を妙と為す 化城喩品 三千塵点 大. . .
http://honshubou.main.jp/gosho/1599.htm - 2k - 2014年09月18日

15. 三種教相
1601㌻) 別は麁、円は妙 華厳の円 相待妙、麁妙を判ず 前三を麁と為し後一を妙と為す 方等の円 相対妙、麁妙を判ず 前二を麁と為し後一を妙と為す 般若の円 相待妙、麁妙を判ず 相待妙は、麁妙を判ず 法華. . .
http://honshubou.main.jp/gosho/1601.htm - 2k - 2014年09月18日

16. 三種教相
麁を絶して形待すべき無し」文。 心法妙 相待妙 華厳の円 衆生妙 相待妙 仏法妙 相待妙 心法妙 相待妙 方等の円 衆生妙 相待妙 仏法妙 相待妙 心法妙 相待妙 般若の円 衆生妙 相待妙 仏法妙 相待妙 . . .
http://honshubou.main.jp/gosho/1602.htm - 2k - 2014年09月18日

17. 釈迦一代五時継図
りぞや誤りぞや」云云。 華厳は一麁一妙 相待妙 麁妙を判ず 阿含は単麁 無妙 方等は三麁一妙 相待妙 麁妙を判ず 般若は二麁一妙 相待妙 麁妙を判ず 相待妙 麁妙を判ず 法華は二妙有り 絶待妙 麁を開して妙. . .
http://honshubou.main.jp/gosho/1669.htm - 2k - 2014年09月18日

18. 法華本門宗血脈相承事
にと云へり。 四十四、脱益の二妙の本迹 相待妙は迹、絶待妙は本なり。「妙法の外に更に一句の余経も無し」云云。「独一法界の故に絶待と名づく」の釈之を思ふべし。 四十五、脱益の十妙の本迹 本果妙は本、九妙は迹な. . .
http://honshubou.main.jp/gosho/1691.htm - 2k - 2014年09月18日

今後の教学研鑽の課題になりそうです。


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