新型コロナ災、失敗したトランプと成功したアーダーン 首相の違い
全世界の裏RPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
新型コロナウイルスの感染者数ですが、今日時点で288万を超えています。
死者は、20万人を突破。
世界中で一番ひどいのが、アメリカです。
感染者数は、93万3000人。
(比較までに、日本は1万2829人。)
死者数は4月24日、5万人を突破しました。
(比較までに、日本の死者数は334人。)
世界一ひどい状況にあるアメリカですが、興味深い現象が起こっています。
「外出制限を解除しろ!仕事をさせろ!」
というデモが起こっているのです。
<新型コロナウイルスの感染拡大防止のためのロックダウン(都市封鎖)が続くアメリカで19日、死者が4万人を突破した。
こうした中、経済活動の再開を求めるデモが国内各地で相次いでいる。
週末にかけて、テキサス、イリノイ、フロリダ、テネシー、インディアナ、アリゾナ、コロラド、モンタナ、ワシントンなどの各州で、様々な規模の集会が開かれた。>
アメリカは、感染者数も死者数も世界一多い。
それなのに、経済活動を再開したらどうなるでしょう?
そう、専門家でなくても、「さらなる感染爆発が起こるのではないか?」
と思いますね。
そして、専門家もそう懸念しています。
<経済活動の再開が早すぎれば、COVID-19(新型ウイルスによる感染症)が再び拡大する危険性があると、多くの専門家が懸念している。>(同上)
では、どうして、「金稼がせろ!」デモが各地で起こっているのでしょうか?
理由の一つは、「トランプさん自身が煽っている」こと。
<ドナルド・トランプ米大統領は、抗議が起きている州を「解放しろ」とツイートするなど、州政府に対する抗議行動を支持する姿勢をみせている。>(同上)
<トランプ大統領(共和党)は17日、ミネソタ、ミシガン、ヴァージニアの各州における規制は「厳しすぎる」と述べ、厳格なロックダウン措置に対抗するデモを支持する姿
勢を見せた。>(同上)
これは、何でしょうか?
トランプさんは、どうも新型コロナウイルスを「深刻な脅威」ととらえていない感じなのです。
皆さんご存知だと思いますが、トランプさんは、「気候変動の脅威」についても懐疑的。
それで2019年11月、「パリ協定からの離脱」を宣言しています。
「新型コロナウイルス」の感染拡大を抑えなければならない立場のトランプさん。
むしろ、積極的に経済活動再開の「旗振り役」をやってしまっています。
▼成功と失敗の境界は、「優先順位」をつけられるか?
すでに、世界最悪の状態になっているアメリカ。
一方で、感染を抑えることに成功した国もあります。
たとえばニュージーランド。
感染者数は、1461人。
死者は、4月22日時点で14人。
この国の首相は、ジャシンダ・アーダーンさんという、39歳の女性です。
首相に就任した後、出産して有名になりました。
「新型コロナ災への立派な対応」で、さらに有名になっています。
ニュージーランドの現状についてBBCニュースJAPAN4月22日を参考にしてみましょう。
<新型コロナウイルスの感染拡大防止策をめぐり、一部の国や地域で緩和の動きが見られる中、感染拡大抑制の成功例としてニュージーランドに、そしてジャシンダ・アーダ
ーン首相のリーダーシップに世界中から注目が集まっている。
ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相は20日、新型コロナウイルスの市中感染を封じ込めるという「ほとんどの国ができなかったことを達成した」と述べ、28日か
らロックダウン(都市封鎖)を段階的に緩和すると発表した。>
ニュージーランドは、都市封鎖を終え、「段階的緩和」にむかっているのです。
ニュージーランドは2月初め時点で、中国全土からの入国制限を開始していました。
(日本は、3月9日から。)
そして、3月半ば時点で、「全世界からの入国制限」(入国後14日間隔離)を実施しました。
さらに3月後半、「都市封鎖」に踏み切った。この時点で、ニュージーランドの感染者数は102人でした。
<「我々は厳しく、そしてこの早い段階から対応する。(中略)国内の感染者数は102人だけだが、イタリアもかつてはそうだった」と、アーダーン氏は当時、市民に語
った。ロックダウン開始から2週間で、ニュージーランドでは新しく確認される感染者の数が着実に減少した。1人の感染者が他の人に移す割合は、1人未満だったと確認
されている。>(同上)
アーダーン首相、成功の秘密は、なんだったのでしょうか?
<■経済より健康を優先
新型ウイルスの最新研究について、政府に助言し定例会見にも参加してきたオークランド大学の准教授、スージー・ワイルズ博士は、アーダーン氏や政府が明確に市民の健康
を最優先してきたことが、COVID-19対応の鍵だったと言う。経済への影響を恐れて行動制限を遅らせたほかの国は現在、はるかに困難な時期に突入している。>
(同上)
アーダーン首相が成功した秘密は、「経済より健康を優先した」こと。
別の言葉で、【 金より、命 を優先したこと 】 といえるでしょう。
ニュージーランドの成功例は、「金より命を最優先して、厳格な措置を実施すれば、1か月で新型コロナウイルス災を克服できる」ことを示しています。
一方、わが日本政府は、国賓訪日を予定していた習近平への忖度、中国人観光客の金欲しさで、入国制限が、ニュージーランドより40日ほど遅れてしまいました。
この40日で感染経路がわからない人が続出し、今のような事態になってしまった。
中国人観光客から小銭は得ることができましたが、緊急事態宣言に至ったことで、超大金を失うことになったのです。
そして、334人の命が失われました。
日本政府の話をしているのですが、私たち自身も、有事の際は、自問してみる必要があるかもしれません。
「もっとも大切なものは何だろう?」と。
●PS、他の情報もチェックしてみてください。
1、安倍総理は、どこで、なぜ、新型コロナ対策を間違
えた?(動画)↓
https://in.powergame.jp/kipg_pvcp?cap=kmag
2、北野が気づいた、日本メディアの問題点(動画)
↓
https://www.youtube.com/watch?v=YaC0fp1JlBc
3、北野の生き方本 【 新日本人道 】
詳細は↓
危機的な状況だからこそ強く優しくあってください / ニュージーランドのアーダーン首相(Jacinda Ardern)
ニュージーランド首相の行い称賛集まる その相手は? アーダーン首相
「母親も首相も同じくらい真剣に」 ニュージーランド首相が妊娠を報告
ニュージーランドの首相、ジャシンダ アーダンの会見。コロナウイルス警戒システムの行動制限を緩和することになりそうです。ロックダウンも終わりが見えてきました!!
Lockdown Day 27 in NZ ニュージーランド首相の会見を英語で見てみよう!【日本語意訳あり】