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蔡英文台湾総統の【超爆弾発言】

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台湾が独立志向なのはいいですけど、日本からは離れ過ぎなので、守備藩じゃないな。応援してるよ!頑張れ!

全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。

 

まず、お知らせから。

1、北野幸伯のユーチューブチャンネルができました。

メルマガで書いていない話、たくさんしています。

よろしければ、チャンネル登録お願いします。

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2、【あなたが日本を救う方法】 に関する本の準備が進んでいます。

無力感から脱却し、希望を取り戻し、日本を復活させましょう!ご期待ください。

 

では、本題。

1月11日の総統選で見事勝利した蔡英文さん。

BBCとのインタビューで、【超爆弾発言】をしました。


BBC NEWS JAPAN 1月15日から。


<蔡総統、「中国は台湾を尊重すべき」 BBC単独会見

中国は「現実を直視」して台湾を「尊重」する必要があると、BBCの単独インタビューで述べた。蔡総統は11日に投開票が行われた総統選挙で、中国政府からの高まる脅威を重点においた選挙戦を展開。地すべり的勝利を収め、再選を果たした。

中国共産党は長年、台湾での主権を主張。必要であれば武力行使をする権限があるとしている。>

 

中国共産党は長年、台湾での主権を主張。必要であれば武力行使をする権限があるとしている。>


習近平は去年の年始、「武力を使っても統一する!」と宣言した。

それで、台湾の人たちが、反中になってしまった。


その後、香港デモが起こり、「中国のいう一国二制度はウソだ!」ということがバレてしまった。

蔡英文さんは、まさに「習近平のおかげ」で勝利できたのです。

彼女は、台湾の未来について、中国と「交渉の余地はない!」と断言します。


<蔡総統は再選後初となるBBCのインタビューに応じ、自治権を有する台湾の主権をめぐり、交渉の可能性がないことは疑いの余地がないと強調した。>

 

そして、ここから【超爆弾発言】がつづきます。

 

<「我々には、自分たちが独立主権国家だと宣言する必要性はない。(中略)我々はすでに独立主権国家あり、我々はこの国を中華民国、台湾と呼んでいる」>(同上)

 

台湾はすでに独立主権国家だから、独立宣言の必要はないそうです。

これって、【事実上の独立宣言】ではないですか?

 

なぜこれが、【超爆弾発言】なのでしょうか?


1945年、第2次大戦が終わった。

中国では、国民党と共産党の内戦が、再びはじまりました。

1949年、共産党は勝利し、中華人民共和国を建国します。

負けた国民党は、台湾に逃げました。


その後、中華人民共和国は影響力を増し、台湾(中華民国)は追い詰められていきます。

1970年代初め、アメリカのニクソンが、「台湾を捨て、中華人民共和国と和解しよう」と決断すると、台湾の地位はますます悪化します。

日本の田中角栄も、「アメリカに負けじ!」と台湾を捨て、さっさと中華人民共和国と国交を樹立しました。

台湾(中華民国)は1971年まで、国連安保理常任理事国でもあった。

しかしこの年、中華人民共和国が、台湾(中華民国)にかわって、常任理事国になります。

台湾(中華民国)は、国連を脱退。


台湾(中華民国)と断交し、中華人民共和国と国交を結ぶ。

アメリカの決断は、世界的トレンドになりました。

それで、現在台湾を国家承認している国は、わずか15か国。

その他の大多数の国々は、台湾のことを何だと思っているのでしょうか?

そう、「台湾は、中華人民共和国の一部だ」と認識しているのです。


では、当の台湾(中華民国)自体は、自分自身についてどう考えているのでしょうか?

当初は、「中華民国が、全中国で唯一の正統国家である」という認識でした。

つまり、「中華人民共和国は非合法政権だ」と。

ところが、全世界が中華人民共和国と国交を結び、台湾(中華民国)と断交するにおよび、こういう主張はつづけられなくなった。

では、現在国民党の主張はどうなっているでしょうか?


<総統選の対立候補だった最大野党・国民党の韓国瑜氏(62)は、この「一国二制度」を支持している。国民党のルーツは、中国の国共内戦で敗北した中国国民党。彼らは台湾へと逃れた後も、台湾を中国大陸の一部だと捉えていた。近年、「一国二制度」を支持する台湾人は、この構想は有用な歩み寄りになっていると主張している。>(同上)

 

現在の国民党は、「一国二制度」を支持している。

つまり、「台湾は中華人民共和国の一部だが、制度が違う」と。


ちなみに台湾では1949年から2000年まで国民党の一党支配がつづいていました。

2000年の総統選で民進党陳水扁が勝利、一党体制が崩れた。

彼の、方針は「四不一没有」。

意味は、

「独立を宣言しない」
「国号を変更しない」
「両国論を憲法に加えない」
「独立に関する国民投票は行わない」


要するに「現状維持」ということでしょう。

では、蔡英文さんは、どうなのでしょうか?

この方も、「現状維持派」だったのです。

彼女は、「独立反対」「統一反対」。


ところが、BBCのインタビューでは、こう語った。


<「我々には、自分たちが独立主権国家だと宣言する必要性はない。(中略)我々はすでに独立主権国家あり、我々はこの国を中華民国、台湾と呼んでいる」>(同上)

 

「台湾は、すでに独立主権国家だ!」


と断言した。

これは、はっきりと今ままでの立場と違います。

習近平は、激怒していることでしょう。

 

ちなみに、蔡英文さんは、中国についてこんなこともいっています。


<「3年(以上もの)間、中国が脅威を強めているのを、我々は目の当たりにしているのだから。(中略)中国は軍艦を台湾近海で航行させ、軍用機を飛行させている。(中略)それから、香港で起きていることを目の当たりにした台湾の人々は、中国の脅威は本物で、状況はさらに深刻になっていっていることを、よく分かっている」>(同上)

 

台湾政府も台湾の人々も、中国の脅威を正しく認識しています。

一方、我が国は、中国の脅威を正しく認識せず、習近平に「国賓訪日」を懇願している状況。

嗚呼、なさけない・・・。

●PS1

習近平国賓訪日に反対」なかた、是非総理官邸にメールをお送りください。↓
https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html

デモより効果があるみたいです。

「日本がまた敗戦」とならないよう、お願いいたします。


●PS2

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さて、台湾の決断にアメリカはどうでるか?

日本としてはアメリカの風見鶏でいいと思うよ。

義侠心で台湾の味方とか辞めて欲しいわ。

台湾も朝鮮半島も沖縄も蝦夷地も、日本固有の領土じゃありません。

青森から鹿児島まで。

この範囲の守備に注力しましょう。

クワバラクワバラ。

 

 

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*1:Business Comic Series

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