日蓮正宗のススメ

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【その国の仏法は貴辺にまかせたてまつり候ぞ】 釜山布教所創立10周年記念法要報告

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【創立10周年記念法要の案内】
 六月初旬、韓国・釜山布教所の責任者である盧法泰師より
「9月29日に、布教所の創立10周年法要を奉修しますので、入院式に出ていただけませんか。」
と連絡をいただきました。     
行かせてもらう旨をお伝えすると、
「つきましては、法要で祝辞を頂きたいのでお願い申しあげます。韓国語にして通訳する都合上、 八月までに原稿を送って下さい。」
との事。
日韓関係も今までに無く険悪な状況でしたし、大役を仰せつかり、早くも胃痛になってしまいました。
 韓国の日蓮正宗の現状、釜山布教所の様子も分かりませんでしたので、祝辞の作成にあたり参考資料を送って貰うことにしました。

《資料より抜粋》
【釜山布教所概要】
・現在韓国にはソウル布教所と釜山布教所があります。
・韓国の人口は約5千万人で、日蓮正宗の信徒は約1万6千人です。
・ソウル布教所は2005年(平成17年)に設立され、首都圏を中心に国内の3分の2の地域を担当し、釜山布教所は2010年(平成22年)に設立され、東南部を中心に残りの3分の1の地域を担当しています。
・釜山布教所の設立と同時に法華講が設立され、多数の信徒会の連合体から、僧侶を中心とした一つの組織体となりました。
・毎月の第二日曜の御講は、一回では入りきれないため、10時半と13時に2回に分けて奉修され、毎回、1300~1400名もの方が参詣されるそうです。
折伏も、布教所設立より毎年目標を達成され、4年目で50%増、それ以降も毎年着実に増え、今年は6月1日に704名もの折伏目標を見事に成就されました。

【韓国の宗教事情】
憲法で信教の自由は保障されています。
・人口の半分が何らかの宗教を信仰しており、仏教徒が46%、プロテスタントが39%、カトリックが13%、儒教が0.9%です。儒教は、生活規範や道徳倫理と考えればよいようです。この他、祈祷師(きとうし)、霊媒師(れいばいし)の伝統が各地に残っています。
・韓国では宗教系の放送局が非常に多く、テレビでは仏教テレビ・キリスト教テレビ、平和放送があり、ラジオまで含めるとかなりの数になるそうです。
・アンケートで仏教を信じていると答えた人の半分が、日常的に宗教活動に参加していると答えるそうです。日本で仏教を信じていると言っても、お盆お彼岸や葬儀で寺院と係わるのとは全く違います。
 韓国では、常にどこの寺院でも信徒が熱心に祈りを捧げ、「法会」や「学習会」の行事も盛んです。
 大きな寺院では、幼稚園や社会福祉施設を作るなど、地域の社会福祉に貢献し、地域に密着しています。
・さらに、大学や職場にも仏教信者の会があることも多いようです。また、軍隊の施設にも、寺院や教会があり、参加することが出来ます。
・韓国では近代化に伴い、仏教を排斥して儒教を崇拝し、生活全般に儒教が根付いていますが、仏教徒が今でも半分を占める土壌があるため、折伏をしやすい環境ではあるそうです。

【日韓の歴史や領土問題】
・布教していく上ではさほど問題にはなっていないそうです。
・大衆文化レベルでは日韓の交流が盛んで、親日度も高いそうです。
日本のマンガやアニメも人気を博し、こういった民間レベルの成熟した関係があるからこそ、歴史問題や領土問題が大きく浮上しても、人の往来や経済関係は殆ど影響を受けずに、今まではこられたのではないかとの事。
 こうした市民レベルの良好な文化交流を活性化させていくことが、両国にとっては非常に重要だと感じます。

【日韓の文化の違い】
・日本人には本音と建て前があるが、韓国では喜怒哀楽を率直に表す面があるそうです。
儒教の影響で、敬老思想が徹底され、目上の人を重んじ、礼儀礼節を重んじます。

【釜山について】
・首都ソウルより飛行機で約1時間の距離。人口は約343万人でソウル(人口一千万人)に次ぐ第二の大都市。
・晴れた日には肉眼で、約50キロ離れた対馬を望むことができ、下関や福岡まで約200キロの距離にあたるため、古来より朝鮮半島と日本を結ぶ交通の要所として栄えてきました。

【出張日程】
海外部からいただいた釜山出張日程は、次の通りでした。
《日 程》
9月28日(土)〜10月1日(火)4日間

《目 的》
釜山布教所創立10周年記念法要

《行程》
9月28日
10時50分 成田空港発
13時05分 近海空港着
日本航空
釜山ビジネスホテル泊
9月29日 
9時    ホテル発
9時30分 釜山布教所着
10時   記念法要 1回目
12時   昼食
13時   記念法要 2回目
釜山ビジネスホテル泊

9月30日
市内視察
釜山ビジネスホテル泊

10月1日
13時40分 近海空港着
16時15分 成田空港発
日本航空

 3泊4日の日程でした。一回の法要では入りきれないため、二回法要を奉修するとの事でした。


【釜山の第一印象】
 日本との時差もありませんし、空港の職員も日本語で対応してくれ、スムーズに入国出来ました。
 入国審査は若い女性職員でしたが、さすがにここは何処の国でも愛想は無く、入国カードに泊まるホテルを書くように言われ、日本語で書き出したら英語でと言われ、スペルは合っているのか不安なまま「釜山ビジネスホテル」と書きました。多分間違っていたと思われますが、書かせればOKのようなものかも知れません。

釜山が港町という知識レベルしか持っていませんでしたので、勝手に沼津港や清水港の様なものだろうとイメージをしていましたが、釜山は大都会でした。
大阪市と神戸市をミックスしたような感じと言えば分かりやすいかも知れません。
片道4車線以上の道路が首都高速道路以上に複雑に交差する道を、布教所の職員さんが巧みに運転して下さるのですが、結構なスピードで周囲が走るので驚きます。

 救急車がサイレンを鳴らして走っても、周囲の車も並行して走り、停まることはありませんでした。

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 走っている車は殆どが韓国製かアメリカ製の車ですが、どの車も綺麗で日本のように軽自動車の規格がありませんので、大きい車ばかりです。
 富裕層はベンツやポルシェやレクサスに乗るようです。韓国製の車も日本では殆ど見かけませんが、世界中で売れている現状もうなずけます。

【釜山布教所の記念法要】

 3階建て地下1階の立派なビルで、元は信徒会館だったそうです。

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 【祝辞 小橋道芳】
 みなさん こんにちは
 (ヨロブン、アンニョンハシムニカ?)
 釜山布教所創立10周年記念のご祝典、誠におめでとうございます。
栄えある今日の日を迎えられたことを、心よりお喜び申し上げます。
今後ともますますのご隆盛を祈念し、一言祝辞を述べさせていただきます。

 釜山布教所は、設立以来、毎年着実に折伏目標を完遂されてこられました。
今では、8000人もの御信徒を擁するまでになり、御講には一三〇〇名もの方が参詣されているとお聞きしております。
 此もひとえに、指導教師である盧法泰師を中心に、皆さんが異体同心の団結を持って日々弛まぬ精進を重ねられた結果だと思います。
このように、釜山布教所が発展していると言うことは、国と地域の広宣流布が進んでいる、と言う事であります。
 また、皆さんの菩提寺が栄えると言う事は、皆さんの子孫が栄えると言う事でもあります。

 ここで、皆さんの指導教師である、盧法泰師との思い出をお話しさせて頂きます。
 私は、以前、本山で学衆課と言うところに勤めており、得度してきた小僧さんのお世話をしておりました。
 毎年1月に、僧侶になりたい方の得度試験が本山で行われ、その際、面接官をさせていただいておりました。
 20年ほど前、法泰師が得度試験を受けたときのことは、鮮明に覚えております。なぜなら、大正大学法華経を学ばれただけあって、非常に成績優秀で、しかも人格者であることは一目瞭然であったからです。
 当時の試験管も、口々に「彼を合格にしない事は、宗門にとって損失である」とまでおっしゃっていました。
 得度してからの法泰師は、自分の子供のような年齢の小僧さんに混じって、本山を走り回りながら掃除や諸役に従事され、厳しい修行を貫かれました。
 とても穏やかで、謙虚な姿は、りっぱな御住職になられた今も全く変わっていません。しかも、道念が極めて堅固で信心が篤く、どのようなことにも決して屈しないという強さを内に秘められており、このような、素晴らしい指導教師の下で、日々、信心修行が出来る皆様は非常に幸せであります。

 一口に10年と申しましても、邪教の妨害をはじめとする様々な困難や中傷が立ちはだかってきたことでしょう。また、自分自身にも魔が競い起きてくることもあったでしょう。それらをはねのけての、今日の慶事であると拝察いたします。
 どんなに力のある立派な住職がいたとしても、住職一人で折伏誓願を達成はできません。皆さん方が信心の上で本当に心を一つにして、「日如上人猊下の仰せのままに法泰師の下に、布教所を護り、折伏をして行くのだ。」という思いが一つになって、毎年の折伏目標を見事に成し遂げられたのであると思います。
 日蓮大聖人は、
「其の国の仏法は貴辺にまかせたてまつり候ぞ」(御書1242ページ)と仰せになっておられます。
 大韓民国広宣流布大韓民国の寺院において使命を果たす僧侶と、大韓民国に生き、大韓民国を愛し、大韓民国を救い、大韓民国に真の楽土を築かんとする法華講の皆様の使命であります。
 これからも釜山布教所が50年、100年と、広布の歴史を築きながら、大発展を遂げていかれることを心からお祈り申しあげます。
 日蓮正宗では存知のように、本門戒壇の大御本尊様を根本尊崇の中心とし、そしてまた、大聖人様以来の血脈御相承を御一身に御所持あそばされる御法主上人猊下の御指南を戴きながら進んでまいります。これが、日蓮正宗の750年、今日に至るまでの決してゆるがせにしない大事な中心点であります。
 この二つの要から外れますと、それは即、異流義となってしまいます。どんなに御題目を唱え、高らかに広宣流布を叫んでみたところで、御戒壇様と御法主様から離れてしまっては、成仏の道は閉ざされてしまいます。
 今日、我々は2021年の宗祖日蓮大聖人様御生誕800年、法華講員80万人体制構築に向けて、進んでおります。これを、皆さん方一人ひとりが本当に主体者となって、成し遂げていくぞという力強い信心のもとに一致団結して進んでいくことが、大聖人様への御報恩であり、また、当布教所を設立下さった御当代第68世日如上人猊下の御慈悲に対し奉る、尊い御報恩の道になると確信するものであります。
 どうか皆さん方、今後とも健康に留意をされて、盧法泰御住職の元に大いに活躍されますことを、心からお祈りをする次第であります。
 本日はたいへんおめでとうございました。
 (オヌル、ジョンマル チュカドゥリムニダ。)

 【釜山に行って感じたこと】
 「百聞は一見にしかず」とあるように、今回、釜山に行かせて頂き、韓国や御信徒の様子を垣間見ることが出来、心から良かったと思える出張でした。
 韓国を一部の日本人は、下に見て悦に入っていますが、立派な先進国であり、二国間のわだかまりが溶けて手を取り合う日が来れば、どれ程素晴らしい事かと思います。
 人種の垣根を越え、御信徒が我々僧侶を温かく迎えて下さり、また、ホテルや食堂などさまざまな場面で接する一般の韓国の方も、親切で嫌な思いをすることはありませんでした。
 布教所の朝の勤行には、平日でも80人以上、祝日には120以上が参詣されるそうです。
 遠い方は1時間半以上かけて毎朝参詣しているそうです。
 若い方も多く、キビキビと動いて任務に当たる姿に感激しました。
 また、殆どの人が板の間に薄い座布団を引いて正座される姿に、敬虔なる姿を見ました。
 女性も正装である民族衣装のチマチョゴリを召し、最大級の敬意を表します。これは、登山されて御開扉を受ける時も同様で、わざわざかさばって荷物になるチマチョゴリを持参するのです。
 韓国創価学会員は現在120万人おり、「池田氏は日本で元気に陣頭指揮を執っている」と今でも教えられているそうです。
 そんな学会員が多勢に無勢で法華講員宅に押し寄せてくる中、御 住職の指導の下、日本の大御本尊様、猊下様を中心に信心を貫いておられるのです。
 韓国籍が無いと住職になれないという法律がある中、ソウルと釜山に布教所が出来て、僧侶が常駐できるようになるまでは、日本から何度も何度も韓国に赴いて、創価学会の誤りに気付いた方達と共に、韓国広布の礎を築いて来られた御僧侶が大勢おられたことも今回初めて知ることが出来ました。
 当慈本寺の初代御住職であった石橋頂道御尊師もその一人でした。
 今回同行した、元海外部書記で、現在は埼玉県真教寺御住職の佐々木雄寛御尊師は24回も韓国に赴かれ、某団体の通報によって入国が拒否されたり、別室に引っ張られて警官に殴られたこともあったそうです。
 その後、韓国籍を有する僧侶が出現し、猊下様の御意のままに韓国広布のために挺身している姿は御仏智と時のしからしむる所としか言いようがありません。
 現在、一人の韓国の青年が、一人前の僧侶になるべく、所化さんとして本山で修行されているそうで、将来が非常に楽しみです。
 釜山出張前の、御挨拶のお目通りの際、日如上人より
「今や、台湾や韓国の御信徒の姿が、折伏のお手本となっている。しっかり学んで来るように。決して現地の御信徒を失望させるような振る舞いをしてはならない。」とのお言葉が染みる出張でした。

   令和元年十一月度 
        御報恩御講拝読御書

兵衛ひょうえ志殿さかんどのご返(へん)事(じ ) 建治三年十一月二十日 五十六歳

 しお(潮)のひ(干)るとみつ(満)と、月(つき)の出(い)づるといると、夏なつと秋あきと、冬ふゆと春はるとのさかいには必かならず相違そういすることあり。
凡夫ぼんぶの仏ほとけになる又またかくのごとし。必かならず三障四魔さんしょうしまと申もうす障さわりいできたれば、賢者けんじゃはよろこび、愚者ぐしゃは退しりぞくこれなり。
(御書一一八四㌻一行目~三行目)



      住 職 小こ 橋はし 道どう  芳ほう

 

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