日蓮正宗のススメ

万民一同に南無妙法蓮華経と唱え奉らば吹く風枝をならさず雨壤を砕かず

折伏は四悉檀を心得るべし

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四悉檀は大石寺に教導するための方法論です

 四悉檀とは、四つの弘教方法を示したもので、世界悉檀(せかいしつだん)・為人悉檀(いにんしつだん)・対治悉檀(たいじしつだん)・第一義悉檀(だいいちぎしつだん)をいいます。悉檀とは遍く衆生に施すことで、日蓮正宗では折伏を意味します。
 人にも多くの方がいます。一方的な弘教だけでは、折伏しにくい面があります。折伏を円滑に行いやすくするために説かれた法義、それが四悉檀です。正法時代の竜樹菩薩が大智度論に説かれたものを、日蓮大聖人が末法に相応しい形で示されました。折伏を行じていくうえで、心得ておく必要があります。
 この四悉檀は、法統相続や生活において人に教えていく場合に非常に役立つ方法です。折伏で身に付いたことは、即生活に活かすことで快適にし、安穏な境地に変えていくのです。それが日蓮大聖人の仏法に於ける醍醐味です。
 世界悉檀とは楽欲悉檀ともいい、衆生の願いや、欲望に応じて法を説き、利益を与えること。
 為人悉檀とは生善悉檀ともいい、衆生の機根に応じて法を説き、善根を増長させること。
 対治悉檀とは断悪悉檀ともいい、三毒を対治するために貪欲の者には不浄を観じさせ、瞋恚の者には慈心を修せしめ、愚癡の者には因縁を観じさせること。
 第一義悉檀とは入理悉檀ともいい、前の三種が段階的な化導であるのに対し、法をただちに説いて衆生に真理を悟らせること。
 この四悉檀を摂折二門といわれる、摂受と折伏に分けられます。世界悉檀・為人悉檀は摂受門となり、対治悉檀・第一義悉檀は折伏門となります。
 日蓮大聖人は『太田左衛門尉殿御返事』に、
 「指して引き申すべき経文にはあらざれども、予が法門は四悉檀(しつだん)を心に懸けて申すなれば、強(あなが)ちに成仏の理に違はざれば、且(しばら)く世間普通の義を用ゆべきか。然るに法華経と申す御経は身心の諸病の良薬なり」(御書1222)
と御指南のように、時には「しばらく世間普通の義を用ゆべき」ことを、四悉檀と並行し、折伏で考える必要があります。折伏の短所を回避する御指南です。
 「世間普通の義」とは、信心を話す前に常識的な言動を心得、信心の話しをする準備を調えることです。折伏する相手の機根である気持ちを、信心の話しが聞き易い状態に、世間普通の義を用いて下準備を入念に行います。固く閉ざした相手の気持ちを柔らかくさせます。「世間普通の義」には、以上の意味があります。
 準備とは、日々の勤行唱題を根本とするところ、御本尊様から頂く、智慧や御法主上人猊下の御指南、そして御住職様の御指導を賜り行うことです。この準備を怠ることなく、自己中心的な言動を止めていければ、折伏は順調に進みます。
 四悉檀は、自分自身の我見で折伏しないように、誡められたものでもあります。折伏を確実に成功させるために心得るよう、日蓮大聖人が私達に有り難い御指南を残されたのであります。
 具体的な四悉檀の内容は折に触れ、時の御法主上人猊下や寺院の御住職様から御教示いただきます。そして日々の弛まぬ勤行唱題により、折伏に必要な四悉檀の応用が出来るようになります。その応用力が生活に活かされ、「常寂光土」を現実にします。

折伏は四悉檀を心得るべし - 正林寺法華講員手引書

 

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