六七日は変成王(へんじょうおう)で本地は弥勒(みろく)菩薩である。
六七日は変成王へんじょうおうで本地は弥勒みろく菩薩である。この王へ詣でる道にひとつの難処がある。鉄丸所てつがんじょという。遠い事八百里の河原である。この河原は大きくて丸い石で一杯である。一所に集まっていないで互に転げまはり、打ち合う音は雷のようである。石ごとに光を出す電に似ている。罪人はこれに恐れて行くまいとするけれど、獄卒が後から追い立てるので、力及ばず走り入ると、この石に当て五体を打くだかれて死ぬ。死ねばまた活きかえる。活きかえればまた打ち砕く。このように七日七夜を経てその後で変成王の御前に参上する。その時、罪人はこりずに我身の罪のないことを申し上げ、その上「ここに来るまでの大苦悩には、どのような罪業であっても報いを尽くさないということはありません。まあ、それはともかく、ひとえに大王様の御慈悲をもって特別にこのたびばかりは御許し下さり、今一度娑婆へ御帰しください。一身を投げ打ち心の及ぶ限り、功徳善根をつみます。もしそうでなかったならば、その時はどのようにも罪過を受けます。ただ今ばかりは御助け下さい」と歎きながら申し上げる。大王はつくづくとお聞きになっておっしゃるには「この後に功徳を作るというならそれはそうであろう。しかし、それはその時のことである。今は過去の善悪を判断する事だから、お前が既に犯した罪業があるからには逃れることはできない。特別扱いで助けて欲しいなどとはもっての外だ。その上お前が自から犯した業が責めるのであるから許す許さないというようなことではない。お前の罪業は未だ尽きないのだ。なぜこのように不平を言うのか」といって、獄卒を召して、「この罪人の罪の有無を見せよ、あの双木の本に三つの道がある。この道をどれでもいいから好きなように行け。お前が善人ならば悪道へは行かないだろう」とお裁きがある。その時、鬼共は罪人をとらえて行き、三つの辻に向かわせて「早く行け」と責めれば、罪人は思いわずらって、三つの中の何れが善道なんだろうか、とたゝずんでいると、獄卒は棒をもって「遅い、遅い」と責めるので、余りの悲しさに目をふさぎ、足に任せて行のだけれど悪道をさして走り入るのは業の結果の悲しさである。亡人が善道と思って入るのだが、にわかに銅の湯が噴き出て罪人の身を焼く。
その時大王は「だからお前が善人ならばこの道には行くはずがないのだ。それなのに冥界の我々を軽んじて罪が無いなどと偽るのは奇っ怪であり怪けしからんことである」といって怒られるので、罪人はなんともいいようがない。ただ口を閉じ、身を縮めて恐れいっているところに、もし親孝行な子が追善を行って善根が届くと大王はこれを御覧になって、この罪人は娑婆での追善があるぞ、早々に許すがよい」と獄卒共に下知なさるので、すぐに縛った繩を解いて生処を善処に定められる。時が時だけに喜びようは譬えようもない。余りのうれしさにこれを子供に知らせようとまた涙を浮べる。あるいは、またその子が悪事をはたらく時は、その親はいよいよ苦を増して地獄へ送られる。それでよくよく亡人を弔わなければならばいのだ。およそ身体髮膚を父母にうけ、厚く撫育慈愛された身なのに、親の菩提を祈らず、その上に種々の悪業を行って亡人に苦を添える事は、返す返すも浅間しいことである。これは酉夢ゆうぶが父を打ち、(ひしん)が母を詈ののしった罪に劣らない。天雷が酉夢の身を割き、霊蛇がの命を吸うのではないにしても、後の報をどうして免れることができようか。だから孝行を先として追善をしなければならない。唐の叔雄という者は身を投げて孝養をした。そこまでしなくても信心の歩をはこび、どうして親の菩提を祈らないでいいものか。孟宗が雪の中の笋たかんな、王祥おうしょうが氷の上の魚、こうした孝の志は感銘するところである。ましてや孝養を尽くす家には梵天・帝釈・四大天王がお住みになるという。これは正しく如来の金言である。誰がこれを疑おうか。だからこのような者は皆諸天の擁護を受ける者である。但し孝養に三種類ある。衣食を与えるのを下品とし、父母の意に背かないのを中品とし、功徳を回向することを上品とする。存生の父母にさえなお功徳を回向することを上品とする。ましてや亡き親においては当然である。雪中の笋といえども、法喜禅悦(教えに触れることを喜びとし、修行に勤しむことを悦びとする事)食の味にはかなわない。叔雄が身を投じても、さらに出離生死(生死の迷いを離れること)の便りにはならない。ただ善根を行い、父母が煩悩を断って迷いの苦をのがれることを祈れ。なお罪人の生処が決まらなければ七七日の王へ送られる。
変成王(へんじょうおう)
六七日に裁く裁判官。革新的で絡繰好きな男性。閻魔庁の技術課とも親交が深い。
本来は閻魔王の裁きで地獄行きを宣告された上で、さらに詳しく八大地獄(あるいは八寒地獄)のどこへ亡者が流刑されるか決まる。
焙烙斎(ほうろくさい)
声 - 二又一成
変成王の現補佐官を務める高齢の男性。「亡者の記録が膨大になり覚えきれない」という理由で、絡繰補佐官・めめこを開発した。
めめこ
焙烙斎が開発・試作した絡繰補佐官。鬼灯がリリスから譲り受けたアンティークドールを基にしており、亡者が逃げようとするとアイスピックと包丁の二刀流で追い掛ける。外見は焙烙斎の孫娘である「苺々子(読みは同じ「めめこ」)」に似せてリファインされている。
焙烙斎によれば、亡者のデータと裁判のデータを蓄積・学習して、やがては裁判で非常に的確な判断が可能になる予定とのこと。試運転の段階では、めめこから亡者のデータを取り出して焙烙斎が罪状を読み上げているが、罪状を読み上げる仕事も、めめこ自身ができるようになる模様。
ま、ここら辺まで来るとかなりヤバいよね。
追善供養も受けられていない感じだし。
知人や友人が亡くなったことを聞いたなら、急いで塔婆建立すべし。
葬儀などで決定権のない親族についても、追善供養のご相談を日蓮正宗の御僧侶にして欲しい。 日蓮正宗 寺院紹介 全国

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