日本が重度の「平和ボケ」になった理由
全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
よく「日本人は平和ボケだ!」といわれます。
実際そうだと思いますが、どうしてそんなことになったのでしょうか?
19世紀半ば、欧米列強が日本に黒船でやってくるようになった。
長い間鎖国をつづけていた幕府は、対応できずオロオロするばかり。
それで、「このままでは日本は欧米の植民地になる」と危機感をもった薩摩、長州、土佐などが倒幕した。
明治新政府は、欧米に負けないよう、せっせと「富国強兵」に励んだ。
その結果、日本は、日清戦争、日ロ戦争、第1次大戦で連戦連勝。
いつの間にか、「世界5大国」の一国になっていました。
ところが、第2次大戦で、「富国強兵路線」は挫折します。
アメリカ軍に占領され、「強兵路線」はできなくなった。
そこで日本は、「富国路線」に集中し、アッという間に世界第2の経済大国になりました。
国益にはいろいろあります。
しかし、主なものは、「金儲け」(経済)と安全。
安全は、普通外交と軍事力によって確保するのですが、日本は軍拡を禁じられた。
では日本は、どうやって安全を確保しているのでしょうか?
もちろん「日米安保」によってです。
日本に何かあれば、アメリカは日本を守るという片務型の同盟。
(安保関連法で、変わりましたが。)
世界最強国が日本を守っているので、当時主敵だったソ連も手出しできませんでした。
しかし、「日米安保」には、もう一つの側面があります。
それは、「日本が再び強くなってアメリカに反抗することを予防する」。
アメリカから見ると、この目的は、現在に至るまで非常にうまくいっています。
▼日本国民の勘違い
このように、日本が戦後70年以上も平和でいられたのは「日米安保」のおかげです。
ところが日本国民のかなり多くの人たちが、「日本が戦後70年平和でいられたのは、【平和憲法】のおかげです。ありがたや、ありがたや・・・」などといっています。
これ、どうしてそういうロジックになるかさっぱりわかりません。
考えられるロジックは、「日本は平和主義なので、誰も攻めてこない」でしょう。
これが「事実ではない」こと、考えればすぐわかります。
もしこれが事実なら、中国は、決して究極の平和主義チベットを攻撃しなかったでしょう。
しかし、中国は、平和主義のチベットを遠慮なく攻撃し、120万人もの民を殺したのです。
この「平和憲法教」には、「大きな副作用」があります。
「平和憲法教徒」は、「第2次大戦後、世界は平和になった」と信じているらしいのです。どうしてそういう話になるのか、理解に苦しみます。
しかし、日本人が「戦争」という言葉を聞くと、真っ先というか唯一思い出すのは、第2次世界大戦のこと。
その後も休むことなく戦争が起こっていることに関しては完全にスルーします。
▼戦争をスルーすると世界情勢が全然わからなくなる
これは本当に困ったこと。
まず第1に、「第2次大戦後世界は平和になったよね〜」というのは、「全然事実じゃない」。
たとえば、
2001年〜 アフガン戦争
2003年〜 イラク戦争
2008年 ロシアーグルジア戦争
2011年〜 シリア内戦
2011年 リビア戦争
2014年 ロシア、クリミアを併合
2014年〜 ウクライナ内戦
2017年 北朝鮮、核実験、ミサイル実験で世界を恐怖させる
などなど。
新世紀に入って19年しかたっていないのに、この戦争の数々。
第2に、戦争は、世界情勢に巨大な影響を与えている事実に気がつかない。
たとえばRPE読者の皆さんは、以下の事実をご存知でしょう。
・イラク戦争の開戦理由(=イラクはアルカイダを支援していた。イラクには大量破壊兵器があった)は、両方とも大うそだった。
このことはアメリカ政府も認めている。
これ、世界中が知っている事実ですが、日本でいうと「陰謀論者」あつかいされます。
・イラク戦争の開戦理由は「石油だった」と、FRBのグリーンスパン元議長が認めている。しかも彼は、このことは「誰もが知っている事実だ」と語っている。
・世界最強の戦略家ルトワックさんは、「イラク戦争は、『真珠湾攻撃に匹敵する』戦略的間違いだった」と語っている。
・国際金融資本のジョージ・ソロスは04年、「イラク戦争のせいで、アメリカは没落する」と予言し、実際そうなった。
これらの事実、RPEのスーパーエリート読者さんはご存知でしょう。
しかし、「平和ボケ」している人たちは全然知らないでしょう。
結局、「イラク戦争の失敗で、アメリカは没落した」といっても過言ではないのです。
私は何がいいたいのか?「戦争のことを知らないと、世界情勢が全然わからないで
すよ」と。
逆に「戦争のことがわかると、世界情勢がクリアに見えるようになりますよ」と。
「世界の未来も自分で予測できるようになりますよ」と。
というわけで、いますぐ、戦争について学びはじめてください。「・・・・・・・・・そんなもんどこで学べますか?」ですね。
なかなか学べないテーマです。
そこで、私自身が解説することにしました。
↓
https://in.prideandhistory.jp/KIGK2_1905_TR_KITANO
↑
これをごらんいただければわかりますが、超一流の皆さんに協力していただきました。
そのため、無料ではありません。
しかし、大手出版社のカリスマ女性編集者さんから、「北野さん、こんなに安くて大丈夫ですか?????」と心配されるほどの値段に設定させていただきました。
これだけで、世界の紛争、対立はほとんどわかるようになっています。
驚愕の事実も満載ですので、是非ごらんになってください。
●6月2日でピシャっと買えなくなるそうです。
ブログ管理者の考え
古代中国を一つの国際社会と考え、覇権論のひな型として学ぶというのも、一つの方法論だと思う。春秋戦国時代や三国時代の史伝を学び(総論・戦略)、マキャベリと孫子で補えば(各論・戦術)、なにも小難しい国際政治学など必要ないのだ。これは、西郷隆盛が西郷南洲遺訓で語っていることでもある。抽象度を上げて理解することが出来るかどうかは、読み手の力量次第だが。
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