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私達の心に吹く八つの風(八風)

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私達の心に吹く八つの風(八風)
2005-11-21 | 手引書②
 日蓮大聖人は「八風」について『四条金吾殿御返事(八風抄)』に、
 「賢人は八風と申して八のかぜにをかされぬを賢人と申すなり。利・衰・毀・誉・称・譏・苦・楽なり。をを心は利あるによろこばず、をとろうるになげかず等の事なり。此の八風にをかされぬ人をば必ず天はまほらせ給ふなり」(御書1117)
と御指南であります。この「八風」によって人生を狂わされた人は多いと思います。八風とは、利(うるおい)・衰(おとろえ)・毀(やぶれ)・誉(ほまれ)・称(たたえ)・譏(そしり)・苦(くるしみ)・楽(たのしみ)という、私達の心の中に吹き荒れる八つの風です。八法ともいい、仏地経論巻五等に説かれます。
 利・誉・称・楽を四順といい、衰・毀・譏・苦を四違といい、一切衆生は此等の八風に愛欲し忌避するとされます。日蓮正宗の信心をすれば、此等の心の風を自由自在にコントロールすることが出来ます。
 釈尊法華経の結経である『仏説観普賢菩薩行法経』に、
 「復当に煩悩を断ぜず、五欲を離れずして、諸根を浄め、諸罪を滅除することを得、父母所生の清浄の常の眼、五欲を断ぜずして、而も能く諸の障外の事を見ることを得べき」(法華経610)
と説かれています。御本尊様を受持し御題目を唱えるところに、五欲を離れることなく六根を清め、諸の罪障を消滅し、仏法の父母となる仏様の清浄な眼を常に具え、五欲を断つことなく、三障四魔を明らかに見ることが出来、八風に左右されることなく生きることが出来ます。
 八風は私達の五欲である色欲・声欲・香欲・味欲・触欲を紛動させ、人生の目的を翻弄するものです。『如来寿量品第十六』に、
「貧窮下賎にして、五欲に貪著し、憶想妄見の網の中に入りなん」(法華経433)
釈尊が説かれますように、仏様が説かれる教えを学び修行をしないと、憶想妄見の網の中に入り、八風に左右される人生を送ることになります。
 小乗教などの低い教えは、灰身滅智を目的とし、欲望である煩悩を無くす修行をしますが、日蓮正宗の修行は大乗教であり、大乗の中でも一番最高の教えのもとに宗旨が成り立っています。それが法華経であり、法華経のもとに修行をし、欲望を完全に無くさなくても、扱い方を間違わなければ、人生を非常に裕福にします。
 八風は楽しみと苦しみという苦楽を八つの風に譬えています。楽しい方の利・誉・称・楽の四順は、自信を越えて自尊心を大きくし、慢心を増長させる危険があります。適度に扱うことで成仏における重要な仏因が積めます。
 苦しい方の衰・毀・譏・苦の四違は、度が過ぎますと悲観的になり、人生のあらゆるものが暗く見え、絶望感に浸る日々を送りかねません。この八風を適度に調和させることを目的として精進する修行が信心です。
 八風は、ある一定の限度を超えると自他両面にマイナス的な影響をもたらし心身に悪影響を及ぼします。この限度を超えないように心を平常に持つ方法を、日蓮大聖人が御指南されております。その修行が勤行唱題です。御本尊様に手を合わせる習慣を毎日持ちましょう。