全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
RPEでは去年から、「危機に備えましょう」という話を繰り返してきました。
徐々にですが、予測を裏付ける情報が出はじめています。
ダイヤモンドオンライン、村井令二さんの記事を参考にしてみましょう。
▼日本電産ショック
私は、「日本電産」のファンです。
というのは、この会社、「2020年までに残業ゼロ」を掲げ「真の働き方改革」に取り組んでいる。
それで、私の新刊「日本の生き筋〜家族大切主義が日本を救う」でも取り上げました。
そんな日本電産が、中国で苦しんでいます。
<1月17日、日本電産は2019年3月期の業績予想の下方修正を発表した。「これまでの長い経営経験でも見たことがないほどの落ち込みだ」同日の記者会見で、日本電産の永守重信会長兼最高経営責任者(CEO)は売り上げが急減していることを明かした。>
「これまでの長い経営経験でも見たことがないほどの落ち込み」だそうです。
永守さんが日本電産を創業したのは、1973年。
つまり、46年間で最悪の落ち込みということになります。
<中国の自動車向けモーター関連の生産は11月と12月に前年同月比30%も下落。中国の白物家電向けのモーターも同30〜40%落ち込んだ。とくに家電用モーターは在庫が溜まったままで、新しい受注に繋がらない状態が続いている。>(同上)
自動車向けモーターも白物家電用モーターも、前年同月比で30%以上の下落。
深刻です。
そして、当然ですが、これは日本電産だけの話ではなく、他企業にも影響がでているようです。
<ことは日本電産に限った話に終わらない。中国企業において、完成品の生産停止や生産量の絞り込みで、部品の発注を絞る動きが表面化する恐れが出ている。中国に部品を供給する日本メーカーに広く影響することは避けられず、国内企業の下期業績に暗雲が立ち込める。>(同上)
RPEの読者さんなら↑、驚かないですね。
少なくとも半年ぐらい前には、こうなることはわかっていました。
<この局面で永守会長の脳裏には、2008年秋のリーマンショックが思い浮かんでいたという。「当時は売上高が半分になったが、(11 〜12月の)売り上げは3割落ちたので、さらに落ち込むとすれば、リーマンの時と同じだと見る必要がある」。
リーマンショックで多くの企業が資金繰りに窮した時のように、今の段階でも、米中貿易摩擦の影響で、中国の一部で資金繰りに苦しむ企業も出てきたようだ。>(同上)
永守会長「さらに落ち込むとすれば、リーマンの時と同じだと見る必要がある」とのことです。
筆者の村井令二さんは、この記事を、こう締めくくります。
<永守会長に「尋常ではない」と言わしめた「日本電産ショック」は、長引く米中貿易戦争がもたらす危機の序章に過ぎない。>(同上)
「危機の序章に過ぎない」
同感です。
(●今日の出所全文はこちら。↓
https://diamond.jp/articles/-/191386
私も悲観的な話はしたくありませんが、常に「事実だけ」語るように心がけています。
事実は、私たちに、「冬来る!ジョン・スノウ」といっています。
「冬の時代」私たちは、日本をどうすればいいのでしょうか?
↓

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